表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します  作者: バナナ男さん
第五章(ライトノア学院試験編、ソフィアとアゼリア、レイドとメル、リリアとサイモンとの出会い)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

284/881

274 花個性

(リーフ)


「な〜に、ちゃっかり点数稼いでんの〜?こんな狂気的な凶器をリーフ様にちらつかせないでよね!」


そう言いながら、鷲掴んだモノをユッサユッサと揺らすその動きに、遠ざかっていた男子受験生たちが一斉に顔をこちらに向けソロ〜と近づこうとしてくる。

そして反対側にいるレイドは、真っ赤になりながらビシッ!とそのポヨヨンを指差す。


「それは反則だろっ!!」


ギャーギャー騒ぎながら怒るレイドの横でメルちゃんはガン見だし、モルトとニールは鉢植えで顔を隠し、それをチラチラと覗き見していた。

そしてそんな皆の様子を冷静に見まわしたアゼリアちゃんは無表情で、ソフィアちゃんはゴクリと唾を飲みながらそれに魅入っている。


さっき寝ちゃった俺が言うことではないが……もっと皆、緊張感持ったほうがいいんじゃない?


勿論その騒ぎに気づいたフラン学院長、静かに怒りを込めて「黙れ。」と言葉を発し、それに慌てた様子で全員が視線を前に戻す。


レオンの恐怖よりおっぱいか……。

思ったよりレオンの未来は明るいかもしれない。


相変わらずボンヤリ全感覚カットモードの無表情レオンに対し、キラキラした希望を抱いていると、サイモンの名前が呼ばれた。


「は〜い。」


サイモンはご機嫌で返事をして前の台座へと移動する。

そして「始め!」の合図とともに魔力を込めると、なんとポポンッと音を立ててピンク色のたんぽぽが咲いたのだ!

この度初めての花が咲いたことで、周りからは拍手が起きる。


「フム、ピンク色というのは珍しいな。サイモン、40点!」


魔力操作の平均点は15点の中、サイモンの40点はかなりの高得点だったため、拍手はより一層強くなった。


花を咲かせるのも一苦労、その中で自分の個性を出す……結構奥深いぞ!


戻ってきたサイモンに「ピンク綺麗だったね。」と声を掛けると、彼は頬に手を当てながらニコッと笑う。


「リーフ様はぁ〜何色が好きですか?」


「俺、全部好き〜。」


一個より沢山が何でも大好きな俺は迷わずそう答えておいた。

そのまま何の花にしようかな〜と再度悶々と考えていると────……。


「次、ジェニファー殿!」


……と覚えがある名前が呼ばれたため思考は中断された。

彼女はやはり先ほど同様、真っ赤なドレスに輝く装飾品をつけた神々しいまでのゴージャスな出で立ちで前に進み出る。

そんなキラキラしたアクセサリーをジッと見て俺は────……。


レオンがいつかあれを狙って毟り取りにいくんじゃないかと、実は内心気が気じゃない。


レオンはキラキラした物なら何でも拾ってくるから……。


手当たり次第に拾っては渡してくる思い出を振り返りながら、今の時点ではシラ〜と興味なさげにそれを見ているレオンを見上げ、唾を飲み込んだ。


まぁ、その心配は一旦置いといて、ジェニファーちゃんは先の試験を辞退した様子からも魔法特化型のはず。

どんなお花が?とワクワクしていると、彼女はソフィアちゃんの方を一瞬見てから笑い、魔力を流した。

────すると…………。


ポポポポ〜ン!!


連続的に花が咲く音がして、鉢植えからはモサッ!!と10本ほどの美しい真紅の薔薇が飛び出した。

今まで咲いたとしても1本だった花が、なんと10本も咲いたため周りからドヨッと声を上げる。


花は1本じゃないパターンもあるのか!


感動して拍手をしていると、フラン学院長も、ほぅ?と興味津々にその花に視線を送った。


「10本とは大したものだ。よほどの魔力操作能力がなければ複数同時に咲かせるのは不可能。

ジェニファー殿、75点!」


平均点を大きく上回る高得点に、ワッ!!!とそこら中から歓声が上がる。


確かにこれは凄い!


凄い!凄い!!と素直に驚きと関心をよせて拍手をしていると、ムッとした表情のレオンが俺を見下ろしたが……俺の意識はその花に釘付けだったため気づかなかった。


ジェニファーちゃんは満足気にフフッと控えめに笑った後、扇子でその口元を隠す。

そしてチラッとソフィアちゃんへ挑戦的な視線を一瞬向けると、そのまま自身の席へと戻っていった。

そんな視線を受けたソフィアちゃんは、臆する事なく笑顔を見せると「次!ソフィア殿!」という声が前から上がる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ