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天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します  作者: バナナ男さん
第四章(メルンブルク家の様子、大樹の過去と結婚式について、リーフ邸襲撃事件)

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(ボブ)154 VS ボブ

☆グロ注意ですm(_ _)m



(ボブ)


リーダー、ランドともに配置につき、あとは俺が突入すればそれが合図となる。

俺は自身の相棒である巨大ハンマーを撫でながら、これから始まる楽しい楽しいパーティーにワクワクする気持ちを抑えきれずに、ヒヒヒと笑った。


俺の資質<重圧士>は、パワー重視の下級資質。

圧倒的パワーで敵を押しつぶす事に特化し、そのため巨大ハンマーや巨大斧で戦うことの多い戦闘系資質だ。

俺は昔からこの巨大ハンマーでプチっと肉を潰すのが大好きで、そのためにこうして今も傭兵という最高の職場に身をおいている。


◆◆◆◆

俺の実家は貧しい村の解体屋で、親父と二人でボロボロで小さい店を営んでいた。

解体屋は討伐したモンスターや依頼があった家畜の肉を解体し依頼者からお金を貰う仕事だ。

あまり好んでやりたい仕事ではなかったため、それなりに高給取りである仕事だったが……こんな貧しい村では足元を見られ、収入は僅かだけ。

物心付いた頃から母親はおらず、大きいサイズの家畜が依頼されれば、俺も働き手としてその仕事を手伝わされた。


これから訪れる死を察知し、怯え逃げようとする家畜達……。

それを父と共に押さえつけ、なんの救いもないまま首を跳ねられミンチにされていく先ほどまで生きていたモノ。

そして、その生の証である真っ赤な血しぶきを見つめながら、俺は何度も何度も生と死の瞬間に立ち会う。


子どもが、そんなモノを見ればショックで倒れる?

俺は逆。

最高に興奮した。

     

おっ勃った()()を見て親父は青ざめていたが、俺はそんなことを気にする余裕はなく、ただただ命を奪うという快感に酔いしれていたと思う。


弱い生き物ほど怯え逃げ惑い、それを楽しみながらゆっくりゆっくりと潰して絶望する目を見るのが、俺の一番のお気に入り。

それが楽しくて気持ちよくて……率先して仕事をするようになっていくと、親父はそれと反比例するように塞ぎ込んでいったが、俺にとってそれはどうでもいいことであった。


俺はこの幸せさえあれば良い。

毎日この溢れる幸せの中生きていこう、そう思っていたのだが……………それはある日、あっけなく崩れ去る。


「ボブ、お前はこの仕事辞めたほうがいい。」


解体をしたいがために、そこらでモンスターを殺して持ってきた俺に親父が言う。


「……は?」


言ってる意味が分からなくてそう聞き返すと、親父は両手で顔を覆いまるで懺悔するように続けて言った。


「お前は異常だ。」


「俺が、生活のためとはいえ、こんな仕事をしていたから駄目だったんだ。」


「すまなかった……だが、もう死に触れるような仕事は辞めたほうがいい。」


あとはもう、謝罪を繰り返すだけになった親父を見て、俺は思った。



────あ、こいつ邪魔だわ。



俺が人生を幸せに生きるため、こいつは邪魔者。

だったらどうしたらいいのか?

────答えはとっても簡単だ。


「ハハッ!」


俺は笑いながら塞ぎ込む親父に近づき────その足を、手に持っていたハンマーで潰してやった。


「ぎっ……ぎゃあぁぁ────!!!!」


物凄い悲鳴を上げて親父は地面に崩れ落ち、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔のまま、まるで死にかけの芋虫のようにピクピクと痙攣し始めた。

そして息も絶え絶えな様子で俺を見上げ、恐怖に怯えた顔を見せる。


「だっ、誰かぁぁ────!!助けてくれぇ────!!!」


そして悲鳴をあげながら這って逃げようとしたが……ここは村から離れた森の中。

悲鳴は誰にも聞こえない。                           ・・ 

だから俺は、いつもと同じ様に、ゆっくりゆっくり…………ソレを潰していった。


あれは楽しかったな〜!何と言っても初めて人を潰したんだ。

そしてそこで俺は悟ったね。

人って知能があるから、モンスターとか家畜より断然つぶすのが面白いなって!


結局その後、そんな小さな村の中、一人の貧民がいなくなったところで誰も気にもとめず親父は事故死として処理された。

勿論、まだ準成人になったばかりで微塵も疑われる事もなく放流された俺は、その足で傭兵ギルドの門を叩く。


そうして晴れて傭兵となった俺は、楽しく『真面目』に仕事に励み、気がつけば同じような『真面目』な仲間たちと共にパーティーを組んでいたというわけだ。

さらに『真面目』にお仕事をしているうちに好みもはっきりとしてきて、男より女、筋肉質より脂肪。

体は柔らかく、力のない弱い人間のほうが好きな事にも気づいた。


だから俺は、潰すなら絶対女がいい!


話を持ってきたのは俺────ということで、守衛の女は俺が頂く事になったため、そいつのいる正門へと堂々と進んで行く。

そして全員でニヤニヤしながら正門の前に到着すると、守衛の女が腕を組みコチラを睨みつけてきた。


「何の用だ?下賤共。ここが公爵家リーフ様のお屋敷と知ってのことか?」


「ヒヒヒ、よ〜く知ってるっすよ〜?パパとママに捨てられちゃったかわいそ〜なご令息がいるんですよね〜? 」  


女は不快そうに目を細めるが、後ろの仲間たちはどっと笑い出した。

俺は女の体をジロジロと舐めるように見つめながら、まるで歌でも歌うかのように続けて言った。


「いや〜、ね?俺達は優し〜いお兄さん達だから、そんな寂し〜い令息様と遊んであげようと思って。

だから一緒にあ〜そ〜び〜ま〜……しょっ!!!」


言い終わるか終わらないかのその瞬間、俺は手に持つハンマーを思い切り女に振り下ろす。


────ガキィーン!!!


その瞬間に響く大きな金属音……そして、それと同時に攻撃による風圧のせいで土が一斉に舞い上がった。


「じゃあ、お先にな、ボブ〜♬」


「ククッ!さぁ、楽しい探索のお時間だ♡」


視界が悪くなったのを合図に、仲間達は全員正門をすり抜け中へ入って行く。

まるでスキップする様に中へと入っていった仲間たちの背中を笑顔で見送った後、俺は自分のハンマーへと視線を戻した。


「ひひひ〜、どうすか?俺のハンマーの味は?重みで足くらいは潰れちまったすか〜?」


ご機嫌で振り下ろしてたハンマーをそっと上に持ち上げると────そこには、なんと先程と全く変わらず腕を組んでいる女がいる!


「────なっ!!」


一瞬動揺するも、女の前に光る盾があることに気づき、思わずチッと大きな舌打ちをした。



<守衛師の資質>(ノーマル固有スキル)


< 鉄壁の盾 >


自身の防御力に比例した盾を作り出す防御系スキル。

また忠誠心、勤勉さが高いほどその強度は加算される。


(発現条件) 

一定以上の体力、防御力を持つ事。

一定回数以上盾での戦闘経験がある事。

一定以上の主と決めたものへの忠誠心がある事。



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