表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/349

第61歩目 はじめての逃走!


前回までのあらすじ


子狐を保護したその後のお話


□□□□ ~その後の顛末~ □□□□


なぞの子狐を保護した俺は、全ての後始末を終えて宿屋に戻る途中だ。


最初子狐を宿屋に連れて帰った時はナイトさんに驚かれた。

ダンジョンに出向いたはずが、なぜかペットを拾って帰ってくるとは思ってもみなかったようだ。

(ナイトさんは鑑定スキルを持っていないので、きつねが獣人だと最初はわからなかった)

そしてこのきつねが獣人であり、救援依頼での唯一の生き残りであることを伝えたら更に驚かれた。と言うか、怒られた。


ナイトさんに相談もなく、勝手に危険な依頼を受けたことにご立腹であると同時に心配をかけてしまったようだ。

急いでいたとは言え、雇い主であるナイトさんには報告する義務が当然ある。

万が一俺の身になにかあった場合、ナイトさんの依頼をこなすことができなくなる訳だし。


.....報連相は大事だよな。うん、大事。


現代日本に生きる俺としては、今回の一連の流れは社会人として失格である。

異世界という非日常的な世界にきたことによって、どうやら俺の中の日本常識が薄れてきているようだ。


.....思い出せ!社畜だった頃の俺を思い出すんだ!


・・・。


あまりいい思い出がない。


26年間彼女がいた試しはないし、いまだに童貞だし。

いい思い出と言えば、会社で少し気になっていたOLから、バレンタインにあからさまな義理チョコを貰えたぐらいだろうか・・・。


ちょっとへこみ気味の中、宿屋への帰路を急ぐ。


「ねぇーねぇー。コンちゃんが起きてたらぎゅーってしていいー?」


てか、コンちゃんて・・・。そのネーミングセンスはどうよ?安易すぎない?


「確認してみろよ。一応獣人なんだし、話せるだろ」

「やったーo(≧∇≦)oいっぱいぎゅーってするんだー!」


なんで既に了承済みになってんの!?

まぁ、アテナならきっと大丈夫なんだろうが・・・


アテナが他の誰かから拒絶されているところを今の今まで一度も見たことがない。

誰からも分け隔てなく、と言うか、アテナを恐ろしく甘えさせてしまうほど誰からも好かれる。

あのバカ領主ですら、アテナにはデレデレになっていたほどだ。たった二回しか会っていないのに。


うらやましい。俺だってあのきつねをぎゅ~ってしたいんだぞ!

でも、あのきつねはいろいろ怪しいんだよな・・・


アテナみたいに、気軽にぎゅ~ってできないことにやきもきしながら宿屋へと急いだ。



□□□□ ~再びのお前誰だよ!?~ □□□□


───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ


そう、そんな音がふさわしい気がする。


「・・・」

「・・・」


目と目が合う。お互い無言だ。

と言うよりも、どう声を掛けていいのかがわからない。


───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ


ええええ!?何事もなく食べ続けるの!?


「お、おい・・・」

「◎★▽◇☆!?」


まずは呑み込め!食べながら話そうとするな!


今俺の目の前では、ただひたすら食べ物をがっついている幼女がいる。

しかも、滝のように涙を流しながら嬉しそうにだ。


どうしてこんなことになっているのか。


それは俺とアテナが宿屋に戻ってすぐのことだ。

保護したきつねの様子が気になったので、早速休ませている部屋へと足を運んだら、なぜか幼女がいた。

そして、その幼女は保護したきつねのために用意した食料をひたすら食べている。


と、まあそんな感じだ。


───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ

───ぱくっぱくっぱくっ


えっと?なんだこの子は?どこから入り込んできた?


「・・・」

「・・・」


───ぱくっ.....ぱくっ.....ぱくっ


あっ。ちょっと食べる勢いが収まった。ある程度は空気が読める子のようだ。

事情はわからないが、なんだか喜んでいるようだし、この際食べ終わるのを待つことにしよう。


───ぱくっ.....ぱくっ

───ぱくっ


───ごくんっ。


「・・・」

「・・・」


どうやら食べ終わったみたいだ。

では、聞きたいことを聞くとしよう。


「お前誰だよ!?」

「お主は誰じゃ!?」

「「.....え?」」

「それはこっちのセリフだよ!」

「それはこっちのセリフなのじゃ!」

「「.....え?」」


ちょっ!?なんなのこの子!?どう見ても怪しいのはそっちのほうだろ!


「あーははははは!ふたりともなかよしだねー( ´∀` )」


俺と謎の幼女がお互い顔を見合わせてキョトンとしているのが面白いのか、アテナがケラケラと笑っている。


「待て待て。少し落ち着け。まずここは宿屋で、この部屋は俺達の部屋だ。OK?」

「おーけー?お主はなにを言っておるのじゃ?」


俺の言葉の意味がわからなかったのか、疑惑の眼差しを向けられている。

その証拠に幼女の耳と尻尾はピーンと逆立ち、猫が威嚇するときのように毛という毛が逆立っている。


と言うか、この子は本当になんなんだよ!?

耳と尻尾があるし、首輪もしているから奴隷なのはわかるが・・・この宿屋の奴隷か?


「問題ないかってことだよ。それでお前は何者なんだ?名前は?」

「人に名を尋ねる時は先ず自分から名乗るものじゃぞ?無礼であろう」

「!!!」


た、確かにその通りだ。

これは日本うんぬん以前に人として当たり前の常識だ。


俺としたことがなんて失礼なことをしてしまったんだ。.....相手は幼女だけど。


それにしてもこの世界で初めて、まともな女性でまともなことを言われた気がする。

この世界の女性は基本おかしいと聞いていたが、まともな女性もいるみたいだ。


・・・。


いや、待てよ?

そもそも女性とは成人女性を指すのではないだろうか。


俺が今まで出会ってきた女性はみんな恐らくは成人女性なはずだ。

ナイトさんは22だし、スカイさんは30うんさいだったし、各ギルド嬢も20は越えていた。

微妙なのはラズリさんだが、18を女の子というのはちょっと厳しい.....か?女性と見るのが正しい気がする。


しかし、目の前にいる幼女はどう見ても成人女性ではない。

幼そうな見た目や子供特有の甲高い声色から考えても女の子と考えたほうが正しい。


つまり、年端もいかない女の子は女性という分類に含まれないと思ってもいい。

つまり、年端もいかない女の子ならまともであっても問題はない。


そう結論付けてもいいんじゃないだろうか。


まぁ、そもそも成人女性よりも年端もいかない女の子のほうがまともだってのも色々と問題はあるが・・・。


とりあえずこちらの非礼を詫びる必要はあるだろう。.....相手は幼女だけど。


「悪かった。俺はあゆ・・・」

「妾は妖狐。伝説の大妖怪様なのじゃ!」

「.....え?」

「何を呆けた顔をしておる?先程お主が名乗れと言うたではないか。次はお主が名乗る番なのじゃ」

「・・・」


なぜ先に名乗った?さっき俺に無礼とか言ったよね?


どうやら女の子も女性に含まれるようだ。

この世界の女性は基本おかしいの例え通り、この幼女もどこかおかしい。


それよりも気になる発言があった。


この幼女は今なんて言った?妖狐だと?

助けたあのきつねが、この幼女だって言うのか?


疑問に思ったところで、ふとあることに気付いた。


最初から鑑定すればよかったんだ。

あからさまに不審者がいたことで、気が動転してすっかり忘れていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『妖狐』 レベル:56(幼体) 危険度:中


種族:妖狐族

年齢:11

性別:♀


職業:奴隷

称号:なし

所有:なし


体力:1200

魔力:2000

筋力:1100

耐久:1250

敏捷:1200


装備:なし


【一言】やっと見たのー?歩ってー、不測の事態によわいタイプー(。´・ω・)?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


.....気付いてたんなら早く言えよ!クソ駄女神!


それにしても幼女の言う通り、助けたあのきつねが目の前の幼女なのは間違いないようだ。

子狐から幼体に状態が変わっているし、ステータスもきつねの時よりも大幅に上がっている。


.....どういう理屈だこれ?なんで少し前はきつねだったのに、今は幼女なんだ?


この幼女は七つの球を集める某アニメのように戦闘力を自由にコントロールできるというのだろうか。

それにどんな秘密があって、姿形を自由に変化できるのだろうか。


非常に気になるところだが、目の前の幼女がかなり警戒しているようなので今は置いとこう。


相も変わらず、妖狐はハリネズミのように全身の毛を逆立てている。

でも、その姿を見てもあまり痛そうに見えないのは、その姿形からしてご愛敬なのだろう。


「俺は歩。そしてこっちにいるのがアテナだ」

「アテナだよー( ´∀` )ねぇー、コンちゃんをぎゅーってしていいー?」


偉いぞ?アテナ。俺がそうしろと言ったように、ちゃんと確認できたな。


アテナがコンちゃん(仮名)に近づいていく。

コンちゃんは近づくアテナに警戒しているようだ。

あのアテナが警戒されるなんて.....初めて見る光景にちょっと心配になる。


.....これ大丈夫か?さすがのアテナもお手上げか?


「.....コンちゃん?誰じゃ、それは?」

「お前だってよ。てか、名前は?」

「妾は妖狐なのじゃ」

「いやいや、それは種族名だろ」

「妖狐は妖狐なのじゃ。奴隷に名などない」


.....え?マジ?だから鑑定でも名前表示されないの?


俺が衝撃の事実に驚いている間にも、アテナとコンちゃんはじゃれ合っている。

体格差から言うとアテナのほうが上になるのだろうが.....クソ雑魚ステータスのアテナでは勝負にならないらしい。いい様にあしらわれている。


「うっとしいのじゃ!人間が妾に触れるでない!」

「ぶー(´-ε -`)コンちゃんをぎゅーってしたいのにー!」

「誰がコンちゃんじゃ!妾はそのような名前ではないのじゃ!」

「えー?かわいいのにー?コンちゃんー、いっしょにあそぼー( ´∀` )」


アテナすごいな・・・。明らかにウザがられているのに気にも留めないその鋼の精神力。


人に好かれやすい人ってのは、案外このぐらい図々しい性格をしているのかもしれない。

逆に気を遣いすぎる人ほど、交友関係は狭くなりがちになるとか・・・。


.....笑えねえ、笑えねえよ!.....あぁ!どうせ俺は小心者さ!


・・・。


俺が自分に嘆いている間に、どうやらアテナとコンちゃんの決着も付いたようだ。


結果はアテナの勝利みたいで、コンちゃんはおとなしくアテナにぎゅ~っとされていてる。

抱きしめられているコンちゃんも満更でもない顔だ。


.....いや、本当アテナすごいな!?ウザがられている相手を堕とすとかマジか!?


改めてアテナの天賦の才とも言える、人に好かれやすい、という謎の力に戦慄した。


「.....そ、それで?妾はこの後どうなるのじゃ?」

「どうもしないけど?自由にしてくれ」


てか、この後どうしたらいいのか俺も知りたいぐらいだ。ナイトさんも知らないみたいだし。

こういう時ラズリさんがいると助かるんだけどな・・・。


「な、、んじゃと?に、逃げてもよいのか?」

「あ~、そういうのもありなのか。逃げたいなら逃げてもいいぞ?」

「えーΣ(・ω・*ノ)ノずっとコンちゃんといっしょにいるー!」

「アテナは黙れ。話がこじれる」

「ふええ(´;ω;`)」

「な、泣いてもダメだからな?」

「・・・(ちっ)」

「!?」


ね、ねえ!?今、舌打ちした!?舌打ちしたよね!?


「・・・?わ、妾を自分の奴隷にしようとは思わんのか?」

「だって、逃げたいんだろ?それを無理矢理にでも奴隷にしようとは思わないな」

「・・・」

「どうしてもー?どうしてもコンちゃんとバイバイしないとだめー?

 たすけておいて逃がしちゃうなんて無責任すぎないー(。´・ω・)?」


泣き落としがダメだったからって、攻め方を変えてきた!?こいつ意外と考えてる!?


「か、かわいそうだろ?妖狐が嫌がってるのにさ。アテナだって無理矢理にでも俺と引き離されたら嫌だろ?」

「うんー.....そうだよねー。あきらめるー(´・ω・`)」

「偉いぞ。いい子いい子」

「子供扱いするなーーーーーーーヽ(`Д´#)ノ.....でも、えらいー?」


───ぽふっ。ぽんぽん


「あぁ、えらいぞ」

「にへへー(*´∀`*)コンちゃんのためだからねー!」


ぽんぽんされたアテナは、いつものように八重歯を覗かせながらにぱー☆とほほ笑んできた。かわいい。


ちゃんとしてれば可愛い子なんだけどな~。胸大きいし。



そんなやりとりを一部始終見ていた妖狐は驚いた顔をしている。

なにに驚いているのかはわからないが、年端もいかない少女らしい驚き顔もなんとも可愛らしい。


それにこの妖狐、どことなく・・・。


「ほ、本当に逃げてもよいのか?」

「あぁ、いいぞ」

「ほ、本当に逃げるのじゃ!よ、よいのじゃな!?」

「いいって言ってんだろ。くどいぞ」

「・・・」


.....え?なに?逃げたくないの?

逃げたいんだろ?なんで早く逃げないの???


俺が困惑してるのと同じように、妖狐も困惑しているようだ。.....訳がわからない。

それでも逃げる決意が固まったのか、妖狐が部屋から出ていこうとしている。


「.....では、逃げさせてもらうのじゃ」

「あぁ。元気でな。.....てか、行く当てはあるのか?」

「・・・」


ないのかよ!.....まぁ今まで奴隷だったんだろうから、仕方ないと言えば仕方ないか。


獣人というぐらいだから、森かなんかであれば生きていくことはできるのだろうか。

幸いこのフルールは周りを自然に囲まれた町だから、比較的他の土地よりも暮らしやすいとは思う。


しかし、それでも・・・


今まで奴隷だったやつが、いきなり身一つで暮らしていけるものなのだろうか。

またバカな人間に捕まって、奴隷にでもされてしまうのではないだろうか。


でも・・・


妖狐は逃げたがっているし、それを無理矢理に引き留める訳にもいかない。


・・・。


.....あ~もう!だから奴隷になんて関わり合いたくなかったんだよ!


・・・。


悩んだあげく、結局俺にできることはこれぐらいしかないと思い至った。


「18時だ」

「・・・?」

「どうしてもお腹が減いて困るようなら戻ってこい。18時にメシだ」

「.....妾は今から逃げるのじゃ。戻ってくる訳がなかろう。お主はバカなのか?」

「そうか。ならいい」

「.....本当、バカな人間もいたものじゃ」


そう言い残すと、妖狐は部屋から飛び出して行ってしまった。

その後ろ姿は、きれいとは言い難い二本の尻尾を優雅にたなびかせている。


.....あれ?二本の尻尾?尻尾は二本もあったか?


結局、妖狐は謎を残したまま逃げてしまった。


そして部屋の中には・・・


「コおおおおおンちゃあああああん。ばあああああいばあああああい(´;ω;`)」


アテナの悲痛の叫びがいつまでも木霊していた。



本当それやめてくれ!なんか俺が悪いことをしたような気になるから!



本日の戦利品

①妖狐が食べ散らかした惨憺たる部屋の状況


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


装備:殺戮の斧


女神ポイント:196040【↑1000】


【一言】コンちゃんは今なにしてるのかなー。いっしょにいたかったー(´・ω・`)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:4584000ルクア【±0】

冒険者のランク:A(クリア回数:5回)


このお話の歩数:約3800歩

ここまでの歩数:約17574800歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:5929【↑2】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人


体力:5939(+5929)【↑2】

魔力:5939(+5929)【↑2】

筋力:5934(+5929)【↑2】

耐久:5934(+5929)【↑2】

敏捷:6189(+6129)【↑2】


装備:旋風の剣(敏捷+200)


技能:言語理解/ステータス/詠唱省略


Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:浄化魔法


Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密

   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有

   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性

   状態異常耐性


共有:アイテムボックスLv.3

   パーティー編成Lv.1

   ダンジョンマップLv.3

   検査Lv.3

   造形魔法Lv.3


固有:ウォーキングLv.5929 432/5930

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次回、和気あいあい!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日のひとこま


~犬!?犬なの!?~


「コンちゃんは今頃どうしてるのかなー(・ω・´*)」

「お前がそんな調子だから罪悪感ハンパないんだが?」

「だってー、せっかくなかよくなったのにー(´-ε -`)」

「なんか訳ありっぽかったし、仕方ないだろ」


「あー。うー。コおおおンちゃあああん」

「うるせえな!悪かった!悪かったよ!お菓子なんでも買ってやるから許してくれ!」

「お菓子よりもー、コンちゃんだよー(´・ω・`)」

「な、、んだと!?」


あのお菓子バカのアテナがお菓子を諦めるだと!?明日は雪か!?

そんなに妖狐のこと気に入ったのか・・・。


「でもー」

「なんだよ?」

「お菓子は買ってー( ´∀` )」

「・・・」


結局アテナはアテナだった。どうしようもない。


「ねぇーねぇー。歩~?」

「今度はなんだ?」

「コンちゃんとー、またあえるかなー?」

「生きてりゃ、いつかは会えるだろ」


「んー。でもー、私のことおぼえてるかなー(。´・ω・)?」

「覚えてるんじゃないか?アテナにぎゅ~ってされてた時、嬉しそうな顔してたぞ?」

「ほんとー!?うれしいー(*´∀`*)コンちゃんのしっぽもぶんぶん振られててきもちよかったんだよー!」

「.....え?マジ?」

「まじー( ´∀` )ふぁっさふぁさですごかったよー!」


ブンブン振るって.....それは犬だろ!狐もそういう種族なの!?

それにしてもアテナのやつ、うらやましいな!俺も妖狐の尻尾を触ってみたい!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ