表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/349

第19歩目 はじめての裏スキル!Aランク昇格試験⑤

登場人物


・アユム ・アテナ ・ラピスラズリ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前回までのあらすじ


Lv.3スキルのおかげで、剣豪で武王になった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつのまにか、剣豪で武王になった俺の考察はまだ続く


「女神Lv.3取得時にあった裏スキルってなんだ?」


「うーん。説明が難しいんだー。

 欲しいスキルを念じるみたいなー?」


念じる?

意味が分からない


「もっとマシな説明はできないのか、この駄女神!」


「ひどーい!また駄女神って言ったー!

 だってー裏スキルは念じるだけなんだもーん(´-ε -`)」


「もういいや。どうやればいい?」

「ぎゅってしてー」

「はぁ?お前、甘えすぎじゃないか?」

「いいからー!はやくー!」


仕方がないか......


───ギュッ!!


「これでいいか?痛くないか?」

「にへへー!ありがとー!」


アテナがにぱー☆と微笑む。かわいい


いやいや!にぱー☆じゃなくて!

え?もしかして意味のない行動とか言わないよな?


「ぎゅってしたままー欲しいスキルを念じてみてー?」

「欲しいスキル?」

「そうそうー!」


俺はアテナをぎゅっとしたまま念じてみた


「んー。ダメみたいー。なにを念じたのー?」


スマホで確認したアテナが、そう告げてきた


「アイテムボックス」


「あーそれは無理ー!

 そういうのじゃなくてーなんか特別なやつー!」


特別なやつ?

いちいち説明がわかりにくいんだよな~


「もう一度やってみてー!いいー?特別なスキルだよー?」


俺はまた念じた。アテナの体の温かさを感じながら......


「あ!いい感じー!でも条件満たしてなかったから取得できなかったけどねー!なにを念じたのー?」


条件?条件ときたか......


「今はチート定番のスキル強奪だな。

 特別なスキルと言えばチートだろ?」


「そうそうー!そんな感じでいいよー!もう一度やってみよー!」

「いや、落ち着け!条件ってやつを教えろよ」


「私も詳しくは知らないんだー(´-ε -`)

 ただスキル強奪は条件さえ満たせば取れるみたいだよー?」


こいつ、やっぱり使えねえ

その条件が分からないから聞いているのに......


チート定番のスキルを色々試してみた


【神体強化】で無敵に無双。  「失敗だねー!」

【無限の魔力】で魔法使い放題。「失敗だねー!」

【全てを見通す目】で稼ぎ放題。「失敗だねー!」


その後も思いつく限り試してみたが......


「失敗だねー!」

「失敗だねー!」

「失敗だねー!」


失敗の嵐だった

ちなみに経験値~倍とかは、俺には意味がないので試していない


正直いらついてきた


「じゃあ、チートにならないけど無詠唱ならどうだ!?」

「失敗だねー!ぜーんぶ失敗ー!あはははー( ´∀` )」

「あはははーじゃねえ!なにもでてこないじゃねえか!」


俺は駄女神の頬をつねった


「ふえーーーーーん!私のせいじゃないのにー(´;ω;`)」


所詮、ゴッド裏スキル(笑)だったのだろうか


でもスキル強奪は条件さえ揃えば取れるらしい

そう言えば、他のスキルもいくつか条件次第のがあった


条件......条件......



俺は考え事をしながら、ラズリさんと仲良く話すアテナを眺めていた


「え?アテナさんもアイテムボックス使えるんですか?」

「使えるよー!見ててー!アイテムボックスー!」

「わっ!本当ですね!」

「ねー?お菓子ちょうだーい!アイテムボックスに入れるからー」


あのバカ!

なにあっさりとアイテムボックスを使えることバラしてんだよ!

怪しまれるだろ!


「アテナさんも探索者だったんですね」

「ふぅはゃいほぉー!(ちがうよー!)」


お菓子を食べながら話すな!飲み込んでから話せ!


「先程ダンジョンマップとアイテムボックスのことを聞かれたのって......もしかして、ダンジョンマップも使えますか?」


「もぐもぐ......ごきゅん。使えるよー!ダンジョンマップー!」

「すごいですね!同じ探索者同士頑張りましょう!」


いやいや。ラズリさんは探索者じゃなくて、ギルド職員でしょ


にしても、アテナは器用に魔法をつかいこなすな

詠唱してなかったし......腐っても女神ということか


ん?詠唱してない?なぜだ?

はじめてダンジョンマップを出した時は詠唱してたぞ?


お菓子で満足したのか、破顔一笑な表情でアテナがこちらにやってきた


「アテナ。なんで魔法使うとき詠唱してないんだ?」


「私は詠唱省略の女神スキル【ゴッドすぺる】を持ってるからねー!」


「省略?省略してるのに魔法名唱えるのか?」


「無詠唱とは違うよー!

 無詠唱は念じるだけで発動するんだけどー。

 詠唱省略はあくまで詠唱を省略するだけなんだー。

 だからー使いたい魔法名は唱えないと発動しないよー!」


女神スキルなのに無詠唱以下なのか......

やはり女神スキルは女神スキル(笑)ということだな


しかし、詠唱省略は詠唱省略で便利そうだ


「アテナ。もう一度裏スキル(笑)を試してみたい」

「うんーいいよー!ぎゅってしてー!」


───ギュッ!!


「にへへー!あったかーい(*´∀`*)」


ぎゅってするたびに、いちいちにやけるな!

なんか恥ずかしくなるわ!


とりあえず、念じるスキルはこれだ!


「あっ!できたよー!やったねー歩~!」

「え!?マジ!?ダメもとでやったのに!?」

「まじー!ほらほらー!」


アテナが嬉しそうな顔で、スマホを見せてきた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【女神レベル3で習得できる裏スキル】


詠唱省略(消費500)


詠唱省略・・・魔法の呪文の省略

       ただし、魔法名は唱える必要あり 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


マジだった......


「しかしなぜ取得できたんだ?」

「んー?私が使えるからとかー?」

「なるほど。それはいい線いってるかもな」


アテナの仮説なら、スキル強奪が条件次第なのも頷ける

ゴッドまねっこ(笑)はスキルコピー能力だから、強奪に近い


「でもそう考えると、なぜアイテムボックスとかはダメなんだ?」


「裏スキルは特別なスキル専用だからねー!

 普通のスキルはダメなんでしょー!」


めんどくさい仕様だな!

でも、アテナが使えるスキルで特別ならいいんだよな


「なぁ、アテナのスキルを俺も一緒に使えるようになるのって特別に感じないか?」


「なにそれー?一心同体ってやつー?」

「全然ちがう」


「じゃあ二人で一人ってやつー?」

「全くちがう」


「じゃあ夫婦ー?」

「なんで夫婦になった!?」


てか、こいつとはなれるとしてもなりたくない!

夫婦になるならニケさんだ!


「いいから黙ってろ!」


とりあえず裏スキルを試してみる


───ギュッ!!


「にへへー!」


だから、いちいちにやけるなって......


そして念じたスキルはこれだ


「あっ!できたー!もうコツ掴むなんて、さすが私の歩だねー!」

「誰がお前のだ!」


バカからスマホを奪って確認してみる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【女神レベル3で習得できる裏スキル】


詠唱省略(消費500)

スキル共有Lv.1(消費500)

スキル共有Lv.2(消費1000)

スキル共有Lv.3(消費3000)


スキル共有・・・女神アテナとスキルを共有できる

        Lv.によって共有できるスキルが変化

        Lv.1で1個、Lv.2で2個、Lv.3で6個

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっぱりできたか.....

そして消費数はどうやらLv.数倍で間違いないだろう


裏スキルの条件とは恐らく、


①アテナが使えるスキル

②普通のスキルとは違う特別なスキル


で間違いないだろう


そう考えると、あながちゴッドまねっこ(笑)もバカにできない



早速、スキル共有Lv.1を取得する


女神ポイント:350【↓500】


スキル共有を取得すると、スマホに項目欄が1つ増えた

スクロールする


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【スキル共有で取得できるスキル】


ゴッドぱんち (消費50000)・・・相手がにげる

ゴッドきっく (消費50000)・・・逃げ足が速くなる

ゴッドちゃーむ(消費50000)・・・相手はメロメロ

ゴッドすぺる (消費50000)・・・詠唱省略

ゴッドあい  (消費50000)・・・いっぱい見える

ゴッドまねっこ(消費50000)・・・スキルコピー

ダンジョンマップLv.1(消費100)

アイテムボックスLv.1(消費200)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


女神スキル消費高えよ!

てか、ゴッドシリーズ(笑)も取れるのか......


「なんでゴッドシリーズ(笑)って、こんなに消費高いんだ?」

「神だからー?」

「・・・」

「ねーねー!一緒にゴッドシリーズつかおー( ´∀` )」


いらねえ。てか、とれねえよ!

50000とか無理!絶対無理!


バカは無視して、アイテムボックスを取得した


女神ポイント:150【↓200】


「試してみるか。

 いでよ。無限なる宝物庫。アイテムボックス!」


俺が呪文を唱えると、目の前にもやもやとした異空間が現れた

どうやら成功みたいだ


アイテムボックスLv.1は10種類10個まで物が入るみたいだ

これもLv.数倍なのだろうか


「アイテムボックスつかえたねー!おめでとー!」

「お菓子いっぱいあるな」

「うんー!ラピスからいっぱいもらったー!」

「・・・」


アイテムボックスの中にはお菓子が溢れ返っていた

てか、ラズリさんどんだけお菓子持ってんだよ!?


「ここ出たらお菓子いっぱい入れるんだー( ´∀` )」

「今後アイテムボックスは俺が厳しく管理するからな」

「......え?」

「お菓子は10個まで!それ以上は全部捨てる!」


アテナの顔がみるみる青ざめていく


「じょ、冗談だよねー?捨てないよねー?」

「捨てる。毎日確認するからな」


「いやーーーーーーーー!捨てないでーーーーー!

 お菓子いっぱい入れるのーーーーーー(´;ω;`)」


「このくそ駄女神!虫歯になる未来が視えてんだよ!」

「ふえーーーーーーん!歩のいじわるーーーーーー!」


アテナが泣きついてきたが、ダメなものはダメだ!


「お楽しみのところ申し訳ないですが......そろそろ行きましょうか」

「あんた、なに言ってんの!?」


ラズリさんが本当に申し訳なさそうに言ってきた


俺達がいちゃいちゃしてるようにでも見えたのか?

どうもラズリさんの感性に疑問を感じる


「そう言えば、ラズリさんの強さ見てなかった。見てみるか」

「あーそっかー。Lv.3だもんねー。ついに見ちゃうんだねー」


どういう意味だ?

まぁ見てみればわかるか


鑑定!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ラピスラズリ』 レベル:75 危険度:極小


種族:人間

年齢:18

性別:♀


職業:ギルド職員

称号:なし


体力:1650

魔力:1000

筋力:1420

耐久:1580

敏捷:1300

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふぁ!?なんだこれ!?」

「ぷーーーーーーー( ´∀` )」



.....俺、ギルド職員よりも弱かった!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


女神ポイント:150【↓750】


【一言】あっ!捨てられる前に食べちゃえばいいんだねー( ´∀` )

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:420000ルクア

冒険者のランク:B(クリア回数:5回)


このお話の歩数:約50歩

ここまでの歩数:約338380歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:822【↑0】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人


体力:832(+822)【↑0】

魔力:822(+822)【↑0】

筋力:827(+822)【↑0】

耐久:827(+822)【↑0】

敏捷:882(+822)【↑0】


技能:言語理解/ステータス


Lv.1:初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:索敵/感知/隠密/偽造/捜索/吸収

   浄化魔法/治癒魔法/状態異常耐性

   物理耐性/魔法耐性


Lv.3:鑑定/剣術/体術


共有:アイテムボックスLv.1


固有:ウォーキングLv.822 232/823

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次回、Aランク昇格試験⑥


④と⑤は検証回でした

⑥でAランク昇格試験を終わらせる予定です


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ