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第171歩目 はじめての十連ガチャ!

前回までのあらすじ


ニケさんは☆3だった!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


3/22 世界観の世界編!に一部追記をしました。

   追記箇所は、『神様ガチャ提供割合』と『周辺地図』の王都旧都比較図・その他一部となります。


□□□□ ~激戦区の旧都~ □□□□


 旧都に到着してから5日が経った。

 その間、俺は神様十連ガチャを行うべくダンジョンに挑み続け、ようやく攻略の証を手に入れることに成功した。


 さすがに、旧都は人が多いということもあって競争率が非常に高い。

 それに、旧都のダンジョンはランクも比較的低いほう(E・E・D・D・C・C・B・A)の部類なので、それが余計に競争率の高さに拍車をかけている。


 特にそれを痛感したのが、俺は旧都に来てからも相変わらず『午前はダンジョン攻略。午後は観光』のスタイルを貫いていた。

 しかし、その結果、最初に狙っていたダンジョンが、他の冒険者に先に攻略されてしまうという悲劇が起こってしまった。


 のんびりとしていたらどんどん先を越されてしまう程に、旧都はいま激戦区状態となっている。

 正直なところ、このまま『午前はダンジョン攻略。午後は観光』のスタイルを貫いていたら、ダンジョンを攻略できるかどうかさえ怪しいところだ。


「なぁ?せめて、ダンジョンを1つクリアするまではダンジョン攻略を優先したいんだが.....」

「やーだよー( ´∀` )」


「.....」


 ゆえに、アテナに協力を頼んでみるも同意は得られず。

 かと言って、アテナ達にお留守番をしててもらうのは現状かなり難しい。


 ここまで人が多い都市ともなると、アテナ達の安全が最優先となる。特にアテナの狂信者達からの!

 そういう意味では、サービスの行き届いていない今の宿では安全面が少し心許ない。


 結局、そういう事情もあるので、俺がアテナ達の側にいつも居てやる必要がある。.....少し過保護かな?

 つまり、『午前はダンジョン攻略。午後は観光』のスタイルを崩す訳にもいかないということだ。


 しかし、このままだと、ダンジョンを攻略できるかどうかさえ定かではない。

 では、どうしたかと言うと.....。


「「現在Cランクダンジョンの最深部に到達しているのはこちらのPTになります」」

「そのPTメンバーに会わせてもらうことはできませんか?」

「「承りました。『竜殺し様からお話がある』という旨をお伝えしておきます」」


 よし!

 うまくいった!!


 ナシーネ・ニシーネさんに攻略間近のPTを調べてもらった結果、該当PTが存在したので仲介を頼むことにした。


 一応、どの階層までクリアしたかはギルドに報告義務があるので、その点に関しては問題ないと思っていた。

 しかし、守秘義務とかなんとかで、まさか他のPT事情を教えてもらえるとは思ってもみなかった。


 そして数日後、そのPTメンバーと()()()()()()した結果、俺は無事Cランクダンジョンをクリアできたという訳だ。


 これで、神様十連ガチャに必要な攻略の証は全て揃った。

 俺は心を弾ませ、早速ガチャを!と息巻いたが、ここである一つの不安を抱く。


「う~ん。ここまで激戦区状態だと、今後のことも考えて、ダンジョン攻略を優先すべきかな?」

「主。少し落ち着かぬか。残ったダンジョンのランクからして、急ぐ必要はないであろう?」


 おっと!

 気ばかり焦っていたか.....。


 確かに、ドールの言う通りだ。

 現状、8つあるダンジョンの内6つ(E・E・D・D・C・C)が閉鎖となっているが、残り2つ(B・A)は挑める冒険者がそうそういる訳ではない。


 急いては事を仕損じる。

 こういう時こそ、逆に急いで攻略する必要がなくなったのはありがたい、と考えるべきだ。



 そして、旧都に到着して5日目の朝、俺達は神様十連ガチャを行うべく教会を目指したのだった。



□□□□ ~十連ガチャの注意点~ □□□□


 神様十連ガチャを行うべく、俺達はいま教会を目指している。

 貴族区にある宿からは比較的近いほうではあるが、それでも無駄に広いので結構な道のりだ。旧都、広すぎぃ!


 その長い長い道のりの中で、俺は疑問に思っていたことをアテナにぶつけてみた。


「十連ガチャって、実際はどうやればいいんだ?普通に祈ればいいのか?」

「私に証をぜーんぶちょーだーい!それでいいよー( ´∀` )」

「全部?普通に祈ったらダメなのか?」

「ダメだねー!それだとー、普通に1回分となっちゃうよー!」


 アテナ曰く、元々『十連ガチャ』というシステムそのものが裏技に近いものらしい。

 当然、そんな裏技に近いものを人間である俺がどうこうできる訳もないので、アテナの女神パワー(笑)でなんとかするんだとか。.....と言うか、そういう大切なことはちゃんと説明しろよ!


「.....」

「.....」


 え?

 今ので十連ガチャの説明は終わりなの!?


「おい」

「なにー(。´・ω・)?」


「なにー(。´・ω・)?じゃねえよ。

 他に何もないのか?気を付けることとか、今までの祈りとの相違点とか」


 祈りを捧げる時点で、今までとは大幅に異なっている。

 それならば、何か他にも相違点があって然るべきだと考えるのが普通ではないのだろうか。.....あれ?普通だよね?それとも俺がおかしいのか?


「他って例えばー?」

「そうだな.....。例えば、結果はどうなるんだ?十連ガチャの結果は一気に分かるのか?」

「ううんー。それは行ってからのお楽しみってやつだねー( ´∀` )」


 それは通常の祈りと同じらしい。

 いや、十連ガチャの場合は通常の祈りとは事情が少し異なる。


 例えば、『ニケさん → ニケさん』のケースならまとめて行えるので問題はないだろうが、『ニケさん → アルテミス様 → ニケさん』のケースの場合は一体どうなるのだろうか。


 A → ニケさんに会ったその後にアルテミス様の元へと行き、再びニケさんに会う。

 B → ニケさんは2回分まとめて行い、その後にアルテミス様の元へと行く。


 普通ならBと考えるのが妥当ではある。

 だが、アテナに任せる十連ガチャとなると、まさかのAという可能性も.....。


「そんなのBに決まってるでしょー!歩はバカだねー!あーははははは( ´∀` )」

「.....」


 そうでなければ、十連ガチャの意味がない。

 それぐらいは俺でも理解している。


 ただ、俺が言いたいのは「そういうことも含めてちゃんと説明しろ!」ってことだ。


「.....それで?」

「んー?」


 んー?じゃねえよ!

 他にはないの!?


 アテナが小首を傾げて、なにー(。´・ω・)? といった表情を向けてきている。かわいいな、もう!

 別に、もう他に何もないと言うのなら、それでもいいのだが.....。


「本当に、他には何もないんだな?」

「ないよー!なにがあるっていうのー?」


 俺に聞くなよ.....。


 ぶっちゃけ、俺も神界についてはよく分からないので、これ以上は尋ねようがない。

 俺が今まで経験してきたことから、知っていること、分かっていることをまとめると以下になる。


 ①『単発ガチャ』と『十連ガチャ』では祈り方が異なる。

 ②『十連ガチャ』であっても、結果は行ってみないと分からない。

 ③『十連ガチャ』の場合は、当たった回数分をまとめて順番に対応される。

 ④攻略の証を捧げた報酬は『神様ダーツ』で決定される。

 ⑤通常は神様がダーツを行うが、俺の場合は俺自身がダーツを行う。(ドール達の分も含む)

 ⑥報酬を貰うことができたら、しばらくすると自動的に下界へと戻ることができる。


 こんなところだろうか。



 ⑤については、俺がダーツを行うばかりか、当てた報酬自体も俺が決めることができるという破格の待遇だ。


 そう、破格の待遇だと思っていたが、実際は責任感や罪悪感でかなり押し潰されそうになっていたりもする。

 そもそも、俺自身の結果が悲惨(たわし)に終わるのなら全く問題はない。


 しかし、ドール達の報酬もまた俺次第というのが正直辛いところだ。

 報酬が『たわし』になった時の罪悪感ときたら.....。


 だから、こればっかりは神様頼りといきたいところだが、かつてアルテミス様に言われたことがある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「当たる気がしないので、代わりに投げてもらうことはできないんですか?」

「あたし以外のやつの報酬なんて知ったこっちゃないよ。アユムっちが投げな」

「う、う~ん。でも、『たわし』だったらと思うと.....」

「あひゃひゃひゃひゃひゃwそれも狐の運次第というやつさ。第一.....」

「なんですか?」

「あたしに決めてもらうよりも、

 アユムっちに決めてもらった方が狐も喜ぶんじゃないのかい?結果はともかくとしてさ」

「!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 アルテミス様はわがままで気まぐれで、本当に神様らしい神様ではあるが、意外と核心をついてくることがあるので驚きだ。

 だから、それ以降は胃に穴が開きそうな思いをしながらも、ドール達の分は俺が責任を持って行おうと思っている。



 そして、一番やっかいなのが⑥なのである。


 これはアレス様の元へと召喚された時の話なのだが、アレス様に放置された俺は下界へと帰還する方法が全く分からずに、実に2時間近くもアレス様の部屋に閉じ込められていた。(※第114歩目参照)


 あの時はエリス様が対応してくれたから良かったものの、後にアテナに尋ねてみたところ、何かしらの報酬を得なければ俺は下界に帰還することすら叶わないらしい。


 つまり、あの時エリス様が来ていなければ、俺はずっとアレス様の部屋に軟禁状態となっていた訳だ。


「だいじょーぶ!私がいるじゃなーい!」

「お前は先に帰っていただろ.....」

「そーだったけー?あーははははは( ´∀` )」


 忘れてんじゃねえ!

 ふざけんなっ!!


 そう、このくそ駄女神は、こともあろうに俺を神界に残したまま先に下界に帰っていたのだ。

 当時はさすがに納得できなかったので、お仕置きをしつつ、その訳を尋ねてみたところ、「アレスお兄ちゃんの顔は見たくないんだもーん(´-ε -`)」と言っていた。


 アテナとアレス様が犬猿の仲なのは、アテナ本人やニケさんから聞いていたので、ある程度は仕方がないのだろう。

 しかし、あの時、俺が感じた孤独感は筆舌に尽くしがたいものがある。

 今回は大丈夫だと思うが、もしかしたらまた.....、と思うだけでも恐ろしいものがある。


(はぁ.....。せめて、時間制限的なものがあれば安心できるんだけどなぁ.....。あれ?時間制限?)


 そんなことを考えていたら、あることを思い出した。


「確か.....。ニケさんは「人間が神界に居れる時間は30分まで」と言っていたが、

 十連ガチャではそこらへんはどうなるんだ?」

「んー?そーなのー(。´・ω・)?」


 なんで、アテナが知らないんだよ.....。


 でも、確かにニケさんはそう言っていた。

 実際は30分以上居ても問題はなかった(一応、神界規定違反ではある)が、それは単発ガチャでの話だ。


 十連ガチャでは③の法則が適用される。

 そうなると、1回ごとの時間制限を設けない以上、後に回ってくる神様に多大な迷惑が掛かるのではないだろうか。


(い、嫌だぞ?

 いくら神様が気まぐれだとは言え、システム上の欠陥すらも俺のせいにされたら理不尽極まりない!)


 俺が戦々恐々としている中、アテナが早速調べてくれるらしい。

 唐突に自らの豊満なおっぱいの谷間に手を突っ込んで何かを探し始めた。.....と言うか、どこに保管してんだよ!?


 そして、取り出したものは───!!


「テレレレッテレー♪スマートフォーン( ´∀` )」


 まるで、どこぞの猫型ロボットが秘密道具を出した時のような効果音を口ずさみ、あまつさえ、ポーズまで取るアテナ。なかなか様になっている。


───ぷるんっ。


「.....」


 そして、俺はアテナのおっぱいが揺れるその瞬間を見逃すことはなかった。いいね!


 とにかく、アテナの表情からは、やりきった!とでも言わんばかりのドヤ顔が窺える。

 きっと、一度はやってみたかったのだろう。その気持ちは痛い程によく分かる。


 しかし、そんな満足したであろうアテナが、俺の反応を見た瞬間、急に困惑気な表情を浮かべた。


「んー.....」

「どうした?」

「歩はキテ○ツ大百科の効果音のほうがよかったー?r(・ω・`;)」


 やかましいわ!

 さっさと調べろよ!!


 アテナの相手は本当に疲れる。

 くだらないことを言ってないで、さっさと調べて欲しいものだ。


 ただ、いくら早急に調べて欲しいとは言っても、歩きスマフォはとても危険なもの。

 そこは調べてもらう代わりに、俺がアテナを背負うことで解決しようと思う。


 数分後───。


「何か分かったか?」

「んー。確かに時間制限はあるみたいだねー」

「30分か?」

「そだねー!30分経ったら強制的に次に移るみたいだよー(・ω・´*)」


 とりあえず、これで一安心。

 仮に放置される事態に陥ったとしても、それで神様からの理不尽な叱責を被らずに済む。


 ただ、一つだけ疑問に思ったことがある。


「強制的にって、報酬を受け取っていない状態でもか?」

「そだねー。不満ならー、パパに言って変えて.....」

「いや!それは言わんでいいから!!」


『強制的に』の意味さえ理解できたら、後は注意するだけだ。

 システムの改善は歓迎するが、改悪は勘弁願いたい。


(また軟禁状態にされたりでもしたら、たまったものじゃないしな!)



 その後も、アテナと十連ガチャの注意点を確認しつつ、俺達は遂に目的地である教会へとたどり着いた。



□□□□ ~十連ガチャ!~ □□□□


 意識が少しずつハッキリとしていく。


 この感覚も随分と久しぶりだ。

 ニケさん以来となるから、実に2年ぶりといったところだろうか。


 そう、ニケさんと最初のデートをしてから、既に2年が経過しようとしている。寂しい.....。


 大人になると、月日があっという間に過ぎていくように感じる。

 だから、元々感傷に浸る機会は少なかったのだが、それでも寂しいものは寂しいものだ。


 そして、俺がこうも唐突にしんみりとなっているのには理由がある。

 それはあの駄女神が原因である。



 ・・・。



 教会に着いた俺達は、早速攻略の証をアテナに全て預け、いつものように祈り始めた。

 すると、恐らく十連ガチャの影響なのだろう。普段よりも幽体離脱するまでの時間が長く感じられた。

 体感的には、単発ガチャの時よりも1.5~2倍ぐらいの時間が掛かっていたと思われる。


 そして、更には問題も起こった。


「アテナが来ない.....」


 先程から、アテナをずっと待っているのだが、一向に姿を現さない。


 いつもなら、ここでアテナの導きを頼りに神界へと誘われることになるのだが.....。

 しかし、アテナが姿を現さない以上、これでは如何ともし難い状況だ。あのバカは何をやっているんだ?


 俺が困惑しつつ、しばらく待っていると───。


「お待たせしました。舞日様。神界までのご案内をさせて頂きます」

「よ、よろしくお願いします」


 声を掛けてきたのは一人の天使ちゃんだった。


 以前、ニケさんの時に案内された天使ちゃんとは別の天使ちゃんだ。

 ニケさんの時に案内された天使ちゃんがハキハキと活発そうな天使ちゃんだとすると、今回の天使ちゃんはどこかぽわぽわしているというか、なんだか緩そうな印象を受ける。


「あ、あの.....。アテナはどうしたんですか?」

「アテナ様は先に神界に行かれましたよ」

「先に!?ど、どうしてです!?」

「「おそーいヽ(`Д´#)ノ」と怒っていらっしゃったので、恐らくは待ちくたびれたのかと.....」


 どんだけ短気なんだよ!?

 あのくそ駄女神は!?


 確かに、単発ガチャの時よりも時間が掛かったことは間違いないだろう。

 しかし、それでも、数十分とかそんな長い時間を待たせた訳ではなく、ほんの数分単位だった思う。


 これはあれだ。

 例え、どんな理由があろうとも、待ち合わせ時間に1分1秒たりとも遅れることを許さない、最高にウザいやつの典型例と見ていいだろう。.....よし。後でつねろう!


「ニケ様より、舞日様を神界へとご案内するよう申し付けられましたので、私が参りました」

「.....ニケさんから?アテナから、じゃなくてですか?」

「はい。ニケ様からです。アテナ様は舞日様のことはこれっぽっちも.....」

「ま、待ってください!それ以上、何も言わないでください!!」


 な、なんだろう.....。

 その先は非常に聞きたくない。


 ニケさんは俺達が祈るところを神界から見ていたのだろうから、天使ちゃんに指示を出すことはいくらでも可能なはずだ。

 では、ニケさんがアテナの代わりに指示を出さなければいけなくなった理由とは一体なにか.....。


(HAHAHA。ま、まさか.....。わ、忘れられたのか!?うそ、、だよな!?)


 先行する天使ちゃんのおぱんつが水色だったこと以上に、俺はショックを受けていた。.....と言うか、この天使ちゃんは絶対にピンクが似合うと思います!

 これでも、アテナの世話を結構焼いてきた自負はあるつもりなのだが、それでも忘れられてしまうとか.....。


(あのくそ駄女神は絶対に許さん!

 俺をおいてけぼりにするばかりか、俺の存在すらも忘れるとか言語道断だ!!)


 犬も3日飼えば恩を忘れないという。

 しかし、アテナは犬以下なことが判明した。


「アテナの下で働くなんて.....。天使さん達も大変ですね?」

「いえいえ。身に余る光栄でございます」

「本当ですか?秘密にしておくので、本音を言っちゃってもいいんですよ?」

「.....いえいえ。身に余る光栄でございます」


 ダウトー!


 そのわずかな間こそが真実を物語っている証拠だ。


 そして、部下にとって、バカな上司ほど害悪な存在はいない。

 天使ちゃんの並々ならぬ苦労がソッと偲ばれる。ガンバェ!天使ちゃん!!


「あ、ありがとうございます?」

「俺は貴女の味方です。アテナに関して何かあった時は遠慮なく言ってください」


「.....え?」

「その時は、アテナにこの世の地獄を見せますので」


「や、やめてください!そんな畏れ多いことは!

 もしバレたりしたら、私が降格されちゃうじゃないですか!!」


 天使ちゃん、本音出てますよ?


 こうして、俺はアテナに忘れられたという寂しさを胸に秘めつつも、天使ちゃん(ユミエルちゃんと言うらしい)との楽しい会話に癒されながら神界へと誘われていった。


 そして、そこで最初に待ち受けていた神様は───。



「歩様。お待ちしておりました」



 ぃぃぃぃぃいいいいいよっしゃぁぁああああああああああ!!



(5日分の取得品)


①ダンジョン攻略の報酬 (↑500,000ルクア)

②トランジュでの滞在費 (↓15,000,000ルクア)

③お話し代       (↓50,000,000ルクア)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


装備:殺戮の斧


女神ポイント:491,840【↑5,500】(5日分)


【一言】特典はわすれてないよー!

    パパにお願いしてー、歩にいーっぱいほめてもらうんだー(*´∀`*)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:3,509,952,200ルクア【↓64,500,000】(5日分)

冒険者のランク:SS(クリア回数:26回)


このお話の歩数:約140,000歩(5日分)

ここまでの歩数:約101,416,200歩


アユムの旅行年:44ヶ月+18日(↑5日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:14240【↑10】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人/竜殺し(ドラゴンスレイヤー)

所有:ヘリオドール/ねこみ/ねここ


体力:14250(+14240)【↑10】

魔力:14240(+14240)【↑10】

筋力:14245(+14240)【↑10】

耐久:14245(+14240)【↑10】

敏捷:16700(+16640)【↑10】


装備:竜墜の剣(ドラゴンキラー)(敏捷+2400)


技能:言語理解/ステータス/詠唱省略


Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:浄化魔法


Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密

   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有

   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性

   状態異常耐性


Lv.4:初級風魔法 (※『竜墜の剣』装備時のみ)


共有:アイテムボックスLv.3

   パーティー編成Lv.3

   ダンジョンマップLv.3

   検査Lv.3

   造形魔法Lv.3

   奴隷契約Lv.3


待機:申請魔法Lv.3

   ワールドマップLv.3

   マッピングLv.3


加護:『ウォーキング』Lv.14240 5984/14241

   『NTR』   Lv.10808 4629/10809

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次回、本編『暴走の女神』!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ようやく神様十連ガチャが始まりました。

しばらくは神様回が続いていきます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日のひとこま


~二人で一人なんです!~


「ナシーネさんとニシーネさんは双子なんですね」

「「はい。その通りです。私達は二人で一人なんです」」

「二人で一人?」

「「はい。何をするにも、私達は二人で行っていますので」」


「いやいや。さすがにそれは言い過ぎでしょ。食事とかトイレとかは別ですよね?」

「「一緒ですが、なにか?」」

「ふぁ!?食事はともかく、トイレも一緒っておかしくないですか!?」

「「むしろ、何がおかしいのかさっぱり分からないのですが.....」」


「いくら双子といっても、そういう周期というか、便意?は別のものですよね?」

「「一緒ですが、なにか?」」

「一緒な訳あるかぁぁあああ!」

「「そう仰られても.....。一緒なので一緒だと申し上げたまでです」」


「それって.....。最早、双子とかではなくて、クローンなのでは?」

「「クローンなんかと一緒にしないでください!不愉快です!!」」

「なんで!?」

「「私達の絆はクローン以上なんです!」」


「私は戸籍上ナシーネではありますが、それと同時にニシーネでもあります」

「私は戸籍上ニシーネではありますが、それと同時にナシーネでもあります」

「「分かって頂けましたか?」」

「いえ、とんと.....」


唯一分かったことは、この世界の女性は基本的におかしいと言われる理由ぐらいだろうか。


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