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第151歩目 問われる資格!

前回までのあらすじ


大食い大会でモリオンが大活躍した!優勝者はなお.....。

□□□□ ~早く出てくださいよ~!竜殺し様!!~ □□□□


───ドンドン!

───ドンドン!


(う、う~ん.....。朝っぱらからうるさいなぁ.....。なんなんだよ、全く.....)


 ドアが激しく叩かれる音で起こされてしまった。

 部屋がまだ薄暗いところを見ると、日が明けて間もない時間帯といったところか。


 この騒動、時間的にはあまりにも非常識な行動ではあるが、それだけ急ぎの用件なのだろう。


───ドンドン!

───ドンドン!


 再び、ドアがけたたましく叩かれる。


「.....」


 何か重要な用件なのだろうが正直うるさい。

 他の宿泊客にも迷惑になるので、部屋の主は早く出てほしい。


 実際、俺には迷惑がかかっているのだから.....。


───ドンドン!

───ドンドン!


「竜殺し様!早く起きてください!緊急事態です!」


 やっべ!?俺の部屋だった!


 急いで飛び起きて、突然の来訪者を出迎える。

 と言うよりも、なんでこんな騒々しいのに誰も起きないのだろうか。


(こういう場合、ドールなら真っ先に起きるのに.....)


 そう思って、ベッドを見てみたら───。


「.....(すやすや).....(^-ω-^)」

「.....スー.....スー.....スー.....」

「.....くー.....くー.....くー.....」


 3人仲良く気持ち良さそうにぐっすりと寝ていた。


 この子達の寝顔はプライスレス。いいね!

 まさに天使の寝顔とはこの子達を指すのだろう。


 アテナが一度寝たらそう簡単に起きないことは何度も説明したからいいとして、問題はドールだ。

 本来のドールは、こんな騒々しい状況ならすぐさま起きるものなのだが、今はその気配すら全くない。


「.....スー.....スー.....スー.....」


 それもそのはずだ。

 妹であるモリオンの大きな尻尾に包まれているのだから。


「.....くー.....くー.....くー.....」


 モリオンの大きな尻尾はとても魅力的で、とても不思議なものだ。

 どういうことかと言うと、モリオンの大きな尻尾に包まれて眠ると得も言われぬ安心感を覚える。


 例えるなら、抱き枕に近いものだ。それも至高の抱き枕だと言ってもいいだろう。

 それは常に気配で察して起きてしまうドールですら、安眠へと誘っているのだから疑いようがない。


(モリオンは添い寝サービスとかさせてみたら、きっと人気者間違いなしだな。絶対にさせないけど)


 そんな天使のような寝顔を見せる三人にほっこりしていたら.....。


───ドンドン!

───ドンドン!


「竜殺し様!早く起きてください!緊急事態です!」


 おっと!三人にほっこりしている場合じゃなかった。


 三度、ドアがけたたましく叩かれる。

 このままだとアテナ達の安眠を妨げる恐れがあるので、今度こそ突然の来訪者を出迎える。


「おはようございます。朝っぱらから何事ですか?」

「ハァ.....。ハァ.....。朝早く.....に.....申し訳.....ありません」


 息絶え絶えながらにそう語る突然の来訪者。

 汗もびっしょり掻いているし、とても辛そうだ。も、もう少し早く出てあげれば良かったかな?


「ハァ.....。ハァ.....。緊急.....事態なん.....です.....。至急.....ご同行.....願い.....ます.....」

「え?今すぐですか?」

「ハァ.....。ハァ.....。はい.....。お願いし.....ます」


 相当急いでいるのだろう。

 突然の来訪者からはただならぬ様子を感じる。


(これは素直に従ったほうがいいか?)


 しかし、困った。アテナ達をどうするべきか。

 せっかく気持ち良さそうに寝ているのに叩き起こすのもかわいそうだ。


 それに.....。


「ハァ.....。ハァ.....。事態.....は.....一刻を.....争い.....ます。どう.....か.....お急ぎ.....くだ.....さい」


 どうやら悠長にアテナ達を起こしている時間はなさそうだ。

 よほどの用件ということだろう。ここは空気を読んで従うか。


「わかりました。同行しましょう」

「ハァ.....。ハァ.....。た、助かり.....ます.....。で、では.....急ぎ.....ま.....しょう」


 こうして俺は、アテナ達に書き置きを残して、突然の来訪者とともに行くことになった。



 そして.....。



 この行動が後に後悔することになろうとは、この時の俺は知るよしもなかった。



□□□□ ~緊急召集~ □□□□


 冒険者ギルド。

 いつも騒々しい場所ではあるが、今はいつもの騒々しさとはなにか違う怪しい喧騒がそこには繰り広げられている。


 どこか空気がピリピリしているというか.....。

 どこか落ち着きがない騒々しさというか.....。

 なにかを信じて期待して待っているというか.....。


 そんな焦燥と希望が入り交じった不思議な雰囲気、緊張感が、ギルド全体を、そこに居る冒険者一同を優しく、激しく、時折熱く包み込んでいる。


「ハァ.....。ハァ.....。み、皆.....さん.....。お待た.....せ.....しま.....した.....」


───ざわざわざわざわ

───ざわざわざわざわ


 突然の来訪者もといギルド職員さんの言葉に冒険者一同が続々と注目する。

 その目には、何かにすがるような、何かに期待するような、そんな熱き思いが籠っているようにすら見受けられる。


 そして.....。


「ハァ.....。ハァ.....。(すー!はー!すー!はー!)

 皆さん!お喜びください!ついに、ついに!竜殺し様がご到着されました!!」


「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」

「「「「これでもはや恐るるに足らず!勝った!勝ったぞぉおおお!俺らの勝利だ!!」」」」

「「「「ほ、本当に竜殺し様がいらっしゃるとは.....。神よ、ご慈悲に感謝します!!」」」」

「「「「竜殺し様万歳!竜殺し様万歳!竜殺し様万歳!竜殺し様万歳!竜殺し様万歳!」」」」


 ギルド職員さんのまるで宣言とも取れるその言葉に、冒険者ギルドを、いや、大地を揺るがすほどの喚声で応える冒険者一同。建物全体がその喚声だけで壊れてしまうんじゃないかと思われるほどの熱狂ぶりだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 後に聞いた話だが、この大歓声はサキ達にも聞こえるほどの熱量だったらしい。

 しかし、これも後に聞いた話だが、これほどの大音量だったにもかかわらず、アテナ達は起きることもなくぐっすりと寝ていたらしい。どんだけぐっすりだ!?


 閑話休題

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ちょっ!?え!?なに!?」


 当然、事情を知らない俺は困惑する他ない。

 いきなり連れて来られて、しかも訳のわからない大歓声だ。ちょっと怖い。


 宗教のお誘いは勘弁してもらいたいんだがなぁ.....。


「宗教じゃないので安心してください」

「は、はぁ.....」


 すると、こんな謎の状況にちょっと引いている俺にセシーネさんから説明が入る。


「本日未明より、壊れた城壁付近から、ドラゴンが複数攻め込んできました」

「はぁ!?ドラゴン!?」

「はい。ドラゴンです。現在、冒険者の方々に対応をお願いしていますが.....」


 セシーネさんが俯く。

 その言葉の先は聞かずとも分かる。


 生きているドラゴンというと俺はモリオンしか知らないが、モリオン一人だけでも圧倒的なプレッシャーを感じたほどだ。それが複数となると.....。


「そこで失礼ながら、竜殺し様にご助力頂きたいのです。

 これは正式な依頼となります。どうかお力添えを頂けないでしょうか?」

「.....」


 困った。非常に困った。


 俺の『竜殺し』の称号は、アルテミス様から棚からぼたもちで貰ったものだ。

 実力で得たものではないので、実際にドラゴン討伐を依頼されても困る。自信もない。


(う~ん.....。本当にどうしよう.....。

 期待に応えられるとは到底思えないぞ?正直に言えば、逃げたいぐらいだ.....)


 そう思ったところで、ある考えが浮かんだ。


「.....そうだ!避難!避難するのはどうですか!?

 ドラゴンが複数ですよ!戦うよりも逃げるべきでしょう!?」


 三十六計逃げるに如かず。

 一体でも苦戦が予想されるドラゴンが複数ともなれば勝算は低い。

 不利な状況下での退却は、敵に背を向ける行為ではなく、戦略上の立派な作戦だ。


 しかし、事態は俺が思っている以上に悪かった。


「竜殺し様の仰る通りです。ですので、王や貴族様方は既にこのベルジュを離れられました」

「.....は?」

「勇者サキ様を筆頭に、その身辺をSSSランクの方々やSSランクの方々に護衛させ、

 既に姉妹国家である王都フランジュへと退避なされております。今頃はきっと海上でしょう」


 待て待て待て待て待て。

 それはおかしくないか?


「こ、国民を守るべき立場の王や貴族が真っ先に逃げているんですか?」

「仰る通りです。国の宝ですからね」

「く、国の宝?宝とは国民なのでは?」

「はい?」


 俺の質問にきょとんとした反応を見せるセシーネさん。


 何か間違ったことを言っただろうか。国は国民あってのものだと思うが.....。

 その国民を見捨てたりしたら、国民の信用を失って国自体が成り立たないような気がする。


 しかし、セシーネさんから返ってきた言葉は意外なものだった。


「一般市民は災厄が来ようとどうとでもなりますが、貴人は絶対数的に代えがききませんからね。

 貴人である王や貴族様方が、我が身第一と考えるのは普通であり、おかしいことではありません」

「.....」


 絶句した。

 これがこの世界の常識なのだという。


 王や貴族だけではなく、一般市民までもがこのような考えを持っているのだから、貴人が真っ先に逃げだす行為を非難する者は全くいないのだとか。

 むしろ自分達の今後の生活のことを考えたら、それが一番正しい選択だと誰もが信じて疑ってはいないらしい。


 つまり、人々の信頼、信用の上で国が成り立っているのではなく、王や貴族という貴人がいて初めて国ができ、そして市民もまた生活ができるということになる。


 この考え方.....どこか神様の『神思想』に似ていて胸糞悪い。

 しかし、これがこの世界の常識だと言うのなら、俺は何も言うことはない。世界の理を変えようとは思わないし、変えられるだけの力もない。


 そういうのは神や勇者の役割だ。

 凡人であり、付き人である俺がどうこう言うことではない。


 しかし、そうなると気になることがある。


「.....王や貴族どもが逃げた理由は分かりました。

 では、市民はなぜ避難しないのでしょうか?」


 ギルドに向かう途中にも市民と何度もすれ違ったが、誰も彼もがベルジュから逃げ出す素振りが一切なかった。

 ついでに言うのなら、今この場にいる冒険者一同も誰一人として逃げ出そうとする者がいない。


「市民に関しては、逃げ出す船が無いと言えます」

「.....船が無い?ここ海上国家ですよね?」

「もちろん船自体はたくさんあったのですが.....。ドラゴンの襲撃により全船破壊されました」

「!?」


 ちなみに、王や貴族どもの船は王城にあった為、ドラゴンの襲撃を免れたんだとか。

 海の魔物にでも襲われて沈んでしまえ!


 それにしても、ドラゴンの襲撃があまりにも理知的すぎる。

 いきなり船を襲うとか、まるでここベルジュの人間を根絶やしにする気満々に思えてならない。単なる偶然だろうか?


「とりあえず市民には、一番遠い区へと避難するよう指示している最中です」

「一番遠い区?王や貴族どもが逃げ出したのなら、王城へ避難させるのが一番なのでは?」


 結局、ドラゴンをどうにかしないことには意味ないことだが.....。

 それでも、ここベルジュにおいては一番安全な場所なのは間違いないだろう。


 しかし.....。


「王城は内から施錠、更には門を閉じたと通達がありましたので入ることはできません」

「はぁ!?なんでですか!?」

「市民が土足で王城に立ち入ることなど不遜ですし、一番の理由は財産を守ることでしょう。

 こういう危機の時に不遜を働く不敬者が出ないとも限りません。貴人として当然の務めでしょう」


 市民の命よりも金かよっ!


 本当に王や貴族どもはどうしようもない。

 俺は勇者ぶるつもりは一切ないが、それでも怒りを覚える。まぁ、元から勇者じゃないけど.....。


・・・。


 とりあえず、市民の動向は理解した。

 最後に疑問に思うのは、この場に残っている多くの冒険者についてだ。


 言っちゃ悪いが、正直な話、ドラゴンに太刀打ちできるレベルではないと思う。

 俺ですら怪しいのに、俺以下となると.....。


 せめて王や貴族どもと一緒に逃げたSSSランクやSSランクの冒険者だったのなら、まだ望みはあった。

 しかし、今この場にいる冒険者達は市民とともに避難して然るべき存在でしかない。


「「「「俺らも一緒に戦いますぜ!どうか手伝わせてください!」」」」

「「「「竜殺し様の指図に従いますよ!こき使ってください!!」」」」

「「「「竜殺し様の盾でも何でもやります!戦わせてください!」」」」


「.....」


 冒険者一同から伝わる気持ちは素直に嬉しい。

 一人一人が本当に、戦いたい、手伝いたいという気持ちに溢れている。


 まぁ、多少欲にまみれてもいるが、そこはご愛嬌だろう。

 そもそもドラゴンの素材は物凄い価値が付く(特に肉!)ので、こればっかりは仕方がない。


 そう、仕方がないのだが.....。


 残念ながら、この冒険者達では盾ですらも荷が重いのが現状だ。

 この世界の戦いの原則は『スキルのレベル』によるところがほとんどだ。


 つまり、いくら数を揃えようとも、スキルレベル1ではものの数に入らない。

 下手したら、スキルレベル2ですらもお呼びでなくなる可能性すらある。特に相手がドラゴンともなると尚更だろう。


「参加条件は、最低でもスキルのレベルが2以上の冒険者のみでお願いします」

「「「「.....」」」」

「「「「.....」」」」

「「「「.....」」」」


 静まり返る冒険者一同。

 これが現実。これが現状だ。


 ほとんどの冒険者がスキルレベル1だという事実。

 これではただ戦場に死にに行くに他ならない。そんな犬死にを許容することなど到底できない。


 そう、到底できないのだが.....。

 事態は俺が思っている以上に本当に悪かった。


「竜殺し様。非常に言いにくいのですが.....」

「どうしました?」


 そこで、セシーネさんから語られた内容は衝撃的なものだった。


「王より通達があり.....」

「はい」

「残った冒険者一同は、王や貴族様方が乗られた船の安全が確認されるまではドラゴンの足止めをするように、と」

「.....つまりは時間稼ぎをしろと?」

「はい。逃げ出した者がいた場合は厳罰に処すとも.....」


 この場合の逃げ出すというのは避難も含まれるらしい。

 つまり冒険者であるならば、命を持って時間稼ぎをするのが義務だと言われているに等しい。


「「「「だから竜殺し様、悪いが俺達も王命なもんでね。一緒に戦わせてもらうぜ!」」」」

「「「「足手まといだと思ったら見捨ててください。邪魔にはならないようにします」」」」

「「「「自分のケツは自分で拭くんで、気にせずドラゴンどもをやっつけてください」」」」


 冒険者一同は既に死ぬ覚悟は出来ているらしい。

 それでも『竜殺し』である俺の勝利だけは確信しているようだ。


「.....」


 これでどうして俺だけ逃げることができようか。いや、逃げることなど決してできない!

 全力で持って、こいつらの気持ちに応えてやることが、死に行くこいつらへのなによりもの手向けとなることだろう。


 だから俺は決意した。

 例え、不利な状況であろうとも.....。


「わかりました。『竜殺し』の異名通り、ご期待に沿えるよう尽力しましょう」


「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」

「「「「これで俺らの勝利は間違いなしだ!さすがは竜殺し様だぜ!!」」」」

「「「「竜殺し!竜殺し!竜殺し!竜殺し!竜殺し!竜殺し!竜殺し!」」」」


 再び、冒険者ギルドを、いや、大地を揺るがすほどの喚声が鳴り響く。

 実力不足はどうしても否めない冒険者一同だが、それでも士気だけはドラゴンにも勝るとも劣らないものだと言えよう。



 いざ、行かん!ドラゴン征伐へ!!



 そんな意気込んでいる俺の耳にどこからともなく声が届く。



「はっははははは!」



 その笑い声の先には.....一人の青年が声高らかに笑っている姿があった───。



次回、本編『正統勇者』!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日のひとこま


~アテナさんは誰でもいいようです~


「コーンちゃーん、いっしょにねよー( ´∀` )」

「今日はトカゲと寝る日だからダメなのじゃ」

「お姉ちゃんと一緒に寝るのだ!お姉ちゃんごめんなさいなのだ」

「ぶー(´-ε -`)私もいっしょにねたーいー!」


「姉さまも一緒となると狭苦しいから嫌なのじゃ」

「ふええええ(´;ω;`)」

「嘘泣きなどしても、ダメなものはダメなのじゃ」

「(´・ω・`)」


「モーちゃーん?お姉ちゃんの言うことは絶対なんだよー?だから代わってー」

「そうなのだ?じゃー、お姉ちゃんとかわ.....」

「トカゲ。よもや妾との約束を破るつもりではあるまいな?」

「うぅ.....。わ、我はどうすればいいのだ?」


「お姉ちゃんの言うことをききなさーいヽ(`Д´#)ノ」

「姉さまの言うことなど聞かぬで良い。妾と寝れば良いのじゃ」

「頭ぐるぐるしてきたのだ.....。アユム。どうすればいいのだ?」

「モリオンは約束通り、ドールと寝ればいい。アテナは俺と一緒に寝ろ」


「ぶー(´-ε -`)歩はあきたー」

「飽きた!?お、おまっ!?それは本当か!?」

「だってー、いつもいっしょにねてるじゃーん」

「お前がいつも寄り添ってくるくせに何を言ってるんだ?いいから俺と一緒な?」


───10分後。


「.....(すやすや).....(^-ω-^)」

「.....主に飽きたのではないのか?」

「お姉ちゃんぐっすりなのだ」

「長いことアテナの枕役になってるからなぁ。なんだかんだ言って、俺が一番なんだろ」


「.....それはそれでなんかイラッとくるのぅ」

「なんで!?」

「我もアユムと一緒に寝ている時が一番おいしい夢を見れるのだ!」

「.....モリオンはまずは噛み癖を直そうな?」

「.....(すやすや).....あゆむー.....(^-ω-^)」


はいはい、歩さんですよ。

一体どんな夢を見ていることやら。


今日も今日とて、アテナの枕役は俺が務めましたとさ。


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