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第101歩目 はじめての攻略会議!

前回までのあらすじ


アテナのわがままが爆発したが、大団円で全てが片付いた。

□□□□ ~アルテミス様を知ろう~ □□□□


バット戦から3日が過ぎた。


2日程休養を挟み(俺は一応死んだ訳だしね)、その後ダンジョンもあっさりとクリアした。

アルテミス様のクリスタルも手に入れたし、攻略の証も手に入ったので、後は教会で祈ればいいだけなのだが.....。


事はそう簡単にはいかない。


今回は『アルテミス様を楽しませる』というお題が課されているのだ。

前回は失態を犯している以上、これ以上の失敗は許されない。


(.....俺は一刻も早くニケさんに会いたい!)


その為には、アルテミス様をよく知る必要があるだろう。


こういうのは確か.....


「『彼を知り己を知れば百戦危うからず』ってやつー(。´・ω・)?」

「そうそう、それ。という訳で、アルテミス様についていろいろ教えてくれ」


比較的よく聞く諺。孫子?だったか。

そして、アルテミス様について尋ねるのなら、同じ神であり、姉妹であるアテナしかいない。


そう思っていたのだが.....


「アルテミスお姉ちゃんはねー、お酒が好きだよー」

「それは知ってる」


「あとはねー、お肉も好きだよー」

「それも知ってる」


・・・。


「.....え?終わり!?」

「んーr(・ω・`;)」


(.....情報少なすぎだろ!お前ら本当に姉妹なのか!?家族なのか!?)


結局アテナは全く頼りにはならなかった。

いきなり『彼を知り』が頓挫してしまった訳だ。


・・・。


アルテミス様を知ることができないのなら、『己を知れば』いいだけだ。

とは言うものの、俺には女性のことはよくわからない。


だから.....


「女が好きなものじゃと?」


同じ女性であるドールに尋ねてみた。


餅は餅屋。

女性のことなら女性に聞けば間違いないはないだろう。

少なくとも、俺が一人で考えるよりもずっと建設的だ。


だが.....


「そんなもの『ふさふさ』に決まっておろう」

「それはドールの好きなことだろ!」


結局ドールもアテナ同様、頼りにはならなかった。

まさか『己を知れば』も頓挫するとは思わなかった。


こういうのは確か.....


「『彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し』ってやつー(。´・ω・)?」

「そうそう、それ。.....って、やかましいわ!」


諺の続きだったかな?

しかし、アテナは自分の姉のことは知りもしないくせに、こういうのだけは博識だ。


「とうぜーん!私は知慧の女神だからねー( ´∀` )」

「・・・」


そして当然のように、賢しげに自慢してくる。


だから俺は.....


「とうぜーんじゃねぇんだよ!この役立たずが!」

「ふえええええん(´;ω;`)」


頬をつねって、駄女神を喘がせた。



(はぁ.....。まぁ、うちの子達は基本お子様だからなぁ.....。仕方がないか。)



□□□□ ~頼れるのはやはりお姉さん~ □□□□


孫子作戦が失敗した俺は、救いを求める気持ちでとある場所に向かっていた。

そこは中央区ではなかなか立地が良く、商売をするにはうってつけの場所だ。


「こんにちは、ナイトさん。景気はどうですか?」

「あっ!お、お、お客さん、こ、こん、こんにちはでしゅ!」


俺が訪れたのは謂わずとも知れたナイトさんのお店だ。

ナイトさんは師匠から2つのテナントを借りているらしくて、それらを利用して生活と商売を使い分けている。


この王都では生業は西区、商業は中央区と厳しく定められている。

だからナイトさんのような武器職人は西区で仕事をして、中央区で商売をするというスタイルが一般的だ。


「け、けい、景気はさっぱりでしゅね.....。み、みん、みんないい子なのに悲しいでしゅ.....」

「そうですか.....」


いい子かどうかは俺には分からないが、いい武器なのは間違いない。

どの武器も美しい輝きを放っていて、ただの鉄の剣ですら、白銀の剣と見間違う程だ。

武器一つ一つが生き生きとしている。


ナイトさんは加護の力で武器と話せるらしく、武器一つ一つと友達になっているらしい。

ちなみにナイトさん曰く、俺の旋風の剣とは大の親友らしい。旋風の剣と楽しそうに話している姿をよく見かける。


「売れない原因は分かっているんですか?」

「た、たぶ、たぶんボクだと思いましゅ.....」


どうやらちゃんと分析もできているらしい。

これは期待できる。


ナイトさんは超一流の鍛冶師ではあっても、商売人としては三流以下だ。

いや、こう言ってしまうのは少しかわいそうなのかもしれない。


ちゃんと理由はある。


その理由とは、生来生まれ持った吃音症が原因だ。

この吃音症が原因で、他人と上手くコミュニケーションが取れず、それが商売に悪影響を及ぼしているのだろう。


気の毒だとは思う。

気の毒ではあるのだが、今日はそれが目的ではない。


今日の目的は『アルテミス様をどうやって楽しませるか』。その相談をしにきたのだ。

ナイトさんの問題は、また別の日に協力してあげよう。


・・・。


俺以外の客はいないのだが、商売の邪魔にならない程度で尋ねてみることにした。


「ボ、ボク、ボクがされて嬉しいことでしゅか?」

「はい。今度アテナのお姉さんが遊びに来るんですが、どうやってもてなせばいいかわからなくて.....」


「そ、そう、そういうことでしゅか。

 ボ、ボク、ボクならお酒でしゅね!こ、これ、これに勝るもてなしはないでしゅ!」

「ナイトさんは相変わらずですね。.....ですが、それは分かっています。

 アテナのお姉さんも大の酒好きなので、この王都で一番美味い酒を出す酒場を押さえています」


この王都には星の数程の酒場がある。


前回の酒場は昼間は如何にも大衆酒場といった感じのところだったが、夜になるとバー化していた。

コシーネさんから教わった酒場だったのだが、さすがギルド職員が勧める酒場だけに上品すぎた。

それがどうもアルテミス様のご機嫌を損ねてしまったらしい。


アルテミス様は静かに上品に酒を楽しむのではなく、みんなとバカ騒ぎをして酒を楽しむタイプなのだろう。

だから青山や銀座のようなお洒落なお店よりも、恵比寿や赤羽といった飲み屋街のほうがきっといいはずだ。


そして休養の2日間にいろいろ調査をしたところ、この王都で一番美味い酒を出す店が、まさにうってつけの店だったことが判明した。


これにはちょっと驚いた。

日本だと高級であればあるほど、格式高くお洒落な傾向にあるだけに.....。


「(ごくっ).....い、いち、一番お酒が美味い酒場でしゅか。(ちらちらっ)」

「安心してください。ナイトさんもその時はお呼びしますから」


これは以前から決めていたことだ。


俺だけではアルテミス様を満足させることは不可能だ。

だから、ナイトさんがいてくれたら俺も助かる。


「ほほほほ本当でしゅか!?いいいいいつでしゅか!?いいいいいつなんでしゅか!?」

「あ、明日ですが.....」

「わ、わか、わかりましたでしゅ!あ、あし、明日はお仕事はお休みにしましゅでしゅ!」

「あ、ありがとうございます.....」


ナイトさんはむふっーと、それはもうかなり鼻息が荒い。.....正直ドン引きだ。

仕事バカでもあるのだが、それ以上にお酒バカすぎる。酒のこととなると見境がなくなるのだから。はぁ.....。


(.....と言うか、酒のことはいいんだよ!それ以外が知りたいんだ!)


まさかナイトさんも頼りにならないのか?と悲嘆にくれていたら、


「そ、そう、そうでしゅね。ボ、ボク、ボクならマッサージとかもいいでしゅね」

「マッサージ.....ですか?」


意外とまともな返事が返ってきた。


「こ、こう、こういう仕事柄のせいか、よ、よう、腰痛や肩凝りがひどいんでしゅ.....」

「あぁ、なるほど」


頷いたはいいものの腰痛はともかく、肩凝りは絶対に胸のせいだと思う。

ナイトさんは身長の割には巨乳だ。そして肩凝りは巨乳あるあるだと聞いたことがある。


(.....いや、待てよ?おっぱいが重いから腰痛という線も.....)


アルテミス様も胸は大きいほうだし、これはもしかしていい案なのではないだろうか。

資格こそ持ってはいないがマッサージには自信がある。サークルで鍛えられた腕前を披露する時がきたようだ。


(それにマッサージを理由に、アルテミス様の匂いを嗅ぎ放題.....よし!採用しよう!)


俺の邪な考えも合わさって、ナイトさんの案は採用された。


「あー!いいかもねー!アルテミスお姉ちゃんはお昼寝も好きだから喜ぶかもー( ´∀` )」

「喜ぶかもー( ´∀` )じゃねえんだよ!知ってたんなら、そういう情報をもっと寄越せ!」

「んーr(・ω・`;)もうないかなー」

「本当か?まぁ、アテナには期待してないけど.....。てか、アテナは肩凝らないのか?」


ナイトさんが肩凝りに悩んでいる以上、ナイトさんよりも大きいアテナが凝らない訳はないはずだ。

それともおっぱいすらも、女神のワンピース効果で重さを感じないのだろうか。


「んー?私はだいじょぶー!セラフィと違って若いからねー(o゜ω゜o)」

「ちょっ!?おまっ!なんてことを!?」


これはよくあるアレだ。

JKが20代前半のまだまだ若いお姉さんに向かって「おばさん」とか失礼なことを言っちゃうあのシーンだ。


ナイトさんはドールと違って、アテナが女神であることは知らない。

だから、アテナのことは10代前半~中盤ぐらいの少女にしか見えないはずだろう。


そんな見た目だけは少女からすれば、22のナイトさんは確かに若くはないのだろうが.....


「ア、アテ、アテナちゃんの言う通りでしゅ。と、とし、年は取りたくないものでしゅ」


ナイトさんは怒らない。怒らないどころか.....

腰をトントンする仕草で、腰痛は本当に大変だとアピールをしだした。


「そっちのほうがおばさんくさいんですが!?」

「お、お、お客さんも気を付けたほうがいいでしゅよ?と、とつ、突然でしゅから.....」


これでも怒らない。怒らないどころか.....

俺の腰の心配までしてくれる有り様だ。優しい。


それにしても、ナイトさんは全く怒る気配すらない。

アテナの言葉や俺のツッコミにすら表情を変えず、いつも通りの穏やかな表情だ。


(さすが全種族で一番穏やか且つ、嫁にしたいランキングNo.1の種族だ。

 既に聖母の域に至っている。こんだけ穏やかなら、それこそ男どもは好き勝手できるだろうなぁ.....)


・・・。


俺がナイトさんの懐の深さに感心している間にも、アルテミス様攻略会議は粛々と続いている。


「あ、あと、あとは甘いものもいいと思いましゅ。つ、つか、疲れている時には最高でしゅ!」

「なるほど。女性は甘いもの好きですもんね。.....でも『酒呑みは甘いものを食べない』って聞きますが?」


ワインにチョコレートぐらいなら知っているが、その他の酒とスイーツという組み合わせが全く想像できない。


クレープに日本酒?

パフェにウイスキー?

和菓子にビール?


どれもこれもいまいちピンっとこない。


だが.....


「そ、そ、それは俗説でしゅ。い、いが、意外と合うんでしゅよ?ボ、ボク、ボクもしゅきでしゅし」

「へ~、そうなんですか。.....でも、ナイトさんが特別なだけでは?」


意外と合うらしい。

そしてナイトさんも好きらしい。


それはいい。それはいいのだが.....、


あくまで今回の主旨は『アルテミス様を楽しませる』ことだ。

どんなにナイトさんが好きであろうと、アルテミス様が好きではなかったら意味がない。


「どうなんだ?アテナ」

「んー?アルテミスお姉ちゃんは甘いものには目がないよー!私よりもすきかもー( ´∀` )」

「・・・」

「ほ、ほ、ほら!ボ、ボク、ボクの言った通りだったでしゅ!」


後でナイトさんには誠心誠意謝っておこう。すいませんしたー!


その前に.....


「このくそ駄女神!さっきから.....、何度も!何度も!!情報を寄越せと言ってるだろ!いい加減にしろ!」

「ふえええええん(´;ω;`)ごめんなさーい」


頬をつねったことで、バカが喘いだ。


情報の後出しほど、イライラさせられることはない。

ついつい会社の後輩を思い出してしまった。.....ちっ。嫌な思い出だ。



ナイトさんに誠心誠意謝罪した上で、再度話を伺う。


「例えば、どんなものがお酒に合うんですか?」

「て、てい、定番なのはチョコレート、ほ、ほか、他にはプリンやチーズケーキなんかも合いましゅ」


プリンやチーズケーキが合うってのは意外な発見だ。

各個人好き嫌いはあるだろうが、今度試してみよう。


「参考になります。ちなみにナイトさんのオススメなんかはありますか?」

「あ、あま、甘酒でしゅね」

「うぉい!スイーツじゃないのかよ!あんた本当に酒ばっかりだな!?.....てか、甘酒あるのかよ!?」


話の流れから、てっきりスイーツを想像していただけに衝撃が大きかった。

そもそも、甘酒を甘いもののカテゴリーに分類してもいいのかどうかすら怪しい。



俺がナイトさんにツッコミを入れていたら、別のところから疑問の声が上がった。


「ねぇーねぇー。甘酒ってなにー(。´・ω・)?」

「妾も知らぬのじゃ。甘酒とはなんなのじゃ?」

「あ、あま、甘酒ってのは甘いお酒のことでしゅ。お、お、お酒と言っても、ジュースみたいなものでしゅね」

「待て、待て、待て。さすがにジュースはおかしいですよね?」


あれ?おかしくはないのか?

甘酒はよくソフトドリンクコーナーに置かれていることが多い。自販機もそうだ。


(そう考えると、甘酒はジュースになるのか?

 でも.....、甘酒をジュースとか言っている人、今まで見たことないぞ?.....目の前にはいるけどさ)



「ジュースということは、妾も飲んでよいのであろう?どうなのじゃ?主」

「ううむ.....。一応、俺の世界では子供も飲んでいるし、いいのかなぁ.....」


今までドールにはお酒の類いを一切飲ませたことはない。

この世界で飲酒がいくつから認められているのかはわからないが、それでもドールはまだ11だ。早すぎる!


ドールの主人が俺である以上、ドールの教育をみるのは俺の役目だ。

だからお酒は大人になるまでは許しません!


いくつから大人になるのかは知らないが.....。



「甘酒ってほんとーにあまいー?にがくないー(。´・ω・)?」

「苦くはないだろうが、甘いかどうかは人それぞれだろうなぁ。

 俺の世界でも好き嫌いがハッキリと分かれている飲み物だし」


ちなみにアテナはお酒を呑んだ.....、と言うよりか、嘗めたことはある。

俺が潰れた時に味見をしてみたらしいが、


「にがーーーーーいヽ(`Д´#)ノ」


と言って、それ以降はお酒=苦いものとして認識しているらしい。


そもそもアテナにもお酒を呑ませるつもりは全くない。

ニケさんからアテナを預かっている以上、アテナの教育をみるのも俺の役目だ。

だからドール同様、大人になるまでは許しません!


1万歳越えてようが、大人になるまではダメ!絶対!!



「も、もの、ものは試しでしゅ。い、いま、今から買いにいきましゅでしゅ!」

「そうだねー!私も飲んでみたーい!ヨーグルトみたいだったらいいなー(*´μ`*)」

「うむ、そうじゃな。いつも主が嗜んでおる酒というものに妾も興味があるのじゃ!」


既にgirl's 達の心は甘酒に飛んでいるようだ。

三人とも楽しそうにきゃっきゃとはしゃいでいる。


こうなってしまっては、もはや俺の力ではどうこうできない。


(仕方ない.....。かわいいし、まぁいいかな?

 見ていて癒されるし。ふぅ.....。娘三人のパパは大変だぜ!)


歩パパ降臨!


しかし、問題も残る。


「ナイトさん、お店はどうするんですか?」

「へ、へい、閉店しましたでしゅ!」

「あんた酒のことになると本当にブレないな!」

「い、い、いいから、い、い、いいから。お、お、お客さん。い、い、いきましゅでしゅよ!」


そう言うとナイトさんは、子供のようなかわいらしいえくぼを作りつつ、たはは~と微笑んだ。ほっこりする。


(ちゃんとしてればほっこりする子なんだけどな~。目がくりくりしてるし)



こうしてアルテミス様攻略会議は、甘酒試飲会へと姿を変え、しまいにはスイーツ食べ歩きツアーへとその姿を大きく変貌させてお開きとなった。


(どうしてこうなった!?)



明日はいよいよ神界だ!



本日の戦利品

①指名依頼報酬(500万ルクア)

②遺留品   (50万ルクア)

③SSSランク昇格試験の権利獲得

④真の竜殺し(ドラゴンスレイヤー)としての名声


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


装備:殺戮の斧


女神ポイント:80540【↑7000】(三日分)


【一言】アルテミスお姉ちゃんにお土産はいいのー(。´・ω・)?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:3406052200ルクア【↓3300000】(三日分)

冒険者のランク:SS(クリア回数:5回)


このお話の歩数:約77500歩(三日分)

ここまでの歩数:約25228600歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:7102【↑11】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人/竜殺し(ドラゴンスレイヤー)

所有:ヘリオドール


体力:7112(+7102)【↑11】

魔力:7102(+7102)【↑11】

筋力:7107(+7102)【↑11】

耐久:7107(+7102)【↑11】

敏捷:7362(+7302)【↑11】


装備:旋風の剣(敏捷+200)


技能:言語理解/ステータス/詠唱省略


Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:浄化魔法


Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密

   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有

   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性

   状態異常耐性


共有:アイテムボックスLv.3

   パーティー編成Lv.1

   ダンジョンマップLv.3

   検査Lv.3

   造形魔法Lv.3

   奴隷契約Lv.2


固有:ウォーキングLv.7102 5842/7103

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次回、アルテミスのマジ引き!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日のひとこま


~絶対禁酒令~


「俺の世界の甘酒と変わりないですね。若干まろやかかも?」

「そ、そう、そうなんでしゅか?ボ、ボク、ボクとしてはもっと甘くてもいいんでしゅが.....」

「それじゃ、本当にジュースになっちゃいますよ」

「じ、じ、ジュースでしゅが?」


そ、そうだった.....。ナイトさんの感覚ではジュースだったんだ.....。


「ア、アテナはどうだ?飲めそうか?」

「んー。びみょうかもー。にがくはないけどー.....、あまくもなーい(´・ω・`)」

「アテナが普段口にしているようなものと比較しちゃうとそうだよなぁ」

「もーいらなーい!歩~、私ののんでいいよー」


ふぁ!?アテナと間接キスか!?.....てか、俺は中坊かっての。でもちょっとドキドキ。


「ドールはどうだ?甘酒とは言っても、少しはアルコールがある訳なんだが」

「・・・」

「ドール?」

「・・・」


ドールは依然、俯いたままだ。


「コンちゃーん(。´・ω・)?」

「よ、よう、妖狐ちゃん?(※)」

「どうした?不味かったか?」

「☆○△□◇♂¥」

「「「・・・」」」


そこにはへべれけになっているドールが.....。

甘酒の減り具合から見て、どうやらたった一口で泥酔してしまったみたいだ。.....マジか。


「コンちゃん(´・ω・`)」

「よ、よう、妖狐ちゃんはお酒が呑めない体質なんでしゅね.....。か、かわ、かわいそうに.....」


ドール、アウトー!

金輪際、ドールには一切お酒は呑ませません!



(※)『ヘリオドール』の名前を呼ぶことを許可しているのは一部の者のみです。


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