第85話 ユリユリと言えばやはり、硬派の女性走り屋でしょう? (2)
「馬で公道を走っても良いの?」
チーム堕天使の親衛隊長と呼ばれるものをしていらっしゃる木下優先輩さまが私に尋ねてきました。
「う~ん、確か? 貨物車両扱でよかった気が……」
私が天を仰ぎつつ呟けば。
「マジで~?」
「受ける~」
山田さんとパンスケ、サセコではなかった安子さんのいつものくだらない言葉しかもらさない、コンビが、ですね、ケラケラと笑いながら私のことを小馬鹿……。
そう私、白鳥財閥の令嬢……。跡取り娘である私のことをまた侮り、嘲笑うものですから。
「山田さまと安子さまは~、私へとまた喧嘩を売ってきているのでございますか~?」
私はウ〇コ座りと呼ばれ、歌にもなった下品なお座りをする行為を辞めて立ち上がり、自分の手の指を、両手を使用して、『ポキポキ』と鳴らし、《《タイマン上等》》! を無言で訴えると。
「はぁ~!」
「可憐、アーシとやるのかい!?」
山田さまと安子さまの二人は、私と同じ同級生ですから、直ぐに立ち上がり唸り! キャンキャン! と吠えてきた。
だから私達三人は学園の時のように、ガンのつけ合い、飛ばし合いを! を仲良くおこない始めるものですから
「三人共やめな~」と。
「あんた等は本当に仲がいいんだか、悪いんだか……。直ぐに言い争いを始め、ガンのつけ合いを始めだすけれど、いい加減にしないか!」
と、総長さまの麻宮ユイさまに、私達三人は呆れた声音で叱られて……。
私はショボンと下を向けば。




