第83話 えぇ~、嘘~? (7)
だから私と安子は、この後ガンのつけ合い、飛ばし合いをおこないつつ百合、百合と可愛くではなく。
「あぁ~!」
「はぁ~!」
私達二人は仲良く、自分の顔を強張らせ、斜め45度の角度からヤンキーらしく睨み合いをおこなうから。
「二人共ちょい待ち!」
「待ちなさい!」
「辞めなさい!」
「仲間内で揉めない!」と。
この他にも、この場にいるヤンキーの姉ちゃんさま達から、私と安子の二人は喧嘩をするな! と諫められるので。
「ペッ!」と行儀悪く、私と安子の二人は、ヤンキーの姉ちゃんらしく地面に唾を吐くと。
その後はユイお姉さまの発案で《《尻相撲》》で百合、百合と雌雄を決するのですが、私のお尻は安子のような『ド~ン!』とした安産型のお尻ではないので。三度尻相撲を取り、私は一度も安子のデカ尻に勝利することができず悔しい思いをするのですが。
麻宮ユイお姉さまの提案した、《《お尻相撲》》のお蔭で私は、これを機会にみなさまと仲良くなり、《《男子禁制》》──! 女性だけの硬派チーム──!
そう大変に百合、百合した女性だけの暴走族……。私は【堕天使】のメンバーに入れてもらえることになりました。
◇◇◇




