第76話 あっ! そう言えば? (5)
安子はパンスケでサセコの癖に苦笑いを浮かべつつ、私のことをまた侮るから。
私は本当に、この娘を許さない! 遠〇の金さんになって安子を成敗……。叩きってやる! のだと。
私は安子に対して憎悪を剥き出しにしながら、自分の超長めのスカートのポケットに入っている鼻ちり紙……。ティッシュと言う物をとりだして、自分の鼻の穴……。
そう麻宮ユイさまの麗しさと可愛さに我慢できなくなり、昇天……。鼻血が噴き出し、垂れているのを止める、止血するために、自分の鼻の中に詰める! 栓をするための鼻ちり紙……。
「お~い! この縦ロールのツインテールの娘~! 何だか妙に怒っているようだけれど~? 何か遭ったの~?」
またクルクルパーマをかけた、おばちゃまみたいなヤンキー姉ちゃんさま……。
それも? 《《呪い》》とカキカキされている大きなマスクを着衣した娘が私が憤怒して、不満のある顔をしていると。この場に集う、ユイ御姉さまを含めたヤンキー姉ちゃんさま達へと密告……。
まあ、陰口を告げたのですが、私は気にもしないで、スカートの中から鼻チリ紙を出そうと試みれば。
「あぁ~、この娘~! 誰だか思い出した~!」
私の憧れの御姉さま……。麻宮ユイさまが私顔を注意深く、ジロジロと見て確認して、
「ポン!」
と、手を叩きながら、やっと思い出してくれたので私は、
「ユイ御姉さま……。やっと私のことを思い出していただけましたか……」
と、自分の両手を胸元で合わせ、握り絞め、祈るように、憧れのヤンキーお姉さまへと告げたのでした。
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