第65話 ヒーローさま無双! (4)
「うげぇ~」
彼は自分の血が垂れる傷口を抑えることができずに、そのまま勢いよく、自分の手を地面に当てながら、変な言葉を漏らしながら尻もちをついたけれど。
私達のヒーローさま! ヤンキーの姉ちゃんさまがこのまま強姦魔! 犯罪者! をお許しになる訳はございませんから。
《ドガン!》
私達のヒーローさまは今度は? ヤンキーの兄ちゃんさまの顔へと超長い制服のスカート……。中々足! 蹴り! の出所がわかりにくい長いスカートの中から、また足を伸ばし、蹴りだし、尻もちをつき。
「うぅ、うううううう、痛、たたた……」
と呻る、ヤンキーの兄ちゃんさまの顔へと横蹴りを入れたのでした。
だから刹那……。
今度は彼……。悲惨……と言うか? 惨めな様子で地面へとゴロゴロとイモムシのように転がりながら。
「うぎゃ~! うぎゃ~! 痛ぇ~! 痛ぇ~!」
とまた絶叫を吐きながら転げ、のたうち回る。
しかしだ! いくら喚き、痛がろうとも正義の味方は遠〇の金さんみたいに悪を許しはしない。




