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第152話 可憐は友人に『大嫌い!』と言われて落ち込んでいます(3)
「ええ、そうです」
と、愛しの麻宮ユイお姉さまへと言葉を返すのですが。
「──安子の件ならば可憐も余り気にするな……。安子も幼い頃の初恋の相手のようだから、声を掛け、電話まで貰い、公園に呼び出され、愛しい殿方から接吻までして貰い、舞い上がっているのだろうから。時間が解決してくれるはずだ……。だから可憐はいつも通りの明るいお嬢様で、唯我独尊を進む方が見ていても、学園の皆はどうだ、こうだと言っても楽しいから、いつも通りの元気な方が良いぞ、と。チームのメンバー達も皆言っているし。今花蓮が元気が無いのが皆は心配だと言ってくれている。だから安子の件は確かに私も心配をしているが、チームの皆も含めて、そぉっとしておきながら様子を窺うだけにしておこうな、可憐。分かったな?」




