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オカルト探偵・須世理琴音の不可思議事件覚帖  作者: 硯見詩紀
第四章 ご都合主義の神様はどうやらいるらしい
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第1話

 須世理琴音は軽度の一酸化炭素中毒で入院することになった。とはいえ、命に別状はないので、そんなに大騒ぎをするほどのことではない。一、二週間ほどで退院できると医者も言っていた。


 俺と八上は、入院するほどの怪我もなかったので、病院でちょっとした治療を受けただけだ。もう二人ともぴんぴんしている。


 結局、八上卯白の屋敷は全焼した。八上一家は、しばらくホテル暮らしになるらしい。


 須世理は、八上の悪夢を実現させないように努めてきただけあって、最初、しょんぼりとしていたらしい。どうにかすると言ったのに、どうにもできなかった。そのことに、落ち込んでいたらしい。でも、八上が「わたしは気にしていないから、須世理さんも気にしないで」と言ったので、須世理も少なからず救われたようだ。


 火災の原因は、ただの事故だったらしい。調査によれば、出火元はキッチンということで、おそらく火の管理を怠ったのだろうという結論に落ち着いた。


 悪夢を見せていた犯人は、都鳥さんだった。動機は単純に金持ちが恨めしかったということらしい。都鳥さんは、大企業に勤めていた父親を過労死で失い、それ以来貧乏な目に遭ってきたと言う。金持ちで傲慢な会社役員どもに酷使された父親は、挙句の果てに死んだ。そういうことがあって、金持ちが憎くて憎くて仕方なかったそうだ。当然だが、都鳥さんのやったことを公的に罰することはできない。警察にオカルト云々と言っても信じてはもらえないからな。だから、都鳥さんが刑罰を受けることはなかった。ただ、八上によりメイド職をクビになった。今、彼女がどこにいるか俺は知らない。どこか遠くへ放浪の旅にでも出たのだろう。まあ、一介の高校生が他人の末路を気にしても仕方ない。


 出火原因は分かった。八上に悪夢を見せていた犯人も分かった。


 だが、それでも、まだ分からないことがあった。


 都鳥さんが使った魔術とは、一体何の神話・伝承に基づいた魔術なのだろうか?


 そして、一体誰が都鳥さんに魔術を教えたのだろうか?


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