表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オカルト探偵・須世理琴音の不可思議事件覚帖  作者: 硯見詩紀
第二章 翡翠の姫、襲来
23/42

第8話

「今日の、答えは何?」


 事務所に向かうと、須世理琴音がそう訊いてきた。俺は、それに素直に答える。


「重力加速度の単位・gだ」


「そう」


 須世理は、それをメモする。


 A4用紙には、


 第一問の答え――恋。

 第二問の答え――翡翠ヒスイ

 第三問の答え――《the_Son》。

 第四問の答え――g。


 と、書かれている。


 恋、翡翠、《the_Son》、g。さて、これらになんの意味があるのだろうか? これらの答えから、何か共通点を見出すのか? それとも、これらの答えを並び替えると、新たな答えが見えてくるのか?


 須世理が、顎に手を当てて考え込むような仕種をする。彼女が考えるように、俺も少し考えてみたが、どうにもこうにも分からない。俺は、須世理ほど聡明ではないからな。


 須世理は銅像のように動かず、考える。目を瞑って、考える。あまりにも動かないので、死んでいるんじゃないかと錯覚してしまう。彼女は、考えて、考えて、考えて、考えて、考える。


 そして、


「なるほど」


 そう言って、須世理はゆっくりと目を開ける。口角が少し上がっていた。ああ、まただ。須世理は、何かに気付くとああやって口角を少し上げて笑ったような顔をするのだ。


 つまり、


「なんか分かったんだな?」


 俺がそう言うと、須世理はにやりと笑った。ように見えたのではなく、本当に笑った。


「ええ。分かったわ。――今から、話す」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ