目次 1/1 一 織田管 何夏?(おたくだ なにか?)は考え込んでいた。応募すべきか、しまいか——。 フリーターとして活動している彼ことオタクの給料を考えると48万円のVRMMOの試作テストユーザ募集なんて、ねえ——。生活が無理っていう話なのだが、だ。 「やりてえええ!」 この公募、オタクの血が勝手に騒ぐのだ。 いつの間にかオタクは応募要項をまとめ上げると送信ボタンを押していた。 「結果発表までお待ちください」が表示されてようやく我に帰った。 メールだ。 「……?」「当選しました」「えー」