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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第1章 誕生、ユニークな「ハンター」?

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第13話 春風、スカウトされる?

 お待たせしました、1日遅れの投稿です。


 「お前さ、『紅蓮の猛牛(うちのレギオン)』に入らないか?」


 宿屋「白い風見鶏」の食堂内で、春風に向かってそう言ったヴァレリー。


 その言葉に反応したのか、


 「おい、今のって……」


 「あ、ああ、()()()()だよな……」


 「大手レギオンのリーダー自ら?」


 「ていうか、あそこに座ってるの『黄金の両手』リーダーのタイラーじゃ!?」


 「おいおい、大手レギオンのリーダーが2人もいるとかどういう状況?」


 と、周囲からひそひそとそう話す声が聞こえて、


 「お、おやおや?」


 と、タイラーは意外なものを見るかのように目を大きく見開き、


 「ほほう!」


 と、レベッカが感心した様子でヴァレリーを見て、


 「ちょ、あんた! いきなり何言ってんの!?」


 と、レナは椅子からがばっと立ち上がったが、それを遮るかのように、


 「……」


 と、春風が無言でスッと手を上げてレナに「待った」をかけると、


 「すみません、仰ってる意味がよくわからないのですが」


 と、春風は落ち着いた表情かつ丁寧な言葉遣いでそう返した。


 それを聞いたヴァレリーは「む?」と眉をひそめたが、すぐに「ふむ」と頷いて、


 「ああ、悪いな。急な話でビックリしただろうから、ハッキリと言おう。私はお前をうちにスカウトしたいと思ってる。勿論、レナも一緒にだ」


 と、真面目は表情で、最後にちらっとレナを見ながらそう言ったので、


 『おおっ!』


 と、周囲からそんな歓声のような声が上がり、


 「はぁ!? だから、嫌だって言ってるでしょ!?」


 と、レナは怒りの形相でそう怒鳴った。


 しかし、


 「……」


 それでも、春風は無言かつ落ち着いた表情で、再びスッと手を上げて「待った」をかけると、


 「理由を聞いてもよろしいでしょうか?」


 と、ヴァレリーに向かってそう尋ねてきたので、


 「単純な理由。お前が()()からだ」


 と、ヴァレリーは真っ直ぐ春風を見てそう答えた。


 その答えに対して、


 「何をご冗談を……」


 と、春風は「はっ」と鼻で笑いながらそう言うと、


 「冗談ではないぞ。今日、お前と戦ってみて、『こ、こいつ結構強いな!』って思ったんだ。それと同時に、お前はこれからもっと強くなるとも思ってる」


 「……自分、今日ハンターになったばかりの新人ですよ?」


 「()()だからこそ、だ。実力面では、私に勝ったんだから、なんの問題もない筈だぞ?」


 そう言ったヴァレリーの言葉を聞いて、春風は「はっ」と再び鼻で笑うと、


 「いやいや、あなた()()()()()()()()()()()でしょ?」


 と、ヴァレリーに向かってそう言った瞬間、周囲の人達が「え?」と固まっていると、


 「何故そう思えるんだ?」


 と、ヴァレリーがそう尋ねてきたので、


 「いや、わかりますよ。あの時のあなた、『戦意』とか『闘志』とかが全く感じられませんでしたよ。唯一感じられたのは、『相手を知りたい』っていう『好奇心』みたいなものでした」


 と、春風は真っ直ぐヴァレリーを見てそう答えた。


 すると、ヴァレリーは「ぷ……」と吹き出して、


 「あはははははっ! 凄いなお前、そこまでわかんのかよ!」


 と、盛大に笑いながらそう言った。それと同時に、


 『え、マジで?』


 と言わんばかりに、周囲の人達は口をあんぐりしていた。


 暫くすると、漸く笑い終えたヴァレリーは、


 「ハルと言ったな」


 「ええ、そうですが」


 「お前さ……本当は『魔術師』じゃないだろ?」


 と、先程まで大笑いしていた時とは違って、かなり真剣な表情でそう尋ねてきた。


 その質問に対して春風は、


 「いえいえ、ちょっと()()()()ですが、『魔術師』ですよ。こんな装備(もの)をつけてますけど」


 と言って、左腕の銀の籠手を見せながらそう答えた。


 すると、ヴァレリーは目を細めて、


 「おいおい。何処の世界に、『()()()()()』を使う『魔術師』がいるんだ?」


 と、更に真剣な表情でそう尋ねてきたので、その質問に反応したのか、


 『……え?』


 と、周囲の人達は一斉に春風達を見た。


 そんな状況の中、春風はヴァレリーの質問に対して、


 「なんの事ですか?」


 と、とぼけた感じで尋ね返したが、


 「シラを切っても無駄だ。戦いが始まってすぐ、お前はなんの迷いもなく私の心臓を狙った。それだけじゃない、時折私の頭だけじゃなく、今日私がつけていた鎧の隙間や、鎧を付けてない部分にまで攻撃をしてきたな。それですぐわかったよ。あの時お前が使ったのは、『魔物』ではなく『人間』を相手にした時の戦い方だってな」


 と、そう説明したヴァレリーを、


 「……」


 春風は無表情かつ無言で見つめ、レナやタイラー、レベッカを含めた周囲の人達は、


 『……ま、マジで?』


 と、言わんばかりの表情をしながら、タラリと汗を流した。


 しかし、そんなレナ達を無視して、


 「なぁ、ハルよ」


 ヴァレリーは顔を春風に近づけると、明らかにプレッシャーを放っているかのような威圧感溢れる表情で尋ねる。


 「お前、何処から来たんだ?」


 


 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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