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ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第1章 誕生、ユニークな「ハンター」?

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第4話 ギルド登録からの……


 時は少し前に遡る。


 レナと共にハンターギルド総本部ーー以下、総本部の中に入ると、


 「うわぁ……」


 そこは、大勢の武装した人達と、そんな彼らを相手にするスーツ姿の人達で賑わっていた。


 因みに、その人達がこの総本部で働く職員達だと、後でレナに教わった。


 まぁそれはさて置き、「戦士」を思わせる鎧姿の男性や、「魔術師」を思わせるローブ姿の女性などは商業区でもちらほら見たが、この総本部の中はそれ以上に沢山いたので、春風はまるで子供のように目をキラキラと輝かせていた。


 そんな春風を見て、レナは「ふふ」と笑った後、


 「春風、あそこが『新規登録』の受け付けだよ」


 と、前方を指さしながら小さな声でそう教えたので、


 「っ! あ、うん、わかった」


 と、春風はハッと我に返って、レナと共にその受け付けへと歩き出した。


 受け付けに着くと、


 「ようこそ、ハンターギルド総本部へ……」


 と、1人の若い女性職員がそう挨拶してきたが、


 「……て、あれ? レナ、どうしたの?」


 と、レナを見て首を傾げたので、


 「こんにちはジュリアさん。新しいハンターの登録をお願いします」


 と、レナはニコッと笑ってその女性職員ーージュリアに向かってそう言った。


 その言葉を聞いて、


 「えっと、『新しいハンター』って……?」


 と、ジュリアは「もしかして」と言わんばかりの表情でチラッと春風を見たので、


 「はい、こちらの方です」


 と、レナは表情を崩さずに、そっと春風の肩に手を置きながら答えたので、そのレナに続くように、


 「ど、どうも、こんにちは」


 と、春風も緊張した様子でジュリアに向かってそう挨拶すると、


 「……女の子?」


 と、ジュリアがそう尋ねてきたので、


 「いえ、男です」


 と、春風は静かではあるが、明らかに「怒ってます」と言わんばかりの表情でそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「え、あ、う、嘘! お、男ぉ!?」


 と、ジュリアはもの凄く驚き、戸惑ったが、


 「し、失礼しました! ハンターの新規登録ですね!?」


 と、すぐに「いかんいかん!」と首を振り、真面目な表情に切り替えて、


 「では、こちらの書類をどうぞ」


 と、春風の目の前に1枚の書類を差し出した。


 そこには自身の「名前」と「職能」を記入する欄があったので、


 「すみません、代筆をお願いします」


 と、春風はジュリアにそう言い、


 「わかりました、では……」


 と、ジュリアはそれに従って、春風の代わりに書類に記入した。


 そして、記入が終わると、


 「名前は『ハル』、職能は『魔術師』ですね?」


 と、ジュリアがそう尋ねてきたので、


 「はい、そうです」


 と、春風は答えた。


 その後、ジュリアは「少しお待ちください」と言って席を立つと、奥の部屋へと入っていった。


 彼女を待っている間、


 「職能、『魔術師』にしたんだ」


 と、レナが小さな声で話しかけてきたので、


 「うん、スキルの構成的にそう名乗った方がいいと思ってね。それに、今の俺、()()()()()だし」


 と、そう答えると、春風は改めて自身の今の姿をレナに見せた。


 頭に飛行機のパイロットがつけてそうな大きなゴーグルから始まり、上半身には動きやすそうな作りと派手すぎないシンプルな装飾が施された、フード付きの青いローブを纏っている。


 両腕はというと、右腕は革製の茶色のグローブをつけているが、左腕には銀で作られたかと思われる籠手をつけていた。


 下半身は少し大きめのサイズの黒い長ズボンに、グローブと同じく革製の茶色のブーツを両足に履いている。


 そして腰のベルトには、小さな革製のポーチが1つに、2()()()()()を納めたホルダーが取り付けられていた。


 1つは「師匠」と呼ぶ女性に貰った「鉄扇」、もう1つは一見短めの槍に見えるが、


 「それって、もしかして『杖』?」


 と、レナがそう尋ねてきたので、


 「うん、見た目は槍っぽいけど、れっきとした『杖』だよ。そして、これが俺の()()()()()()だ」


 と、春風はその槍に見える「杖」に触れながら答えた。


 そう話し合っているうちに、


 「お待たせしました」


 と、奥に行ってたジュリアが戻ってきたので、春風とレナは彼女が席につくのを待った。


 そして、


 「こちらになります」


 と、ジュリアは春風に1枚のカードを差し出した。


 「これって……?」


 と、春風がそのカードを見ながらジュリアに尋ねると、


 「はい、こちらがハンターの身分証、『ギルドカード』になります」


 と、ジュリアはそう答えたので、春風はそのギルドカードをじぃっと見た。


 そこには確かに、「ハル」という自身の名前(偽名)と「魔術師」という自身の職能(嘘)、そして、名前の横には「銅3級」と記されていた。


 これはヘリアテスのところで教わった事なのだが、どうやらハンターには「階級」というものが存在していて、低いところから順番に、「銅3級」、「銅2級」、「銅1級」、「銀3級」、「銀2級」、「銀1級」、「金3級」、「金2級」、「金1級」、そして最高ランクである「白金級」となっているという。


 因みに、レナの階級は「銀2級」と後で教えてくれた。


 とまぁそんな感じで、春風が出来上がった自身の「ギルドカード」をじぃっと見つめていた、まさにその時、


 「へぇ、今日からハンターになるんだねぇ?」


 と、背後で女性の声がしたので、春風とレナは思わず、


 「「っ!?」」


 と、驚いた表情で後ろを振り向くと、


 「どうもぉ!」


 そこには、機能性を重視したような、特に飾り気のないシンプルな鎧を見に纏い、背中に身の丈ほどもある大きな剣を背負った、長い黒髪を持つ20代後半くらいの女性が立っていたので、


 「え、ど、どちら様ですか!?」


 「げっ! あんた……!」


 と、春風とレナがそれぞれ異なる反応をすると、


 「お、おい、あれ……!」


 「ああ、『紅蓮の猛牛(レッド・バイソン)』リーダーのヴァレリーじゃねぇか!」


 と、周囲からそんな声が聞こえたので、


 (え、な、何? なんか、()()()()がするんだけど……?)


 と、春風は更に戸惑いの表情になった。

 

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