表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語  作者: ハヤテ
第2部第4章 そして、「再会」の時へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/220

第81話 とんでもない条件・2


 「あなたには、『紅蓮の猛牛』と『黄金の両手』、両方のレギオンに入ってもらいます」


 『はぁ……はぁあああああああっ!?』


 フレデリックのまさかの発言に、春風達は絶叫した。ただし、オードリーを除いて、だ。


 その後、数秒程固まっていると、


 「……はっ! ちょっと待ってくださいフレデリックさん! それってあれですか!? 俺に、ヴァレリーさんとタイラーさんのレギオンを()()()()しろって言いたいのですか!?」


 と、我に返った春風が、フレデリックに詰め寄るようにそう尋ねてきたので、


 「はい、その通りですが、何か?」


 と、フレデリックは「何言ってんだ?」と言わんばかりに首を傾げながら尋ね返した。


 その答えに春風は「なっ!?」と絶句したが、


 「……はっ! いや、『何か?』って何ですか!? ()()()()()()()ならわかりますけど、()()()()()()()()って何ですか!? ていうか、レギオンって普通1()()1()()しか加入出来ないんじゃないんですか!?」


 と、すぐに再び我に返って、再びフレデリックに詰め寄った。そんな春風の後では、レギオンリーダーのヴァレリーとタイラーが「そうだそうだ!」とプンスカ怒っていた。


 しかし、


 「え? そんなルール、ありました?」


 と、フレデリックも再び「何言ってんだ?」と言わんばかりに首を傾げたので、春風は「なっ!?」と再び絶句しながらも、


 (あれ? そういえばそんなルール、聞いた事がないような?)


 と、心の中でそう疑問に思った。そんな春風の後ろでは、


 「えぇ? ないの?」


 「あ、暗黙のルール……とかじゃ……」


 と、ヴァレリーとタイラーが、フレデリックの発言にショックを受けていた。


 それから数秒程、誰もが沈黙していると、


 「あー、理由を聞かせて欲しいんだが……」


 と、それまで黙って話を聞いてたレベッカがそう口を開いたので、それにフレデリックが「む」と反応すると、


 「単純な事ですよ。アメリアさん達を養うのなら、2つのレギオンに入って頑張る方が効率が良いというだけの話です」


 と、そう説明したので、そこで春風が「ん?」となり、


 「あ、あの。前から気になってたんですけど、レギオンに入る事に何のメリットがあるんですか?」


 と、フレデリックに向かって恐る恐る尋ねた。


 その質問を聞いて、フレデリックは「うーん……」と考える仕草をすると、


 「そうですね。ざっくり言いますと、単独で活動するよりも仕事の効率が上がりますし、『活動拠点』である『家』を得る事も出来ますし、何よりそこで知名度を上げていけば、普通より豪華な報酬が得られる難易度の高い仕事にありつける……かもしれないといったところでしょう」


 と、フレデリックはそう説明した。


 それを聞いた春風は、


 「は、はぁ、そうだったんですか。それで、どうしてそこでヴァレリーさんとタイラーさんのレギオンなのでしょうか?」


 と、更にそう尋ねると、


 「こちらも単純な事ですが、今言った2つのレギオンはここでは大手のレギオンでしてね、『財力』を手に入れたいのでしたら、これほど素晴らしいレギオンはないでしょう」


 と、フレデリックは未だにショックを受けているヴァレリーとタイラーに視線を向けながらそう答えたので、


 「はぁ、そうですか」


 と、春風は納得の表情を浮かべた。


 その後、春風は「それでしたら……」とヴァレリーの方へと向いて、


 「あの、ヴァレリーさん」


 と、話しかけたので、


 「はっ! な、何だい春風?」


 と、我に返ったヴァレリーがそう口を開くと、


 「その……あなたのレギオンに入るにあたって、何か加入試験みたいなものってありませんか?」


 と、春風は恐る恐るそう尋ねたので、


 「いや、その必要はないよ。あんたの実力は、私と戦った時に十分わかった。だから、問題なく入っていいよ」


 と、ヴァレリーは「心配すんな」と言わんばかりの笑顔でそう答えた。


 すると、


 「あの、タイラーさん」


 と、今度はタイラーに向かって話しかけると、


 「はっ!な、何かな春風君……?」


 と、ヴァレリーと同じように我に返ったタイラーがそう尋ねてきたので、


 「あの……タイラーさんのレギオンに入る時も、何か試験みたいな事をするのでしょうか?」


 と、春風は真っ直ぐタイラーを見てそう尋ね返した。


 タイラーはその質問に「え?」と小さく呟くと、


 「うーん。僕達『黄金の両手』は、『生産系職能保持者にも大活躍の場を作る』という方針ですから。そうですね、春風君は固有保持者でしたよね? もしかして、戦う以外にも、何か出来る事があるかい?」


 と、春風に向かってそう尋ねたので、


 「え? う、うーん。一応魔導具とか魔術薬とか作れますけど……」


 と、春風は恐る恐るそう答えた。


 その答えを聞いて、


 「え、それはほんとう……」


 と、タイラーが「本当ですか?」と尋ねようとした、まさにその時、


 「あ、あの! すみません!」


 と、それまで黙って話を聞いていたピートが、「はい!」と手を上げた。

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ