王妃雇用契約〜白い結婚がしたいなら、まずは報酬出してください、旦那様。あなたの未来のことは知りませんけど〜
「済まないが、君には女としての魅力を感じない」
その日午後3時に夫となったばかりの国王、ヘンリーがそう言ってきたとき、きたか、とアンリエッタは思った。
王宮の一文官に過ぎない子爵家の三女が国王に見初められて王妃に。そんな成り上がりストーリーには、大体ウラがあるものだし、アンリエッタはそのウラをあらかじめ知っていた。
すべてお見通し、と言っていい。
なぜならこの世界はアンリエッタが前世でプレイしていた乙女ゲームにそっくりだからだ。アンリエッタはそのゲームの成り上がりヒロインの立場である。
当然ながら、ヘンリーが愛人に夢中であることも、新婚初夜、アンリエッタに 『白い結婚』 を言い渡してくることも、わかっていた。
まあたかだか一文官かつ子爵家の三女が国王からのプロポーズを断れるわけがないので、ゲーム内容を知っていようが運命回避はできないのだが。
しかしだ。
前世このゲームで遊んでいたときからアンリエッタには、とある疑問がある。
せっかくなので、それをヘンリーにぶつけてみた。
「なるほど、陛下はわたくしとは 『白い結婚』 をなさりたいと。しかるに永続的な性交渉の拒否は、民法上の離婚成立要件に該当しますよね ―― すなわち、新婚初夜にそれを申し出るということは、最初から婚姻意思が欠如している、ということです。ならば、そもそも求婚などしてはならなかったのでは?
それでも陛下が結婚を望まれるというのであれば、こちらとしては不当な名目で長期に渡り身柄を拘束されるわけなので、近いうちに宮廷裁判所に、詐欺の可能性も含めた婚姻無効案件として審判請求をすることになりますが、いかがでしょうか?」
いきなりツッコまれるとは思わなかったのだろう。
乙女ゲームの攻略対象だけあってそれなりに秀麗なヘンリーの顔が一瞬で、埴輪になった。かなり困惑しているらしい。
「い、いや。君のことは王妃として、その立場を尊重したいと思っている」
「えっそれって、婚姻が事実無効なのに王妃としての公務は無報酬で行えと?」
「王妃予算があるだろう!」
「それって主に、住居費、食費、制服費に部下の給与と接待費のことですか? でもこれ全部 『王妃』 という役職を維持するための必要経費に過ぎないのでは? 私の労働に対する報酬、どこですか?」
「だから 『王妃』 は身分だろう。まあ立場と言ってもいいが、ともかく! 報酬などというものが、発生するわけがない!」
「ですから、その立場そのものが私に対する詐欺の可能性も含めた婚姻無効案件なんですってば。失礼ながら陛下、最近、きちんとお休みになられていますか?」
意訳∶寝言は寝てから言え。
「だ、だが……! 『白い結婚』 とはいえ、君を蔑ろにするつもりはないんだ」
「いえ、結婚式済んだばかりで 『魅力がない』 発言とか 『白い結婚』 宣言とか、どう見ても蔑ろにする気しかないじゃないですか」
じゃ、近いうちに法廷でお会いしましょう。
アンリエッタが言うと、ヘンリーの埴輪ヅラがひび割れた。その青い瞳は若干、涙で濡れ始めている。ちょっと気持ち悪い。
普段、イエスマンしか周囲にいないのだろうか。
「今さら婚姻無効裁判など起こされては、王家の威信に関わるんだ……!」
「でしたら、良い案があります、陛下」
思惑通りの進行だ。
アンリエッタは人差し指を立て、決めゼリフを口にした。前世でゲームしながら 『私ならこう言うのに!』 ともどかしさいっぱいに考えていた、その言葉である。
「白い結婚がしたいなら、まずは報酬出してください、旦那様。 『雇用契約』 を結びましょう」
そう。アンリエッタは王妃としての公務なら、文官としての腕試しの意味でもむしろ、やってみたかった。だが、タダ働きだけは許せなかったのだ。
最初のうちは雇用契約を渋っていたヘンリーだが 「でなければ明日にでも婚姻無効の裁判を起こし、陛下を不誠実な 『被告』 として法廷に引きずり出します」 とアンリエッタが脅すと割とアッサリ同意した。
『明日にでも』 が嘘でない証拠に録音を聞かせたのが、効いたらしい。求婚された段階でアンリエッタが準備しておいた、ヘンリーと愛人との睦言を表向きは偶然に拾ったものである。
ヘンリーがハッキリと 『王妃を娶っても愛することはない』 と言い切っているのを、録音の魔道具はしっかりと記録していた。
録音の魔道具は、その人固有の魔力の波長も一緒に記録されるため、個人の特定もできる優れもの。
これを法廷に出されればもう誤魔化せず、100%、敗訴してしまう ――
つまりヘンリーにはアンリエッタの提案にうなずく以外の選択肢など、最初から残されていなかったわけである。
―― もともとヘンリーがアンリエッタを妃にしたのは、文官としての能力を買っていたからこそだった。
なぜ愛人のフレデリカを王妃にしなかったのかといえば、彼女が羽振りの良い伯爵家の出身でありながら、ロマンス小説のなかにしか存在しないような典型的なアホ令嬢だからである。とても王妃が務まる器ではない。
そこでヘンリーは計画を立てた。
―― フレデリカには癒しと伯爵家の財力とを求め、アンリエッタには王妃として政務を丸投げする。国王は働かず、美味しいところだけをとる。
それがヘンリーが夢見た、理想の結婚生活であった ―― はっきり言ってクソである。
だがまあ 『白い結婚』 などという詐欺まがいの奴隷扱いではなく、きちんとした雇用契約であるならば、アンリエッタとしては異存はなかった。
働いた分は報酬をもらう。基本である。
見えない労働など、存在してはならないのだ。
かくして翌日。
王国始まって以来、初の 『王妃雇用契約』 が宰相を立会人として結ばれた。
主な条項としては、以下の通りである。
❝ 国王ヘンリー (以下、雇い主) は子爵令嬢アンリエッタ (以下、被雇用者) を王妃職に従事する者として雇用する ❞
❝ 被雇用者は、夜会・茶会等の社交を含む王妃公務、政務の代行、および後宮使用人の統括を請け負い、誠意をもって勤勉に職務に従事するものとする ❞
❝ 雇い主は被雇用者に対し、基本給として宰相と同等の報酬を支払い、雇い主がその全額を負担する。また、被雇用者の決裁により国庫に直接的な利益が生じた場合、その1%を成功報酬として別途支給する。
なお、住居費、食費、衣装・備品代、接待費、設備維持費および使用人給与はすべて事業経費とし、被雇用者の報酬からこれらを差し引くことを禁ずる ❞
❝ 一日の労働時間は8時間を基本とし、1時間の休憩を付与する。時間外、深夜 (22時以降) 、および休日労働については、基本時給の割増分 (3割〜5割増) を別途加算して雇い主がこれを支払う ❞
❝ 被雇用者は、年間日数の1/3を休日 (非拘束日) として保持する ❞
❝ 被雇用者が、雇い主側の債務不履行その他の正当な理由により雇用契約の解除を望んだ場合には、雇い主はただちに契約を解除しなければならない ❞
その他にも細々と条項は続くが、要はブラック労働とパワハラの禁止、及び福利厚生の保障である。
これらの条項はゲームのなんちゃって近世ヨーロッパふうなこの世界においても、特に珍しいものではない。すべて、アンリエッタが宰相の秘書官として働いていたときに一般的な労働法規として整えたものがベースになっているからだ。
前世日本人であったアンリエッタには当然すぎる法規だが、宰相には革新的な仕事に見えたようだ。以降、有能な秘書官として信頼されるようになった。
おかげでこの度も力を貸してもらえ、アンリエッタの 『王妃雇用契約』 はスムーズに締結されたのである。
「ふっ、報酬は宰相と同等だと……? 給与と言ってもその程度で良いなら、心配する必要なかったな! 予の資産運用益でじゅうぶん賄える」
「もちろんです。雇用主に不当な請求をするようでは、労働者失格ですものね」
ともかくも、有能な政務代行者ゲット ―― とばかりに笑顔で席を立つヘンリーに、アンリエッタもまた笑顔で応じたのだった。
こうして、アンリエッタの職業王妃としての生活が始まった。
契約どおりに政務その他の仕事を行う。前世のゲーム知識もあり、アンリエッタはやがて 『天眼の王妃』 と呼ばれるようになった。
つまり先見の明があり、やった仕事はすべて上手くいく。おかげで国家収益も3倍増しである。
だが、9時5時だ。
最初のうち、有能すぎるアンリエッタを定時後も働かせようと目論んでいたヘンリー国王は、すぐに音をあげた。3〜5割増しの時間外賃金は意外と重く、国王の資産運用益をゆうに食い潰してしまうことがわかったからだ。
報酬を余分に支払うまいと思えば、ヘンリー自ら働くしかなかった。
ヘンリーが深夜、愛人とイチャつく間もなく目の下にクマを作りながら書類の決裁をしているとき、アンリエッタは入浴とエステでゆっくりと仕事の疲れを癒し、明日への英気を養う。
そしてアンリエッタが長期休暇をとり別荘に保養に出かけているあいだ。ヘンリーはアンリエッタが予定を入れておいた視察をヘトヘトに疲弊しながら無理やりこなす。
また、アンリエッタの休日に愛人のフレデリカが権力をカサに着たアホなやらかしをしたときには、へンリー自らが処理に追われなければならなかった。
このころには文官たちも王妃に合わせてきちんと休日をとるようになっていたため、ほかに対応できる者がいなかったのである。
王妃がいなければ王宮運営がいかに回らなくなるか、ヘンリーが身をもって知った案件であった。
なお、そのたった1回のやらかし対応で懲りたヘンリーは、以前のように愛人をひたすら甘やかすのをやめた。おかげでフレデリカの横暴も影をひそめ、働きやすくなった、と使用人たちから感謝された。
また国王様が結婚前よりよく仕事するようになってくれたと、文官・武官たちからも好評だ。
これぞ Win-Win である、たぶん。
しかしその関係も、国王と愛人とのあいだに王太子リチャードが誕生するまでだった。
『義務を果たした』 という安堵のせいか、それとも一向になくならない仕事に倦み果てていたせいか。
ヘンリーは以降、まったく働かなくなったのである。そしてフレデリカと離宮に引きこもり、好き放題の日々を送り始めた。
王太子の養育は、アンリエッタに任せっぱなしだ。
もっとも、もともとの雇用契約でも 『雇い主と愛人の間に子ができた場合、子は被雇用者の嫡子として養育され、生母は親権の一切を放棄するものとする』 と定めていたのでアンリエッタとしては、別にかまわないが。
フレデリカに任せた場合にどんな王子が育つか、考えれば恐怖でしかない ―― この点で、ヘンリーとアンリエッタの意見は一致していたのだ。
だが仕事をせずに愛人とイチャつきまくる父親の姿を見せるというのも、王太子の教育には悪かろう。
アンリエッタはしかたなく、なるべく国王と愛人の姿をリチャードの目には触れさせないよう、配慮するのだった。
しかしあるとき、ついにリチャードがアンリエッタに尋ねてきた。
このころ、リチャードは14歳。そろそろ王太子としての公務も始めようかという年齢になり、実の父親たちの放漫な振る舞いが、さすがに目に余ったのだろう。
「おかあさま。日々を遊興に費やし、国民の血税をひたすらむさぼる存在とは、有害な寄生虫に過ぎないのではないでしょうか」
この問いが離宮に引きこもりっぱなしの国王と愛人のことを指しているのは、明らかだった。
ここ数年というもの、ヘンリーはフレデリカと贅沢な暮らしを送る一方、それが当然の権利であるかのようにアンリエッタへの給与未払いを続けている。払わなくても粛々と王妃業務とリチャードの養育を続けるアンリエッタをナメきっているのだ。
実際、もしリチャードがいなければ、アンリエッタはとっくの昔に雇用契約の解除と未払い給与の請求を、国王に対し行っていたことだろう。
それをしなかったのは、実の親でないアンリエッタを慕い続けてくれるリチャードのことが、契約書での取り決め以上に大切な存在になっていたからだ。
王太子としてだけではなく、我が子として、心血を注いで育ててきた ―― ヘンリーとフレデリカの血筋とも思えないほどに、活気にあふれ利発で、民に対する誠意を忘れない子。
そんなリチャードにとって、生みの親たちがどうしようもないクズなのは、自身を否定しかねないほどの苦しみであるに違いない。
―― この子が私を信頼して尋ねてくれたことに、半端な答えは返せないわ。
もちろん 『うん、その寄生虫、いなくなったほうが良いと思う』 なんて言えるわけがないし……
いったい、なんと答えれば良いのかしら。
アンリエッタは悩んだが、結局は、苦しまぎれに言い聞かせるしかなかった。
「国王は、国を代表する存在ですが、国の危機には自ら生贄となっても民を守る責務が有るのです。国の大切な存在であり立派な生贄となりうる、と対外的に知らしめるためにも、贅沢が許されているのですよ」
リチャードは黙ってうなずいた。
納得できてはいないが、アンリエッタの気遣いは察した。そんな表情だった。
それからリチャードは、離宮に近寄らなくなった。
そして、さらに5年が過ぎた。
ある夜、リチャードがアンリエッタを訪ねてきた。決意に満ちた目をしている。
「おかあさま、この王宮から逃げて、遠くに行ってくださいませんか」
―― リチャードが宰相とともにクーデターを計画していることは、アンリエッタもとうに把握済みであった。前世のゲームにはそもそもない流れだが、その程度のことはわかる。
リチャードは、実の両親の素行を嫌悪するあまり、自然に王位がまわってくるまで待てなくなったのだ。
「クーデターは失敗しても成功しても、おかあさまを巻き添えにしてしまいます。ひたすら誠実に国を導いてこられたおかあさまだけは…… クーデターを起こす本人が虫のいい話を、と思われるかもしれません。ですが、貴女にだけは決して、酷い目に遭ってほしくない」
「わかったわ」
アンリエッタは軽やかにうなずいた。
「実は、こちらも手はずは整えているの。国王陛下とは離婚し、北の辺境領を買い取って独立を宣言するわ」
北の辺境領は魔族からの侵攻に苦しみ、経済的に破綻寸前。国の防御の要ではあるものの、国庫の足枷となる存在でもある ―― いまは。
だがこの状況を逆手にとろうと、アンリエッタはかなり前から宰相と協力し、密かに法律を作っておいたのだ。
❝ 国の赤字領は、領主が独立を宣言すれば、特殊な事情がない限りこれを認めるものとする ❞
表向きは国庫の負担を減らすための法律だが、真の目的は、リチャードがクーデターを起こした際の切り札にすること。
クーデターが起こってもアンリエッタが辺境領を買収し独立を宣言して 『一国の元首』 となっているならば。リチャードとしても 『他国においそれと兵を差し向けるわけにはいかない』 との大義名分が立つため、アンリエッタの身の安全は保障される。
それだけでなく、アンリエッタが北の辺境領に新しくつくる隣国は、クーデターが失敗したときにはリチャードの有力な逃亡先に、成功したときには強力な友好国になるはずだ。
そうしたことをアンリエッタはあらかじめ見越し、王妃としての激務のかたわら、北の辺境領を我がものとする準備を進めていたのである ――
これまでアンリエッタが王妃として積み上げてきた収入は、すでに赤字の辺境領を丸ごと買い取れる程度にはなっている。ヘンリーが給与の未払いを続けていても、アンリエッタの施策によって得られた収益による成功報酬は入り続けたからだ。
あとは必要な手続きを済ませ、辺境領の独立を宣言して前世のゲーム知識で内政チートするだけ。
アンリエッタ以外はまだ誰も知らないことだが、辺境領の一角には未発掘の魔石の鉱山が眠っている。その魔石があれば、魔族の侵攻を防ぐ結界も作れるし、貴重な収入源となり赤字以上の利益をもたらすこともできるのだ。
余談ながらこれは、前世のゲームの 【辺境伯ルート】 にて得られる知識である。もっとも、アンリエッタには辺境伯を攻略する気などもちろん、まったくないが。十数年も赤字を垂れ流し続けた無能領主との恋愛などとんでもない。札束で頬ひっぱたいて引退させるのが、せいぜいである。
ともかくも ――
アンリエッタはこれらの見通しをリチャードに話し、あまりの手際のよさに驚いているこの若き革命者に、ほほえみかけたのだった。
「血はつながっていなくても、わたくしは絶対にあなたの味方よ、リチャード。存分におやりなさい」
「おかあさま…… いえ、アンリエッタ様」
逞しく育った青年は声を詰まらせ、アンリエッタに勝利を誓ったのだった。
―― それからしばらく。
アンリエッタは予定どおり、給与未払いを理由として雇用契約の解除、すなわち国王との離婚を果たした。なお未払いの給与と遅延損害金は裁判沙汰になる前に国庫から立て替えられ、今後は国王予算からさっぴかれることになっている。
そして、これまた予定どおりにアンリエッタが北の辺境領を買い取り 『ノースウェスト元首国』 として独立を宣言した、そのすぐあと ――
王太子リチャードはクーデターを起こし、国王ヘンリーと愛人とを投獄して新たな国王となったのであった。
それからまた時が経った。
隣り合う2つの国の統治が、政権交代後の混乱を経て落ち着いたころ。
新国王リチャードは、実の親子以上に強い絆を育んできた隣国の新元首に、求婚した。
「あなたは物心ついたときから、私の標であり、憧れでした。どうか、これからも…… そして、今後は、ひとりの男として、私に貴女を守らせてください。政略だけでない、愛ある関係を築きたいのです」
アンリエッタは考え込んでしまった。
―― 前世のゲームでは、リチャードは単に国王と愛人の息子、というだけで攻略対象ではなかった。それはなんというか、今世でもまったく変わらないつもりだった。
―― そもそもが、これまで息子同然に思って育ててきた若者と急に恋愛するのは、どう考えても難しい。年の差も、気になりすぎるし。
―― 好意が、ないわけではないのだが…… 内外に国同士の友好をアピールするという政略的な効果を考えれば、結婚もやぶさかではないのだが……
「まずは、仮婚約から始めましょう」
何度も返事を保留したあと、アンリエッタはやっと、そう答えたのだった。
差し出されたリチャードの手が、記憶のなかにある小さな子どものものではなく、ずっと大きく頼りがいのあるものになっていることに、今さら気づきながら。
―― まあ仮婚約でもしとけば、もろもろの国家間交渉にも有利でしょうし……
自身にそう言い訳するアンリエッタ。
けれどなぜか、心臓が高鳴っている。
ここから先は 『天眼の職業王妃』 にも、見通すことは、難しい ――
やがてアンリエッタはリチャードからの溺愛ぶりにほだされ、無期限の 『白くない婚姻契約』 を結ぶことになるのだが……
それはまた、別の話。
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