その90、仲間割れのおかげで退散できた
今回で90回に達しました!
次はいよいよ100!
「!!」
次の手を考えている最中、私は殺気を感じて飛び上がった。
文字通り、空中への急上昇である。
その下を、無数の魔弾が雨あられと飛んでいく。
で、通り過ぎた弾はケライノに当たってしまい――
「いてて! いててて!!!」
ケライノはうるさそうに身をよじるが、ダメージはなさそうだ。どこまでも頑丈……。
<魔法使い複数確認――>
見ると、何人もの魔導警官がライフルを構えている。
面倒くさい……。
「てめえら、何しやがる!?」
誤射を喰らったケライノはブチ切れて警官たちを怒鳴りつけた。
「邪魔するな! 犯人逮捕に協力しろ!!」
さらに、何度も見たあのた蜂仮面がサーベルを手に叫んでいる。
「うるせえ! オレはてめえの家来じゃねえ!!」
ケライノはまた怒鳴り、蜂仮面に詰め寄った。
「な、何をする……!? 状況を考え……」
「黙れ!!」
「が……!」
いきなり胸ぐらをつかまれた蜂仮面は抗議するが、そこにケライノは頭突きをかました。
「豆鉄砲しか撃てないくせにでしゃばるんじゃねえよ!!」
ケライノは忌々しそうに怒鳴ると、蜂仮面をビンタで吹っ飛ばす。痛そう。
「た、隊長!」
「やめろ、公務執行妨害で……」
「ああ?! 上等だ!!」
駆け寄ってくる魔導警官たちを、ケライノは拳を振るって殴り飛ばす。
ポンポンと、冗談みたいに人間が空中へ舞い上がっていくのだった。
「……なんだかな」
アホみたいなことになったが、まあ、結果オーライ……だ。
私はこの隙に、ワープで逃げ出した。
「つ、疲れた……」
秘密基地の休憩室で、私は変身を解くなりソファーに倒れこむ。
頭がクラクラして、無性に甘いものが欲しくなる。
かなり、濃度の高い疲労が蓄積しているようだ。
とはいえ、ここでゆっくりもできない。
私はすぐに学校に戻り、混乱している中に何気なく混ざった。
「あ、黒羽さん!? 無事だったんですか!?」
「てっきり巻き込まれたかなって……!!」
教室に戻ると、まきめとエミリが飛んできた。
「ああ、とにかく無事は無事。すごく疲れたけど……」
言うなり、私は机に突っ伏してしまった。
何だか、呼吸をするのすら億劫である。
そのままジッとしていると、
「何か、危なそうだよ……? 保健室、保健室!」
「立てる?」
私は友人二人に付き添われ、そのまま保健室に連行されてしまった。
まあ、これは感謝すべきことだったと思う。
ベットの上でゆっくり休めたのだから。
うつらうつらしている間に、家に連絡されたらしく、私はそのまま車で帰宅――
かと思ったら、病院に連れていかれてしまった。
そのまま、一日入院という羽目に……。ああ、情けない。
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