その79、巨大スズメバチ撃滅せよ
本日2回目の更新。
魔女狩り同士の戦い。
それは結局スズメバチに軍配が上がってしまった。
元々、体格にだいぶハンデがあったようなのだ。
カマキリは押さえ込まれ、頭からバリバリと喰われてしまった。
その分、スズメバチはダメージを修復させていく。
だが、それでもあちこちに傷があり、動きも鈍い。
「急がないと……」
私は魔力を集中させるが、残量は心もとない。
消費量というか、なれない大技を実戦で使ったのがまずかったらしい。
それでも、この場でアレをどうにかできるのは……。
いや、一人いるか。
<山田くん。あいつを倒せるか? 今の私では難しいだが……>
私は魔力波で通信のように話しかける。
<あ、あのでかいのを……?>
<そういうことだ。こっちもできるだけフォローするが、とどめは難しいんだ>
<……う>
<頼む>
<わ、わかった>
揺れながらも、それなりに決心したであろう意思が伝わってきた。
さて、どうやってやるか……。
私は少ない魔力をどう使うか思案する。
あっちもダメージのせいか、少々警戒が強くなっているようだ。
と――
「魔砲!!」
大型の攻撃魔法が、スズメバチに直撃した。
効いてはいない。
だが、注意は完全にそれた。
空中では、杖をかまえたゆみかの姿。
「ありがたい――!!」
そのチャンスに、私は一気に加速した。
<魔力集中。突貫攻撃、蹴撃>
「うおりゃあああああああああああああああ!!!」
右足に魔力を集中、そして一気にブーストしてスズメバチを狙う。
敵は気づいたようだが、もう遅い。
魔力の槍となった私のキックが、スズメバチの羽を引き裂いた。
キリキリと回転しながら落下していく魔女狩り。
そこに、
「死ねえええええええええええええええ!!」
山田のブーメランが、飛んだ。
ブーメランは見事スズメバチの顔面に突き刺さる。
いや、陥没したと言っていい。
と、いきなりそれが爆発を起こしたではないか。
どうやら、爆裂魔法を込めておいたらしい。
かなり魔力量らしく爆発も実に凄まじかった。
スズメバチは粉々に消し飛び、そのまま空中に飛び散り、霧散していく。
そうなると、最猛勝は完全に連携をなくし、各々勝手に動き回り、逃げ回る。
「後は、君らだけでもやれるかな?」
ゆみかに聞くと、彼女は無言ながら跳ねるようにうなずく。元気があってよろしい。
「じゃあ、我々は退散するか――」
そう山田に声をかけようとした時だった。
山田の胸から、真っ赤な血が噴き出したのである。
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