表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/301

その75、この世界はモンスターだらけか?

ヒーローのお悩み回?



 事情聴取を受けた田中くんは特に何もなく帰ってきたようだ。


 ただ、近所を警察がウロウロしてるので、もっぱら家でトレーニングしているとか。



 そして、魔女狩り以外のモンスター出現は相変わらず続いている。



 だが、それ以上に――



「妖怪天国か、ここは……」



 ネットの情報を検索しながら、私はため息。


 目に見える数字や形で、妖怪モンスターの出現が増えている。



 青森にはがしゃどくろが出現して、被害者・犠牲が多数。


 巨大な骸骨の姿をした妖怪で、極めて攻撃性が高い。


 近隣から応援を得て、ようやく退治したようだ。



 日本海に面するある県では、牛鬼が目撃された。


 牛と蜘蛛を合成したような、こちらも巨大で凶暴な種である。


 これは退治ならず、ようやく海に追い返した程度。



 また、ある港町では、多数の海難法師が上陸してきた。


 これが外見は歩く水死体という、極めてグロテスクな妖怪だ。


 むしろ、ゾンビというべきか。


 本体はクラゲと蛸の合成生物みたいな妖怪で、これが水死体に寄生して活動する。


 仲間を増やそうとする習性があり、大勢が海に引き込まれた。



 北海道では、巨大なヒグマ型の妖怪が出ている。


 体長10メートルはあり、口から妖気の炎を吐く怪獣みたいなヤツ。


 こいつは自衛隊が出張って、退治した。



 他には、大小の妖怪があちこちに出現して、警報が出る始末。


 どうやら、魔女狩りに影響されて、全体的な活動が活発になっているらしい。



 そのせいであろう。



「魔法少女同好会を、お願いしまーす! 新入部員、募集中です!!」



 坂本ゆみかと中岡稲見は、ポスターを張ったりビラをまいたりして活動中。


 朝や放課後は妖怪退治に駆け回っているらしい。



 もっとも、これは彼女らだけのことでもなかった。


 小さい部分から何とかしよう! というわけか。



 他でも、小妖を駆除するボランティアなどが活動している。


 確かに他の天災と違って、小さいうちに芽を摘んでおけば、将来の被害は減らせるか。



 ま、理屈の上では。



 けど、松上少年曰く――



「すでに、大型の妖怪は成長して、今もどっか潜伏している状態でしょうなあ」



 病気で言うなら、すでに感染している状態なのだ。


 だから、今さらジタバタしても妖怪の被害はそう簡単になくなるまい。



 メディアなどでは、魔女狩りよりもむしろ妖怪のほうに注視している。


 妖怪は数はどうあれ、女の魔法使いで対処できる存在だから、か?


 しかし、別に魔女狩り自体が減っているわけでもない。



<A県に2体出現。B地区に出現。Hに出現。Zに出現……>



 一度探知魔法の精度を上げた結果、ノイローゼになりそうになった。


 すでに、私の個人的努力でカバーできる範囲は越えてしまったのだ。


 警察の動きも迅速になっている。



 だが、今のところ倒せたという話はない。


 犠牲者も出て、逃げられただけ。



 ……これで、いいのか。



 自分の生活を犠牲にしてまで、魔女狩りと戦う意味はあるか。


 倒さねば増える一方だし、大量発生したら終わりだ。


 いや、すでにその段階にある。


 とはいえ、駆けずり回ればいいわけでは、決してない。



 そんな袋小路的思考に陥っていた矢先――また、出現報告がきた。






よろしければ、感想や評価ポイント、ブクマをお願いします!

感想は一言でも歓迎!

あなたの応援が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ