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その69、妖怪続発地帯

短編もちょっと作ってみたい今日この頃です。



 まあ、そういうわけで。



 私は田中くんの家に招待されることになった。


 その道すがら、世間話などしてみるが――



「いやあ、どうもどうも……」


「そっすね。いやはや、うん……」



 と、田中くんはどうにも頼りない反応だった。



「あのね? たかが女の子と道歩くだけでそんなになってどうするの?」


「す、スミマセン……」



 と、注意しても、余計にテンパってしまう。



 やれやれ、だ。



 私が困ったなあと思いつつ歩いていると、



「む?」



 道を、何か奇妙なものが走っているのを見た。


 青い体に赤い目玉。たれた犬のような耳をした異形の存在もの



 どうやら、妖怪らしい。



 そいつが忙しなく走っているのを、私は魔法で捕縛する。


 近づいてみると、何か少し妙な感じがした。


 これは……効果は微弱だが、状態異常の魔法に近い?



「イソゲ、イソゲ、イソゲ、イソゲーーー」



 妖怪はそんなことをインコみたいに口走り、足をばたつかせる。



「『いそがし』か……」



 確か、人間をセカセカイライラさせる、小妖怪だ。



「あー、またかー」



 いそがしを見て、田中くんはウンザリした声。



「また?」



「最近、このへんでも細かい妖怪が出て困るんですよ」


「なるほど……。あちこちで怪異の頻度は上がっているしね」



 私が破魔の魔法をかけると、いそがしは蒸気のようになって消えていく。



 それですんだかと思うと。



 空中を、妖しい火の玉がふらふらと飛んでいく。


 よく見ると、それは犬に似たの頭にニワトリのような体を持っていた。



 ふらり火だ。



 特に害のないものではあるが、あんまり可愛いものでもない。


 どっちかというと不気味なので、不快害虫みたいなものだろうか。



 と、まあ。



 そろそろ田中くんの家が見えるかなという頃。



明光ブライト!」



 すんだ声がして、妖怪が浄化されて消えていく場面。


 手に杖を持った魔法少女がいた。



「あれま」



 見ると、それは我らがヒロイン坂本ゆみかではないか。



「あ……」



 ゆみかは私を見ると、少し緊張した面持ち。



「また妖怪退治?」


「ええ、一応」


「ふーん。あなたのうち、このへんだったんだ」


「いえ違いますけど。ただ、妖怪の多いところを回ってたから」


「お知り合い?」


「クラスメート」



 不思議そうな顔の田中くんに、私は端的に答えた。


 しかし、彼女が出張ってくるほどここは妖怪が多いのか?





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