その53、魔法少女は危険を目指す?
本日は2回更新です。
しかし、他のモンスターか……。
単なる出現・目撃だけを入れれば、数は膨大だ。
幸いというか、人間が被害を受けるものは少数のようだが。
だが、人間を喰う牛鬼や土蜘蛛など凶悪なものも多い。
都市部近くの事件はまだいいが、人手の少ない地方では問題なようだ。
何せ相手は怪物だ
それなりの魔法使いがいなければ対処できない。
手品に毛の生えたような魔法しか使えぬC~Dランクでは話にならぬ。
またBでも経験が浅ければ、逆に餌食となってしまうこともある。
だからこそ、近年では政府も対策に力を入れているのだ。
民間の魔法警備員が増加している原因でもある。
そして、ゆみかちゃんたちの会話も続く。
「例えわたしたちにどうにかできなくても、早期発見は大事っしょ」
と、鼻息荒い中岡。
確かにそうではある。
凶悪なモンスターでも、発見と対処が早ければ被害も抑えられるのだ。
少なくとも、人的被害は減らせる。
「ううん。そうだね……うん」
中岡に説得され、ゆみかちゃんはやる気になったようだ。
ううんむ……。
アニメでも、簡単なモンスターのパトロールから始まったんだよなあ……。
それがだんだん強敵と戦うようになり、百合百合に……。
いや、それはどうでもいい。
百合でもレズでも好きにすればいいのだ。
私は私で忙しい。
そう思いつつも、やはりモンスターの出現は増えているなあ。
先日も、学校周辺で『ふらり火』が目撃されている。
これ自体は、ただ空中でふらふら飛ぶだけの無害なやつだが。
「む……」
この近辺の話で言うと――
関係あるのかは知らないが、先日Cランクの魔法使いが行方不明になっている。
大学生で、将来を期待されている優等生……か。
何かの予兆でなきゃいいけど。
私が嫌な予感をおぼえながら、スマホをしまった時だった。
「まずは、行方不明事件の周辺現場からパトロールしてみよう!」
と、またも中岡がアホなことほざき出した。
いかん……。
どうでもいいはずだったが、これで前世では社会人。
無茶な若者の行動には釘を刺さねば。
「ちょっと、いいかしら」
「え? あ」
「刃光院黒羽……」
ゆみかはただ驚き、中岡は何故だかフルネームで言ってきた。
何だろう、ただ呼び捨てにされるよりカチンとくるなあ。
「ボランティア活動は自由だけど、あまり物騒なことに首を突っ込むないほうがいいわ」
私は少しきつい声で言ってやった。
「なによ」
「素人の高校生がウロウロしても、警察その他の迷惑になるだけ。人助けがしたいなら、他のことでやるべきじゃなくって」
喧嘩腰な中岡を無視して、私はゆみかを見る。
彼女は、神妙な顔つきではあったが……。
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