その36、鳥型ツールの必殺技
いつの間にか、30回を超えていました……。
このまま60回を目指したいと思います。
巨大サソリのサイズは……。
少なくとも、尻尾から頭まで20メートルはある。
こんなの道路で暴れてるわけだから、あちこちで事故……?!
いや、すでに渋滞が起こりかけていた。
あんまり混む道じゃないはずだけど、色々運が悪かったのか。
しかし、こっちとしても自動車のほうまで守れない。
何とかして、早く始末をつけたいが、防御力高くて毒持ちときては。
……そうだ!
こんな時に、あれがあるんじゃないかなー?
私はヘルメットの視覚からある場所につないだ。
そして、異空間を超えて鳥型ツールが飛んでくる。
さあ、こっちも金属でできた巨鳥だ!
鳥型がメカメカしい叫びをあげて、サソリに襲いかかった。
サソリの毒針が迎撃するが、金属の装甲はそれを跳ね返す。
逆に刃状の翼が、サソリを深く傷つけるのだった。
深い傷跡から、黒い蒸気のようなものが噴き出し、消えていく。
だが。
街中での大暴れは、色々まずかった。
鳥型の起こす風圧が、逃げる人たちを吹き飛ばしている。
いかん。
このままじゃ、ケガ人も出かねない。
早いところ片づけたいが、サソリの鋏を振り回して応戦している。
巨鳥と怪虫の戦いは、長期戦に入りつつあった。
そうなってもらっちゃあ、困るのだ……!
私も一緒に戦って――と、思った時である。
<合体魔法。騎乗展開より、発動>
私の魔力で、鳥型ツールをフル稼働させるのか……。
消耗はきついが、グズグズはできない。
私はいったん鳥型を下がらせ、その上に飛び乗る。
まるでバイクみたいなハンドルと台座が背中に出てきた。
私はそこにまたがると、ハンドルから一気に魔力を込める。
魔力を受けて、鳥型の翼は金色に発光をし始めた。
よし、これならいけそうだ!!
輝きながら、鳥型はその爪をサソリに向けて急降下。
そして……!!
高濃度の魔力を帯びた爪に引き裂かれ、巨大サソリはあえない最後となる。
街中に台風みたいな被害を残したまま。
「ふう……」
私は鳥型から降りると、すぐに格納庫の空間に帰還させた。
こいつは、さすがに目立つしなあ……。
そう思って息をついていると――
「む……」
いくつものスマホだのカメラだのがこっちに向けられていた。
さっさと逃げればいいのに、惨事の中でまあ……。
私は感心したり呆れながら、とっととその場から消えるのだった。
目立たない場所で、こっそりと変身解除。
疲労感でイライラしながら、陰から現場を見てみた。
ようやくパトカーが空からやってくる。
今の時代、あの手の車はみんな飛行型だ。
私はSNSでまきめやエミリに連絡を取ろうとして、スマホを取るが。
強い疲労感に、その場にしゃがみこんでしまうのだった。
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