表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
282/301

その282、クンバンダ


ちょっと早い時間の投稿。

休んだ分の補填。






 目を覚ますと、病院だった。


 何度も変な夢を見た気がするけど、おぼえていない。



 起き上がると、すぐに看護師ゴーレムが来た。


 前入院した時は人間で女性の看護師だったんだが……。



 目覚めてしばらく後、ひどい空腹感を感じた。


 時間を確認してみると、12時間以上たっているじゃないか……。



<起きられましたか>



 病院の食事をとっていると、松上少年からの連絡が入る。



<本当なら一週間くらい休んでいただきたかったんですけど、緊急時なので回復魔法をフルにかけることになりまして……。ご両親もこられてましたよ>


「うん、わかってる」



 携帯に、起きたら連絡をくれとメールが来ていたしな。



「で、現状は……?」


<あんまり良くないです。女性の中には魔女党と一緒に徹底抗戦するのも出ました>


「やれやれ……」


<他にも、あくまで男性を家畜として扱うのなら条件を飲む、という声も>


「あきれたわね……」


<まあ、向こうの条件はかなりいいですがね>


「くっちゃ寝してたら、それでいいって?」


<いいえ。体調などはかなり管理されるようです。一日中トレーニングをして、体力づくりをした後、夜はサキュバスの相手というところですか>


「文化系にはちょいときつい条件かもね……」



 私は何となく、皮肉な笑いを立ててしまう。



<で、サキュバスではこっち側のサキュバスとややこしいので、向こうの特徴などから、別の

呼称をすることになりまして。日本人で言うと関西人とか呼ぶ感じですか>


「で、なんて?」


<クンバンダ――となります。彼女らは地元ではそう呼ばれてるそうで>


「了解。で、そのクンバンダはどうしてるわけ?」


<現状は契約したサキュバスたちと揉めてます。まだ戦闘には至っていませんが、一触即発の状況ですね……。ぶつかり合えば、えらいことになりますよ>


「……そっか」


 状況はとても面倒くさいことになっているようだ……。


<ともかく、何かあれば連絡しますので、しばらくは病院で休んでてください。いざとなれば黒羽さんの力がいると思いますので>


「わかった。じゃあ――」



 私は通信を切った後、ネットでクンバンダについて検索してみた。


 地球では、人間の精気を吸いとるインドの魔類として伝わっている。


 仏教では四天王配下にある護法神で、馬の顔を持った姿。


 なるほど、精気を吸うという特徴がサキュバスと似ているか。


 ついでながら、サキュバスは夢魔ナイトメアとも呼ばれる。


 ナイトメアは黒い馬の姿でも描かれるとか……。



「馬か……」



 そこで、私は思い出す。


 以前色無親子に協力していたスレイプニルについて。



 あれはいまだ使役者がわかっていない。


 馬という共通点……。いや、まさか、しかし?



 その時、病院が大きく揺れた。


 私はベッドから落ちながらも、無意識化でワンドを掴んでいた。



 外を見ると、空中にサキュバスたちはウジャウジャと……。


 そして、その向こうには馬のような頭部を持った、巨人?


 いや、鎧? あるいはゴーレムかもしれない……。








よろしければ、感想や評価ポイント、ブクマをお願いします!

感想は一言でも歓迎!

あなたの応援が励みになります!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ