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その281、異世界で横暴なる要求


昨夜は寝落ちして更新できませんでした……。





 いい加減、うんざりだ……。



 来る日も来る日も魔女狩り駆除に明け暮れて、転移8日目。


 関東一体、いや、日本全域の上空に巨大な球体が現れた。



 紫に輝く巨体に、小さなコウモリの翼。中央にぎょろりとした眼……。


 それは、今までで最大ともいえるサイズの使い魔だった。


 直径はおよそ100メートル前後。



 そんなものがあちこちの空に現れたのである。



 巨大使い魔は出現すると、すぐさま魔女狩りを攻撃し始めた。


 これによって、私たちは終わりなき駆除から解放されたわけ……だが。



 一体誰が使っているんだ???



「多分、同族だとは思うけど……心当たりはないなあ?」



 サキュバスたちに尋ねても、返答は心もとない。


 ともかく、日本政府はこの間に色んなものの立て直しを図るのだった。



 そして。



 時間がイタズラに過ぎて、半月目となった頃――



<日本人へ伝える>



 あらゆる電波やネットワークを通じて、そんな声が出された。


 画面に映っているのは、馬鹿でかいバストをしたサキュバスである。


 他のサキュバス以上に、色んな意味で迫力が違う個体。



<ただちに、我々の保護下に入るように。そうすれば、ダイノヘイムでの生活を保障する>



 そのサキュバスは、気前がいいようで、空恐ろしいことを言い出した。


 ともかく、話してみなければわからない。



 こういうわけで、政府は会談を試みたのだが……。



「全ての日本人男性は、我々の元に来るように。女性はできうる限り妊娠・出産をするようにしなさい。もちろんバックアップはする」



 は……? 何それ……。


 向こうの要求は、ゾッとするような内容だった。



 つまりは、こういうことらしい。



『全ての男を、餌として差し出せ。女は可能な者は全て子供を産んで増やせ』



「何なの、これ……」


「早い話が養殖とか牧畜みたいなもんですな……」


「自分たちの望む餌を恒久的に得ようというわけだ」



 松上少年たちと話し合った結果、そういう結論になった。



「つまり、人間牧場……?」


「そういうことです。要するに家畜だ」


「ふざけやがって……」


「上のほうは何と言ってる?」



 ヅカテ氏は勝手にしてくれという感じで、頭を振っていた。



「何とか妥協案を探ろうとしてるみたいですけどね……」


「そもそも、サキュバスたちとは契約を結んでるんじゃなかったのか?」


「今回の連中は、別勢力のサキュバスみたいですね」


「……ああ、そっか。サキュバスと言っても色々いるからなあ」


「ああ、人間みたいに色々人種? が、あるんだっけ……」



 そんな話を聞いたような、聞かなかったような。



「まあ、パウチとかクンバンダとか、ウイングフムとか……。けっこうな種類がある」



 それぞれに性質もいろいろ異なるわけだ――と、ヅカテ氏は語った。



「ちょっと、調べてみるか……」



 と、ヅカテ氏は魔法陣やら何やらを出しながら、作業に入ってしまった。



「……男は全部取り上げて、女には出産だけさせようってわけか。それじゃ世の中しっちゃかめっちゃかになっちゃうわ……」



 私は本格的に頭痛を感じ、しばらくダウンしてしまった……。








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