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276/301

その276、もはや受け入れるしかない



 それから、松上少年とヅカテ氏は何度も魔法陣を組み、計算を繰り返していた。


 ようやくそれが終わったかと思うと、あちこちへ連絡を取る。



 私も親のコネを使わされた。


 日本政府のほうへも連絡を飛ばし、何やら壮大な計画を練り出す。



 サキュバスたちも協力してくれたせいか、わりと全てはスムーズに。



 何をするかと言えば、



「簡単に言うと、日本中を簡易魔法ネットワークでつなぐわけです。それには、既存のものを利用するで事足ります。理論上は、ですが」


「それで」


「この音叉を使った音魔法を流すんですよ」



 と、松上少年はダークエルフの音叉を指して説明した。



「音魔法」


「ええ。それもあなたをベースにした魔力なので対魔女狩りには効果があります」


「なるほどね……。けど、それでどうにかなるわけ?」


「ベースの他に男性魔法使いの魔力を使います。つまり金剛力ですな」


「つまり、それで魔女狩りの生まれる要素をどうにかして……」


「ええ。大発生を食い止めようというわけですな」


「うまくいくかしら……。いってほしいけど」


「確率は相当に高いです。何しろ、ダークエルフの魔道具ですからな!」


「転移に備えて、その準備もするわけか。間に合うかしら」


「この音叉のおかげでね」



 やれやれ。思わぬところで助けになった感じだ。


 まさか、こんな形で役に立つとはなあ……。



 世間を見ると、みんなもう完全に閉じこもっている。


 外では使い魔のポポバワ駆除が日常的に続いていた。



 男は下手に出るとやられかねないので、なお閉じこもる。


 これじゃ食料やライフラインはどうなるのか……。



 気になり、調べてみるとどうもあの目玉使い魔が護衛してくれるらしい。


 女性は襲われないので、中には外に出て撮影とかしてるバカもいた。



 アホか……。



 ヤタガラスや魔法少女も連日忙しくって疲労気味である。


 とはいえ、ある程度の余裕がないわけでもないが。



 これで使い魔の支援がなかったら、もう終わってるけどな。


 使い魔の数が増えてきているし、今後はネットワークの防衛・維持となるか……。



 とまあ、一段落はついたのでちょっと安心していると――



<各所でテロリストと使い魔の戦闘が始まっています――>



 久々に家に帰ったと思えた数時間後、松上少年からの連絡。



「なんだってー?」


<どうやら、邪魔をする使い魔を排除しようとしとるらしいですな>



 松上少年の声はけっこう余裕があった。



 回されてきた映像などを見ると、なるほど魔法使いが使い魔を攻撃してる。


 しかし、大型の使い魔は攻撃をはね返しているし、小型は回避。



 そのうちに使い魔のビームで襲撃犯は麻痺して道に倒れていった。


 後から警察が来てそれを回収していくという間抜けな図である。



「なにこれ……」


<まあ、邪魔者をどうにかしようという短絡的な行動でしょうが……。相手がちょっと悪すぎましたねえ。同情はしませんが>


「してたまるもんか」



 こういうわけで、邪魔も大して邪魔にならず、転移の時はどんどん近づいていく。


 それに比例し、ダイノヘイムとの行き来はどんどん容易になっていった。


 移動用の魔法陣が、新しく形成できるほどになっている……。








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