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272/301

その272、無数の使い魔軍団参上



「なんだ、これは!?」



 空中の映像を見ながら松上少年は叫んでいた。



 日本列島を映したその画面――列島は巨大な台風に飲まれつつある……?


 というか、列島を中心に台風みたいなものが形成されつつあった。



「なに、この現象???」


「少し減っていた大気魔力が元に……いや、もっと増えつつあるぞ」



 横で魔法陣を出していたヅカテ氏は空中のエルフ文字を見て驚いていた。



「いや、これは……。そうか、地球の大気魔力が日本へ集中しておるんです!」



 松上少年は立ち上がり、絶叫した。



「すると、他の地域で魔法が使えなくなる……?」



 私は色々考えながら、ありえることを言ってみた。



「いや、さすがにそれはないが、少なくとも自然発生のモンスターは激減する」



 ヅカテ氏は首を振り、列島地図を指して言った。



「そうなると……日本以外の地域は、モンスターが少なくなり、被害が少なく……」



 私は言いながら、何か嫌なものを感じてハッとなる。


「こりゃあやはり、人間の技術や魔力でできることじゃあない。強力な魔族が裏にいることは

明白です! しかし、どこのどいつが……!?」



 松上少年はうろたえ、髪の毛を掻きむしって足踏みをしている。


 いや、地団駄か?



「ちょっと、待って! じゃ、ポポバワがもっと出る!」


「そうです!」



 松上少年はさらに映像枠を増やしていく。


 各地の映像がどんどん増えて、空を飛び交うポポバワが……。



「こりゃホントに日本男性全滅……?」



 気づけば、私の額から冷たい汗が流れていた。



 うわ……。まるでアニメの滅亡エンドじゃないか。


 少し忘れていた前世のことを思い出し、震えが走った。



「おや?」



 ある街では、ポポバワがビルへと群がっていた。


 窓を壊し、侵入しようとしている。


 が、その途端に光が飛び、ポポバワは吹っ飛んで消し飛ぶ。



「防衛用の結界か……。いつの間にこんな準備を?」



 ヅカテ氏は不思議そうに言って、自分でも映像を増やす。


 すると、真っ黒い球体に巨大な一つ目の物体が映った。



 後ろに小さなコウモリ型の翼が生え、眼からビームを放っている。


 そして、ポポバワをどんどん駆除していくのだった。



「これは……魔族やダークエルフの使う使い魔じゃないか? どうして、また」


「サキュバスが使っているんじゃ?」


「いや。確かに系列は同じだが……しかし、でかい」



 なるほど。確かにヅカテ氏の言うとおりであり――


 映像ではあまりハッキリしないが、直径およそ10メートルはありそうだ……。



 それがまるでSFのトンデモ兵器みたくモンスターを倒している。


 他の街でも、より小型や別形態の使い魔が動いているのだった。



 いや、小さな町や村なんかにもいるとの情報も入る。



「……このおかげで、被害はかなり少なくなっておりますね」


「しかし、日本中を網羅するには、とんでもない手間だぞ。仮にサキュバスでも、昨日今日でできるようなことじゃない…………」



 松上少年がうなり、ヅカテ氏は困り果てた、という顔で頭を掻く。



「……一方は皆殺しの仕掛けで、もう一方はそれを防ぐ仕掛け……。マッチポンプ?」


「というか、大いなる無意味という感じがするな」



 私たちはとにかく状況を見守るしかできないのだった……。とほほ。








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