その264、血を吸うマンモス
モンスターの数はまだまだ増えていった……。
蛇のように長い首の亀型モンスターに、巨大なサイ。
特にサイは見たところ一体だけだが、魔法も銃撃も弾き返す。
ツールのレーザーや機銃で辛うじて抑えられている感じだ。
「増援とか期待できないか!?」
「無理ですね!!」
私は一人で何十体も倒したつもりだが、きりがない……。
モンスターの包囲網はどんどん狭くなってくるようだ。
そうこうしているうちに、サキュバスたちが空中に散っていった。
ひと際巨大な骨イノシシに乗った者が出現したのである。
象? いや、マンモスか……?
インド神話のガネーシャを毛むくじゃらにしたような象の獣人。
巨大な骨からなった杖というか棍棒を振るいながら、進んできた。
その横には、巨大なサーベルタイガーがいる。
サキュバスが上から魔法を撃ちまくっているが、効果はやはり今いち。
見ているとマンモスの鼻がスルスル伸びて警官の一人を捕らえた。
途端に、警官は悲鳴を上げて萎んでいく……!
放り出された後は、しなびたミイラみたくなっていた。
その惨状に警官も自衛隊も驚いたようだ。
マンモス男に集中攻撃をかけるが、やはり効果は低かった。
「なんなんだ、あの吸血モンスターは……!」
「どうやら、アレもアンデット系らしいです!」
「え!?」
松上少年の声に、私は警官の死体を見た。
すると、しなびたミイラがフラフラと立ち上がり、こちらに向かってくる。
「ありゃ完全にゾンビ化してますね……」
「元には戻る?」
「もう死んでますよ!」
「そりゃそうか……」
警官たちは躊躇しながらもゾンビを撃つ。
が、多少撃たれてもゾンビだから倒れない。
「なにやってるの!」
エルフの一人が魔法を放って、ゾンビの頭部をフッ飛ばした。
これにて、ようやく停止する。
「捕まらないように気をつけて! ゾンビになるから!」
私は叫びながら、マンモスに切りかかった。
マンモスは棍棒で受け止め、鼻を伸ばしてくる。
なんの……!
私は鼻を切りつけた後、脳天にかかと落としをくれてやった。
一瞬ぐらつくマンモスだったが、それも勢いは止まらない。
鼻からガスのように物を吹き出して、こちらを封じてきた。
スーツ越しにピリピリする、毒ガスだ……!
私は魔力をトゲ付き鉄球にして、思い切り叩きつける。
マンモスはうめいて、骨イノシシから転がり落ちた。
と、横からサーベルタイガーが喰いついてくる。
私は牙を掴んで防ぐが、相手はかなりの力……。
やむなく、私は牙を捕らえたまま、空中へ飛びあがった。
そして、思い切りサーベルタイガーを空高く放り上げる。
「今!」
私の合図で、蟹型、飛行機のツールがサーベルタイガーに一斉攻撃。
剣歯虎は空中でバラバラになり、破片が散らばっていった――
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