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255/301

その255、休養が欲しいと思う



 ちょっと街を歩けば――いや、そのへんの郊外でも。


 あちこちにサキュバスを見かけるようになった。



 前から多くなったのだが、それ以上になっている。



 各地で転移に備えた設備が建設されており、そこにはエルフも多く見られた。


 貿易などは、どんどんダイノヘイムのやり取りが多くなっている。



 半面、外国人は帰国していく人が増えていた。


 やはり異世界に跳ばされてしまうのはカンベンというところか。



 特に欧米人というか、キリスト教徒などはその傾向がある。


 向こうでは、迫害こそされないが立場は圧倒的に弱くなるからだ。



 何しろ、聖書も何も関係ない異世界のことだから――



 もっとも、ある宗派では、



「ダイノヘイムも神の創造したものであり、キリスト教を広める義務がある!」



 と、息巻くところもあったようだ。


 布教活動はうまくいっていないようだけれど。


 それはイスラムもユダヤも同じようなもので、地球と同じ感覚でいると冷笑される。



 まあ、私にとっては、そんなことどうだっていいんだが……。



 現在私の出番はほぼない。


 ワンドで変身することもなくなったわけだ。



 自然発生するモンスターも、テロも、サキュバスたちで十分対応できる。


 世の中は、まあ平和? になってはいるわけで。



 これはこれでいいのかなと思わなくもない。


 松上少年はあちこち動き回っているし、八郎くんもそれに付き合っている。



 他の連中も似たような感じだ。


 いくら余裕ができても、人手が要らなくなったわけではないから。



 私は、学校に戻って平平凡凡している。


 と、いうか何もしてない。



 学校に行って最低限の訓練と勉強……それ以外は何も。


 まあ、考えれば勉強だのをしている時点で無気力でもないか。



 ゲームや動画を見るのも、何だかその気にならない。


 活字を読みのも邪魔くさくって、コンビニで買った週刊漫画くらいだ。



「なんだか元気ないねえ?」



 学校ではエミリに心配されてしまった。



 確かに元気はない。いや、気力がないと言うべきなのか。


 義務だかなんだかわからん闘いから半ば解放されると、どうもファイトがわかない。



 街をうろつけば、サキュバスが男性を連れて歩いている。



 というか、やはりこのサキュバスというのもなあ……。



 最近では色んな相手に福祉活動を行っているようだ。


 主に病院や施設などで治療などにあたっている。



 彼女らお手製の薬も流通しているし、元気になったじいさんばあさんが闊歩。


 特にじいさん連中にも、サキュバスがひっついていた。



 そんな相手に精がとれるのかね、と思ったが、ふけ専のヤツもわりといるらしい。


 人間で言えば、古酒をたしなむような趣味らしいが……。



 人材派遣などでも、ロボットのように使える便利な使い魔も貸し出している。


 かなり広範囲で使えるので、評判が良かった。



 まあ、この先何があるか知らんけど、しばらくは休養したいもんだ。



 てなことを思っていると、アメリカではもめ事が起こっていた。


 サキュバスの進出について、あれこれ騒がれているらしい。



 彼女らが非常に優秀であることは確かなのだが。


 何せいわゆる魔族だから、宗教上の問題がうるさい。



 他にも雇用を奪う可能性がものすごく大きかった。



 やれやれ……。






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