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250/301

その250、恐るべき重大発表


ついに250まで来ました……。いつの間にか長くなってしまったなあ……。

最後までどうぞよろしくお願いいたします。





「それはさておきまして――本日は皆さんに重要なお知らせがあるのです」



 一区切りかなとうあたりになった頃、松上少年は一同を見回した。



 なんだ……?



 私も聞いてはいないが、どうもまずいことのような気がする。



「これから話すことは、いずれ一般公表もされるでしょう」



 そう言ってから、確認するように松上少年はみんなを見回す。



「もったいぶらずに、とっとと話してよ?」



 お菓子の、チョコレートビスケットを口に入れながらラブ子がせかす。



「では……。ズバリ言いますが、ここ一年以内に日本列島はダイノヘイムに転移します」



 は?



 おいおいおいおいおい……。聞き間違いか……?



 いや、嘘でしょ?


 ここのメンツにホイホイ話してよい内容じゃあないのに……。



「は?」



 田中くんがぼけた声をあげ、首をかしげている。



 というか、みんな似たりよったりの反応だ。


 しかし、だんだんとその表情は強張っていくのだった。



「ちょ、ちょっと待って? 転移ってどういうこと?」


「あっさり言いますと、列島全体がワープしてしまうのですな」


「その、異世界? ダイノヘイムに?」


「いかにも」


「えええーー……」



 まず声をあげたユズルは目を白黒させて、何度も椅子に座り直している。



「はえー……。何かありそうだとは思ってたけど、まさかそう来るとは」



 ラブ子は耳をピョコピョコ動かし、天上を睨んだ。



「えらいこった……!!」



 数秒遅れて、田中くんが椅子から立ち上がる。



「そう、えらいことなのです」



 松上少年は渋い顔で咳払いをして、後ろを指した。


 すると後ろのホワイトボードに、いくつものグラフが映し出される。



「これ自体は前から分かっていたことなんですが、ここ最近になって動きが急変したのです。不幸中の幸いなのは、転移する場所が大よそわかったことくらいですか」



「ちょっとそれについて……聞いてないんですけど?」



 私は、何とも言い難い気分で、そう言うのが関の山だった。



「わりとごく最近になってわかった、というか、ベルタエルフ協力の調査でわかったことなんですよねえ……。ははは……」



 笑っているが、松上少年の目は半分死んでいる感じだった。



「で、どこに跳ばされるわけ?」


「ここです」



 またも松上少年がホワイトボードを指し、地図が出てくる。


 複数の円……その中心部にある丸い陸地。



「エルフヘイム。文字通りエルフたちの住まうスメール山がある場所です。外縁は円状の山脈からなっており、列島はその東側に跳ぶようです」


「うわ……」


「マジかよ?」



 ラブ子やケライノは驚いた様子で、地図を見つめている。



「エルフヘイムの近くっつーたら、海竜だのなんだのがウジャウジャとこじゃん」


「しかも、海底にはサガラエルフたちが住んでるしな。同情するぜ」



 ダイノヘイム出身者たちは何か物騒なことを言っているようだった。



「あと、一応この件はまだ極秘ですので、くれぐれも内密にお願いします……」



 最後に、松上少年はそう締めくくったのだった。









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