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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第24話  ダークエルフ再登場! 魔法少年(?)全員集合!!
235/301

その235、能力差のバランスとかが良くない



「こ、これって、あの時の……!?」



 隣に立つゆみかが、ヴァルキリーたちを見て口をあんぐり。



「何かわからないけど、同じ装備のヤツがたくさんいるみたいだね。かなり強いと思う」


「は、はい!」



 緊張気味に杖を握るゆみかの他、田中くんや異種族魔法少女たちも目が怖い。


 それだけ真剣だということであろう。



 ヴァルキリーたちはこちらに気づくと、襲撃を止めて視線を向けてきた。


 といっても、兜型のバイザーで顔はよく見えないが。



 しばらく両陣営の睨み合いが続いた。


 それから、なにがきっかけだったろうか。全員が動き出す。



 私も近くに来たヴァルキリーと激突し、強化した腕の装甲で殴りつける。


 ヴァルキリーは盾を使い、それを巧みにかわした。



 よく見ると、装備のカラーリングはシルバのものと微妙に違うようだ。


 振るう槍も魔力で構成されたものではなく、実体のある武器。



 鋭く突いてくるが、そうそうやられてもいられない。


 幸いと言うべきなのか、シルバの動きといくらか共通点もあった。


 おかげで、対応がある程度予測できるものとなる。



 だが、それでOKとはならない。何しろ今回は数がいるわけだから。


 1人を相手にしていると、2人目が来る。



 どうやら能力や実力にあまり差はないようだが、2倍になればそれだけ脅威だ。


 かと思うと、3人目が魔力の矢を放っていた。



 それを弾けば、他が隙を突いて襲ってくる。何とも厄介……。


 こりゃ長期戦かな、と思っていると――



 青い雷撃が飛び、3人のヴァルキリーは一気に落下していった。



「あ」



 見れば、八郎くんがあちこち飛び回りながら、ヴァルキリーを撃ち落としていく。


 私は落下した1人をキャッチして、状態を確認する。



<生命反応あり。麻痺・睡眠状態>



 なるほど、なるほど。


 さすがにモンスターではないので、殺すことなく無力化したか。



 ヴァルキリーたちは仲間がやられていくので、どんどん八郎くんに群がっていく。


 しかし、敵の攻撃を防ぎ、跳ね返しながら、八郎くんは雷撃を発射し続ける。



 何だか凄腕ゲーマーのプレイ動画でも見ているような気分だった。


 ゆみかたちも呆然として状況を見ているだけ。



「これほどとはなあー……」



 ケライノは呆然としているが、どこか鋭い眼でもあった。


 相手を推し量っている目だ。



「しっかし、あんだけ魔力を使いまくって、体もつのかしら?」



 ラブ子は言いながら、ユズルの手を握っていた。どこかで脅えているのだろうか。



 八郎くんが手強いと見ると、ヴァルキリーたちはまた変化を見せた。


 腕に着けているリング状のものを触ったようだ。


 というか、あれは……確か魔力を強化するけど危険の多い魔道具アイテム



「奴らの付けている腕輪を壊してくれ! 危険なものだから!」


「!? はい!!」



 私の叫びに、八郎くんは軽くうなずいて全身から魔力を発した。



 しかし、改めて見ると――



 ほぼ全裸の体を魔力からなる水着みたいなものが覆っている。


 背中からは稲妻状の魔力で織られた翼。



 しかも両性具有というのだから、天使か悪魔のどっちかだな。


 いや、本来はどっちも神の使者なのだっけ?



 私がボンヤリ思っている間に、八郎くんはヴァルキリーたちを制圧していった……。








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