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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第24話  ダークエルフ再登場! 魔法少年(?)全員集合!!
233/301

その233、危険な旋律の恐怖



「ぎゃおおおーーーーーーーーー!!?」



 怪人は悲鳴を上げて吹っ飛んでいく。


 どうやら耐久性はそうでもないようだなー。



 チャンスなので私は急いで追いかける。いっそ、このままとどめといきたい。


 だが、寸前で私の攻撃は回避された。



 否。こっちのほうが攻撃を受けたのである。


 怪人からではなかった。まさか、他の妖怪どもか?



<魔力反応。高熱源確認――>



 軽くサーチをしてみると、すぐさま反応するものがある。


 見れば、朱色の鳥みたいな姿をしたものが、空中でホバリングしているではないか。



 いわゆる、赤系を中心とした派手な色彩の鳥型モンスターだった。


 不死鳥フェニクッスとか、金翅鳥ガルーダという感じの姿。


 それが炎をまとってこっちに飛んできた。



「なんのこれしき……!!」



 迫りくる爪に、私は刃を大型化して挑んだ。


 何度も競り合うが、怪人ほどの威力は感じれない。



 これならば、一気に倒せるか……?



「邪魔だ!!」



 私は刃に魔力を集中させて、一気に斬りこむ。


 と、怪鳥は口からは強烈な火炎を吐き出してきた。



 瞬間的に障壁を張らねば、まずかったかもしれない。


 障壁越しにも、その熱と威力が伝わってくるほどだ。



 だが。



<魔力翼展開――開放>



 私は両腕に魔力の刃を翼のように広げ、炎ごと怪鳥を切り裂いた。


 怪鳥は二つに分かれながら、地面に落下していく。



 ふう。やれやれだ。これで怪人を追える。


 しかし、ホッとする暇はなかった。怪鳥は一羽ではなかったのである。



 闇を朱に染めながら次々に飛んでくる怪鳥の群れ。


 もはや周辺は妖怪大戦争状態の有様である。



「さすが、ヒーローだ。なかなかやるねえ……」



 怪人が翼を広げながら、不気味に笑った。だが、ダメージは残っているようだ。


 私が向かうと、怪人はまたも不気味な旋律を発した。



 途端に、私は眩暈をおぼえ、動きが鈍くなってしまう。


 そこに、怪人が回転しながら襲いかかってきた。


 避けようとするが、翼の一撃を受け、ビルに叩きつけられる。



 まずい……。あの音のせいか……?



 動こうとしても、体が思いどうりにならない……。目の前が暗い。



<危険。危険――>



 ヘルメットの音声も、ひどく遠くに聞こえる。


 これは、ついにやばいか?



 そう感じた時、地面から雷撃がほとばしった。


 雷撃は怪人を貫き、空中に放り出す。



 やったのか……? と、思ったけれど、怪人はあわてて逃げ出したらしい。


 雷撃はあちこちに飛び、妖怪たちを次々に薙ぎ払っていく。



「黒羽さん、大丈夫ですか!?」



 見ると、私の前に青い髪をした少年のような美少女が浮かんでいる。


 あああ……。八郎くんか……。脱皮した姿は久々に見たな。



「まあ、なんとかね」



 言ってから、私はある程度力が戻ってくるのを感じた。


 何とか自分で飛びながら、八郎くんの前へ出る。









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