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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第24話  ダークエルフ再登場! 魔法少年(?)全員集合!!
232/301

その232、回転マッハキック!



「この!!」



 ゆみかは猫の爪杖を振るって巨大野衾と戦っている。


 そうこうしている間にも、他の野衾はどんどん群がってくるのだ。



<魔力弾拡散連射――>



 私は身を回転させて、四方へ魔力弾をばらまいた。


 これで一時的だが、野衾を散らすことに成功。



「あーもう! 何やってんのさ!!」


「すみません、遅れました!!」



 ドタバタしていると、続いて蛇塚ラブ子と岡田ユズルの二人がやってきた。


 ラブ子は半身蛇体のラミア姿で、ユズルはヘルメットにスーツ。


 こうしてみると、初めて見るな彼の装備姿は。



「なるほど。数をそろえてきたわけか……」



 怪人は増える仲間を見て、感心したように笑う。



「とっととボスをやっちゃいなさいって!!」



 ラブ子は2匹の蛇が絡み合ったデザインの杖で、魔力を放った。


 魔力は蛇のようにうねりながら、怪人に飛んでいく。


 しかし、怪人は例の翼でそれを防いでしまうのだった。



「ならば、こちらも手数を増やすかな」



 怪人が大きく笑った途端、地面が揺れた。


 そして、どこからか不気味な蔦がワサワサと生えてくる――


 植物は一気に大きくなり、やがて鳥のように空中舞い上がり始めた。



 なによ、これ!!――と、ラブ子が叫ぶ。


 空飛ぶ植物はまるで人のような顔を持ったひどく不気味なもの。



<検索。芭蕉の精――>



 これも日本の妖怪か……。


 植物の芭蕉が元となっているヤツだが、何で空を飛ぶんだよ!?



「あーーもう!!! 鬱陶しい!!」


「数が多い……!!」



 ラブ子は蛇体の鱗を飛ばし、ユズルはスプレー型の杖から粒子状の魔力を撃つ。


 粒子型の魔力は芭蕉の精を追い散らし、枯らせていく。


 どうやら、相性は悪くないようだ。



 見ると、怪人はビルの上に座って、のんきに見物をしているではないか。


 逃げるでもなく……。


 とことんバカにしているな、おい! この野郎……!!



 私は近づくと、怪人はゆっくりと立ち上がる。



「やはり君が相手か」



 怪人は笑い、再び飛び上がっていた。


 と、その体がコマのように回転を始める……。



 その強力なスピンを喰らって、私は吹っ飛ばされてしまった。


 体勢を建てなそうとするのだけど、その度に弾かれ、空中で立ち往生してしまう。



 こいつ……!!



 下手したら、いつまでたっても切りがない。それどころか嬲り殺しになる。


 なら、こっちも対抗するだけだ……。



 私は体を車輪のように回転させ、魔力をフルにブーストさせた。


 これならば……。



 消耗が大きいけれど、省エネする余裕はない。


 気策が功を奏したものか、何度もぶつかり合いうちに、ついに打ち勝った。



 逆に相手を弾き返し、その翼を大きく破損させる。



 今だ。



 私はさらに全力回転してから、それに魔力をプラスして一気に蹴りこんだ。


 脚部に魔力の爪をプラスしたもので、破壊力は抜群である。








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