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その223、アメリカ大統領の異変


本日2回目。休んだ分の補完です。





 しばらくは、連日旧魔女党のテロリストが逮捕されるニュースが多くなった。


 また、テロに協力したという民間の魔法使いもかなり捕まっている。



 調べると、その中核をなすのは30代から40代の女性中心。男はほぼいない。


 いわゆる第一世代魔法使いで、魔女党の中心をなす年代でもあった。



 若い頃から魔法でブイブイ言わせるものの、恋愛的な価値はダダ下がりった世代。


 何しろ異世界から、男を喰いまくるサキュバスがウジャウジャやってきたわけだから。



 男にとってはさぞかし心地良かっただろうが……。やれやれ……。


 苦労して女性の機嫌を取らなくても、デートだのなんだのは簡単にできる。


 しかも、向こうにとっても食事だから、ほとんど後腐れはない。



 むしろサキュバスとの交流で色々洗練された男が多くなったそうな。


 昔、富裕層の男性が下町の娘をレディに育て上げる名画があったそうだが。



 垢抜けない、いわゆる『非モテ』と言われた男子たち。


 サキュバスたちには、そういうのを男として洗練させる遊びを行っていたという。


 現在魔女党の弾圧下を潜り抜け、色んな分野で活躍している男性たち。


 彼らのほとんどはサキュバスに育てられたという。



 洗練された男性が増えるので良いことのようだが。



 そうして『いい男』になった連中は、別にそのへんの女を相手にしない。


 洗練されたらされたで、やっぱりサキュバスと遊び、交わるだけだ。


 我が身を棚に上げて男性の批評ばかりしている連中など眼中にないというわけ。


 思うに、そのへんから魔女党はどんどん過激化していったのだろうなあ。



 サキュバスという美女や美少女に協力され、応援されながら、自分を磨く男たち。


 魔法という力を自分たちだけのものだと喜んで増長していった女たち。



 何だかなあという話ではないか。色んな意味で嫌になる。



 で、サキュバスによる『男子育成』は現在復活しつつある。


 再び大手を振って地球に来たサキュバスたちは、色んな分野で『師匠』となっていた。



 特に魔女党政権下で萎んでいた男性たちはどんどん元気になっている。


 ……それでも、数は圧倒的に少なくなっているのだが。



 何しろ、若い子たちの多くがダイノヘイムに疎開したし……。


 とはいえ、いずれ起こる列島転移を考えると悠長にもしていられぬ。



 どげんかせんといかんばい。なのだ。



 しかし、知り合いの男子はみんなサキュバスだの異種族だのに喰われてるな。


 田中くんや岡田ユズルもそうだし。



 私には浮いた話もまったくなしのツブテ……。別にいーけどな。


 ……てなことを思っていた矢先である。



 あるニュースが世界を騒がせた。


 何とアメリカの大統領が突然精神に異常をきたした……らしい。



 ある朝、大統領が前後不覚の状態で発見されたのだ。


 肉体に外傷はないが、精神が完全に崩壊しており、どうにもならない状態。


 何かしらのテロではないか? と、世間が騒乱となっていた。



 この大統領は男性支持の圧倒的な保守派で、アメリカ第一の孤立主義。


 世界がどうなろうと、とにかくアメリカが第一という方針だった。



 そんな人物がいきなり精神異常となってしまったのだから、たまらない。


 急遽副大統領が席を継いだけれど、混乱が起きまくっている。



「これ、どう思う?」


「さて。実際の様子を見ないとどうにも返答できませんが……」



 私の質問に、松上少年は何とも難しい顔だった。



「集められる情報を見た感じでは、精神破壊マインドブレイクを喰らった状態と似てますね」


「精神攻撃かあ……」


「というより、吸魂とでも言うべきかな? 精神を喰われて、魂そのものがパーになっちゃう状態ですわ。幽鬼レイスなどの非実体アンデットが良く使う攻撃です」



 ……とすると、大統領はそういうヤツに襲われたのか?










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