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193/301

その193、ゲートを襲う黒い翼



「ふむ……」



 私はヤタガラスのスーツを試着して、軽く体を動かしてみた。


 やはり、自前のヤツに比べるとまるで馴染まないが、贅沢も言ってられない。



 職員にお礼を言ってから、とりあえず近場へ応援に行こうかとワンドを振るって――



 待てよ。



 私は少し考えてから、異世界ゲートの施設を調べてみた。


 破壊された北海道を除けば、まだ複数日本に存在する。



<ちょっと頼みたいことがあるんだけど――>



 私は松上少年に連絡を入れる。


 彼も彼でとても忙しいのだろうが、どうしても気になるのだ。



<日本にある全部のゲート施設の状況を同時に知りたいんだけど。あ、何かあればすぐ教えてくれるだけでいいから>


<またえらく面倒な注文ですねえ……。しかし、確かにまたゲートが襲われる可能性は>



 言いかけて、松上少年は黙り込んだ。



<……まさにドンピシャリですよ。たった今関東にあるゲートが襲撃されました>


<場所は!? 正確な場所!>


<……いや、待ってくださいよ。みんなモンスターの対処に追われてるんです>


<ほっとくわけにはいかないでしょ?>


<そうですが、ベルタエルフもサキュバスも総動員してるんですよ。何しろ全国規模のテロになってますから……>


<つまり、最初からそういう計算だってこと?>


<なるほど……。ベルタエルフもサキュバスも確かに男性の保護を優先するか……>


<やられたってわけか。とにかく、行ってくる!>


<あ、無茶はしないでくださいよ!?>


<できるんなら、そうするよ>



 そして、私は関東圏のゲート施設にワープした。


 ちょうど、空中で誰かが弓を引いている最中……。



 って、施設を狙っとるやないか!?



 私はとっさに魔力弾をそいつに向かって放った。


 テロリストはすばやくこちらに弓を構え、魔力弾を魔力の矢で相殺する。



 あいつは……。



 空中にいるのは、北海道を襲ったあの黒い戦乙女ヴァルキリーだった。


 ベルタエルフたちが留守では、あれに対抗できる人材は少ないだろう。


 その少ない人材も、モンスターテロでてんてこ舞いだ。



 しかし……動いてみるとやはりこのスーツはいかん……。


 魔力を使うたびに窮屈な感じがして、どうにもダメだ。



 かといって、ちまちましていても、敵に有効打は与えられない。


 私の魔力弾は、全て跳ね返されたり、かわされている。



 かと思うと、いきなり敵が急降下してきた!?


 魔力の槍が、こっちに振り下ろされてくる。



 この……!!



 私は何とかかわし、爆裂弾を相手に放った。


 爆風が相手の気をそらしたので、すばやく死角に跳んで蹴りを放つ。



 だが、重い。鈍い。



 相手を蹴った瞬間、背中や二の腕のスーツが弾けた。


 もう壊れたんかい……!?



 と、思っていると、槍が横薙ぎに払われてくる。


 かわそうとした途端に動きが抑制され、そこに相手の掌底が飛んできた。


 私は顔面を打たれ、真っ逆さまに落下してしまう。



 スーツがなければ顔面がえらいことになっているか……。


 しかし、こうなるともはや着ないほうがマシかも――









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