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その143、毒蜂と食虫植物と



「なんだ、これは!?」



 私は思わず叫んでしまった。



 見知ったデータにも、こんな植物モンスターのデータはない。



 日本発生の妖怪モンスターで、樹木子じゅぼっこなんてのがあるけど……。


 あれは樹木型の妖怪で、こいつとは形状がまるで異なる。そも、植物の種類も違うし。



 植物モンスターは撃っても撃っても蔓を伸ばしてキリがない。


 耐久力はないが、その分しつっこいのだ。



<魔力反応確認>



 てなことでアタフタしていると、また新たな反応。


 植物モンスターの近くからだった。



 今度は、なんだ……?



 詳細を確認しようとした時、



<警告! 魔力攻撃!>



 敏感にセンサーが発動し、私は反射的に障壁を張った。


 すると障壁へ、三日月形の魔力波が飛んできて、爆発……!



 魔力の残滓を払いながら移動して、私は改めて確認した。


 遠視映像には、妙な仮面をつけた女が映る。



 というか、こいつは……。



 特徴的な蜂みたいな仮面――思い出した、以前にやり合ったことのある魔導警官……。


 いや、おそらくは元か。



 推測するに、政権が入れ替わった際にクビになったのだろう。


 今までの問題行動が指摘され管理職を含め、けっこうな公務員が免職となったらしい。



 松上少年と話している時に、そんなことを聞いた。



 こいつは、引きこもり青年だった山田を撃ったこともある。


 多分だろうけど、かなり乱暴な仕事をしていたのだろうな。



 魔女党政権下でいい目にあっていたのが、政権が終わり、自分も終わりとなった。


 で、色々こじらせてテロリストになったと。


 ずいぶんと面白くない展開ではないか。いや、面白いのか?



 こっちが防御に徹していると、向こうは調子に乗って攻撃してくる。


 障壁で防いでいると、今度は諸仏モンスターに飛び乗った。



 何をする気だ?



 観察していると、蜂仮面は植物モンスターに手を当てて魔法を使った。


 植物モンスターに魔力が流れ込んでいき、形を大きく変形させていく。


 そして、モンスターはいきなり飛び上がった……!?



 いや、飛行しているのか?


 見れば半分は昆虫、半分は植物みたいな異形の姿となっている。



 印象としては、蜂とハエジゴクか……。


 なるほど、飼い主の魔力属性をプラスして強化したのだな。


 人工的な合成怪物キマイラというわけか。



 ちょっと感心していると、合成怪物はやかましい羽音をたてながら突っ込んできた。


 私は距離を取り、魔力弾で牽制する。



 怪物はひるむが、それでもしつっこく近づいてきた。


 ボヤボヤしていると、牙付きの蔓を伸ばしてくる。捕まったら、厄介だ。



<魔力集中。爆裂>



 少し威力を落として小規模だが、何発か爆裂弾を放ってやる。


 爆発に面喰らってか、怪物は乗り手と共にフラフラと降下した。



 かと思うと、ガチガチ蜂の大顎を鳴らして腹部から槍のような針を飛ばしてくる。


 爆裂弾で吹き飛ばすと、また次を撃ってきた。



 スズメバチは何度も毒針をさせるというけど……面倒くさい!


 一気に肩をつけたいが、モンスターだけならともかく、人間もいるとな。


 今の立場上、殺人なんてのは避けたいところなのだ。嗚呼、鬱陶しい……。








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