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142/301

その142、地面からの刺客

新たな敵の予感……?





 疲れた……。



 私は10数回目の戦闘を終えたところで、道路に立ち尽くしていた。


 前には、さっき倒したばかりのヒポグリフが死体となっている。



 ヒポグリフ。


 上半身は鷲、下半身は馬の飛行型モンスター。



 飼いならすことができなくもないタイプらしいが、そんな余裕もなかった。 


 慣れない場所で気がたっているうえに、飢えてもいたようだ。


 ほっとけば、肉食の怪物はそのまま人間を襲っていただろう。



 私はじわじわと感じる疲労を振り払うようにして、田中くんと連絡を取る。


 映像では、地面に倒れたバジリスクと、座り込んでいる田中くん。



<大丈夫……!?>


<はあ、何とか。スーツのおかげで毒も喰らってません……>



 声からも何となく疲労が感じられた。


 何しろほぼ休みなしで、街のあちこちに現れたモンスターを駆除してきたのだ。


 周辺の建物や人にも気を配らねばならず、精神的にもしんどい。



 その上。



 グズグズもできないから、かなり大盤振る舞いで魔力を使わねばならなかった。


 警察でも、魔導警官でなければモンスターの対処は困難だ。


 対モンスターは普通の害獣以上に特殊性があるしなあ……。



 中には、死体を急いで処置しないと周辺に毒を散布するやつもいる。


 バジリスクなどがいい例だ。


 これはさすがに、研究施設から人員を回さねばならなかった。



 研究員は、



「珍しいモンスターの素材を得られるチャンスですね!」



 などと、言っていたが。どこまで本気なのやら。



 幸いだったこともある


 危険度の低い雑魚モンスターは学生など、民間の魔法使いが対処してくれた。


 駆除はできなくとも、追い払ったり、捕獲したり。色々だ。



 その中には、休学中の母校――その友人たちもいた。


 とはいえ、私がこの特撮ヒーローなヤツだとは、まだ公言してないが。


 しかしまあ、何かあるだろうと気づかれているかもしれないな。



 やれやれ……。



 とりあえずの処置はできたし、いったん帰投しようか。


 私が飛行魔法を使おうとした時、だった。



<魔力反応あり――魔法使いの可能性大>



 ……!?



 スーツがこんな反応を見せるということは、敵対的な相手である可能性が……。


 警戒していると、地面に反応があった。



 今は休耕というか、ほとんど放置されいるが小さな農地だった場所。


 その地面から、何か蛇のようなものが飛び出してきたではないか。



 ……ひょっとして、またヒドラか!?



 一瞬ゾッとしたけれど、凶悪な毒蛇ではなかった。


 だが、ある意味蛇以上に不気味な目のない牙と口だけのものがウジャウジャ出てくる。



 よく見れば、それは植物のつるみたいなものだった。


 蔓の先端に、やたらゴツゴツした牙がむき出しではえている。



 ひょっとして、植物系のモンスターだろうか?


 私は魔弾で蔓を吹き飛ばしながら、より上空に逃れた。


 やがて、地面から本体のようなものが出てきたものである。


 蠢く不気味な植物怪獣――といったところだろうか。



 ネット検索してみると、



<類似……ハエジゴク。食虫植物。魔力反応あり>









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