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140/301

その140、混沌の街



<A町にキマイラ出現……>



 キマイラ。


 ライオン、ヤギ、ドラゴン3種が合成された怪物である。



<B橋からバジリスク!>



 バジリスク。

 全体的にコブラに似ているが6本の足があり、毒のブレスを吐く。


 ドラゴン属ではないが、これまた厄介である。



<C小学校近辺より、グリフィン!>



 鷲の頭と翼、ライオンの体を持つ怪物。有名なやつだ。



<D地区でスケルトンの大群が出現しました!>



 映像では、立って歩く骸骨の集団が映っていた。


 いわゆるアンデット属にあたるもので、死霊魔術で生み出されることが多い。


 造るのはさほど難しいものではないため、日本の魔法レベルでもできるそうだ。


 ただし、火葬文化の日本では素体となる白骨死体そのものが希少なのだが。


 聞いた話ではダイノヘイムでは造られたまま放置された野良スケルトンがいるそうな。



 他にも色んなモンスターがゴチャゴチャ出現している。


 危険度はそれぞれ異なるけど、魔女狩りほど厄介でもない。



 ドラゴン属性のあるキマイラが抜きんでているが、大ボス格の怪物はいなかった。


 だが、これだけの数となると、恐るべき脅威だ。



 関東圏でも各地でモンスターが出現し、どこでも人が足らない。



「結局、私たちも行くしかないわけね……」



 私はため息をついて、念のために田中くんに連絡を入れた。



<スミマセン! 今、現場に急いでるんで!>



 彼はちょうど学校近くに出たミルメコレオにぶつかっている真っ最中であった。



 ミルメコレオ。


 蟻とライオンが合成された、ちょっとマイナーめの怪物である。



「じゃあ、私も出てくるから――あなたがたは残ってて」



 私はワンドを手に、松上少年とヅカテ氏に言った。



「しかし、あの数は……」


「あなたたちは頭脳労働が本職なんだし、何かあると困るから」


「わかりました。じゃあ、必要時には僕のツールも使ってください」



 と、松上少年は指を振って空中に記号のようなものを造りだした。


 それを取ろうとすると、私の右手に蟹を模したマークが浮き上がる。


 なるほど。蟹型ツールを起動・操作させる呪符のようなものか。



「ありがとう」



 私は礼を言って、変身した。



「ちょっと、待って。僕も行きます!」



 私がワープ用の魔法陣を造り出した時、大きな声がした。


 振り向くと、重装甲みたいな姿の八郎くんが入り口に立っている。



「怪物が大量発生しているんでしょ? 僕でも何か役に立てるかも」


「いや、それはまずいですよ」



 私は止めるつもりだったけど、先に発言したのは松上少年だった。



「この騒ぎは明らかに意図的だし、敵の狙いも多分ここにある。この騒動に乗じて何か仕掛けてくる可能性は非常に大きい。標的は多分あなただ」



 と、松上少年は八郎くんを指す。



「抹殺か捕獲か。どっちにしろ、間違いはなかろうね」



 ヅカテ氏も同意する。



「できれば……守りが薄くなるし、黒羽さんにも出てほしくはないんだが……」


「けど……!」


「けどじゃない。とにかく、あなたはおとなしくするように!」



 私はビシッと指を突きつけ、急ぎ現場にワープするのだった。






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