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勘違い魔王のVRMMO征服記  作者: 愛良夜
第一章 アズガルド大陸

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自分の領地獲得です

***


北王ベルアル。代々伝わる北部領土を支配する北王家の一人娘。難産により愛する唯一の王妃を失った先代は、生涯と王国の全てをこの世で愛した、たった一人の王妃の娘に託した。彼女自身も期待を裏切ることなく、政治戦争内政その他の領域において、卓越した能力を発揮した。領土の大きさこそ変わらないとは言え、ベルアルの統治と改政によって以前とは比較にならない程強くなった。そんな女王を国王たちはその冷たい鉄面皮と政治手腕を尊敬して、<氷の女王>と呼んだ。


***


クロウと謁見してから数時間後、ベルアルの自室にて、


「うえぇええん!何なのよあの男!怖すぎるわ!」


氷の女王と言われたベルアル女王は、自室の大きなベットにうずくまって、もふもふのぬいぐるみに泣きついていた。


「嘘じゃない!聞いてないわ!以前に冥府の使者を名乗る者に会ったことあるけど、あれもいろいろ隠さずにいたけど!アイツと比べ物にならないじゃない!」


ベルアルはかわいいリボンのついた熊のぬいぐるみのふわふわの腹部に顔をうずめた。


「いやいやいや!領地内にアイツていうか、もう今を生きる魔王とか魔帝いるとか!パパもこんな状況教えてくれなかったわ!うわぁあああん!どうすればいいのよぉおお!」


ベルアルの育ての乳母がやってくるまで、彼女は自室のベットで泣き続けたと言う。一方クロウはと言うと、ベルアルは本物の自分を見抜けるとは言え、流石に常時全部解放しているわけにはいかないので、クロウは見た目を初めてベルアルと会った時と同じ普通のモブ顔に戻し、ベルアルに貰った北部将軍の装備と伯爵勲章を身に着けた。そして王都から新しく路線増設してもらった最北への馬車に乗る。馬車に揺られて数時間、周囲は既に雪原が広がり、馬車の業者がこれ以上は馬が凍死すると言って俺を下ろした。地図で記録しながらここまで来たので、後は新しい領地予定地を大まかに地図に書き、召喚した霊鳥を伝書鳩代わりにベルアルに届けるように空に放った。


さて、ここはまだ北部未開拓の地の中でもまだ人間が居住できる地域。どうやら前方の巨大な山脈が寒風を抑えているのだろう。体感-8度くらいか。まあ十分寒いけど。だが、雪原なだけあって、恐らく夏になれば雪が解け、ここはかなり重要な農地としても使えるだろう。


「魔法:<飛行(フライ)>」


自身に飛行魔法をかけ、上空から雪原の全貌を確認する。空気が薄くなるギリギリまで上空を飛んだが、どうやら尋常じゃないほど大きな雪原が広がっているようだ。メニューからマップを開き、測定機能を起動して、手でマップをなぞって大きさを測定する。


「5000ヘクタール!?」


山脈がこの大きな雪原を囲っており、山脈を基準に測定した結果がこれだ。

ならばこの雪原の中央を拠点に、周囲を数区画に区切って開発する事にした。


「うーん、人手が足りないな、これは、少しがんばるか」


以前にダンジョンから入手した貴重なMP上限を上げるポーションを飲み、クロウは詠唱を開始した。


「召喚:<スケルトン・ワーカー>!」


持てるだけのMPを全て使い、ありったけの労働力を召喚した。気絶しそうになる前に急いでMP回復ポーションを飲む。現在、スケルトン・ワーカーは15000体おり、その上で魔王と魔帝の権能を開放してMP自動回復量を上げる。スケルトン・ワーカーは労働に向いたスケルトンで、戦闘能力はほぼないが、伐採開拓採掘鍛冶栽培など、今のクロウに必要な事は全てできる。未開拓なだけあって、周囲を<鑑定>すると巨大な森林や豊富な鉱脈があった。まずはスケルトン・ワーカーたちを大まかに3つに分け、伐採、採掘、整地を最初にすることにした。クロウはと言うと、山脈に近づけば近づくほど、積雪がどんどん深くなるので、近場の雪を火の魔法で溶かしつつ、本格的な歩道整備はしばらく時間が経ってからになるな~と思いながら土の魔法で大まかに道路を敷設し始めた。FPSなど対人のプレイヤースキルはほぼ皆無だが、農場経営やRTSなら大好きだ。今回は平安京の作りを見習って、四角く道路を区切ることにした。それから、数日間はひたすら資源集めに専念し、莫大な木や豊富な数の鉱石、その他の果実や植物など、クロウのアイテムボックスがあふれかえるほど回収した。

一部は既に伝書霊鳥でベルアルにあげると伝えており、数日したら回収の馬車が来るようだ。正直領地内の盗賊問題や、資源開発など、北部王国は問題が山積みだが、一番伸びしろがある国だと思った。自称プロ経営シュミレーションゲーマーとして、大手を振って手助けすることにした。でもその前に、まずは自分の領地を上手く発展させよう。


それから数日、今度はスケルトン・ワーカーを10000体ほど還らせ、今度はスケルトン・ビルダーを召喚する。ワーカーと違って、ビルダーは建築に特化したスケルトン達だ。この世に現在する建物や施設はなんでも作れるし、この世に存在しない建物も、図さえあれば数日足らずで作り上げられるという。なのでまずはビルダーたちに、まずは自分の住居である巨大な城を立ててもらう。作る際に、「北王の宮殿かそれ以上に大きな城を作ってくれ」と言っておいた。その後、ワーカー達の山脈開拓と農地整備と並列して、ビルダー達には鍛冶屋、被服屋、酒場、宿屋、食事処、魔術工房、本屋、城壁などなど、強大な城塞都市に不可欠な建造物の作成を指示しておく。のんびりと土地開発に勤しむ予定だったが、ベルアルからの緊急伝書を受け取り、急いで霊馬に乗り、ベルアルのいる宮殿まで駆ける。どうやら今度は西部王国との境目の城塞都市に異変が起きたようだ。


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