名簿
〇リシャナ・フルーネフェルト
十三歳。この時点では爵位はない。王妹。王都での戦で勝利したため、兄王ヘルブラントに軍事的才能を見込まれ、リニが副官につけられる。虐待を受けて育ったため、感情表現が苦手な物静かな美少女。
戦争終了時点で十七歳。物静かだが気の強い、中性的な美人となる。戴冠式には軍装の礼装に赤いマントで出席した。
〇リニ・カウエル
十九歳。ヘルブラントの幕僚の一人。平民出身で、父親は王家の直轄地の文官。兄弟が多く、くいっぱぐれないために軍人になった。7人兄弟の上から2番目。リシャナの教育係兼参謀を務める。温厚で聡明な男性。身長175くらい。
キストで戦死する。その時点で二十三歳。リシャナのことを愛していたが、自分はいない方がいいだろうと死地に志願する。
〇ユスティネ・デ・フィッセル
二十九歳。スフレイヴェル伯爵の姪。リシャナたちの祖母フェリシアの血縁にあたる。
ヴェーゼルで戦死した時点で三十三歳。かつて傍系王族の恋人がいたが、ヘルブラントに味方して戦死する。その遺志を引きついで軍に志願したが、ヘルブラントに思うところがなかったわけではないので、リシャナの軍を編成するときに自ら異動した。
〇ヒリス・デ・ノーイェル
二十三歳。フェルベーク伯爵。ヘルブラントの友人。リシャナを補佐することになる。
終戦時二十七歳。リシャナ軍の半分を請け負った際に戦死している。
〇ティモン
三十八歳。ヘルブラントに付き従う平民出身の隊長。王都でリシャナの麾下となり、そのまま付き従う。商家出身なので読み書きができる。豪快で人当たりが良い。最後まで生き残った一人。
〇ヘルブラント・フルーネフェルト
二十二歳。第二十六代リル・フィオレ王国国王。うっかり敵に捕まったところをリシャナに助けられたため、自分の右腕として妹を鍛えることにした。おどけて見えるが、洞察力に優れ思慮深い。
終戦時は二十六歳。息子が生まれているが、この時点で自分の子ではないという確信がある。そのため、リシャナを跡継ぎに押し上げるために画策し始める。
〇シーム
四十二歳。ヘルブラント最年長の幕僚。参謀を兼ねる。
〇ロキュス
二十八歳。ヘルブラントの幕僚の一人。リニの同僚。リニがリシャナにつくことを気の毒がった。
〇ヘンドリック・フルーネフェルト
十六歳。リシャナの二番目の兄。ブローム伯爵。王子として軍を率いるが、戦士としての才能はあるが指揮官としての才能は低い。弟リュークに反射で生きている、と言われるくらいには馬鹿。
戦死した時点で十九歳。リシャナを可愛がっていたので、彼の戦死は彼女に強い衝撃を与えた。
〇リューク・フルーネフェルト
十五歳。リシャナのすぐ上の兄。カイゼル伯爵。剣の才能も戦の才能もないが、頭はいい。軍を動かす際に裏付けを取らされることがよくある。いわば後方向きの才能を持つ変人。
終戦時十九歳。南部貴族の協力を得るために、ニコールと結婚することになる。
〇アルデルト・ファン・リンデン
三十四歳。ヘルブラントに従うルーベンス公爵。王都でリシャナの麾下となる。相手が平民でも子供でも、話を聞けるできた人物。一軍の将としての能力は普通だが、事務仕事などがうまい。リシャナの王都開城戦以降、次男がリシャナに傾倒して困っている。なお、この次男がのちのエリアンである。
〇ロドルフ・バイエンス
二十四歳。バイエルスベルヘン公爵。リシャナたちの従兄であり、王位継承戦争を仕掛けた。ヘルブラントを捕らえたときに従妹のリシャナをくれと要求したが、その彼女自身に突っぱねられている。
処刑された時点で二十八歳。王位継承の正当性はあまりなかったが、最後までヘルブラントに対抗した。
〇ロヴィー
ウィリディス・シルワ宮殿の庭師。リシャナを見かねて保護したりしていた。
〇コーバス・マッセリンク
三十三歳。オーヴェレーム公爵。ヘルブラントより一回りほど年上。ヘルブラントの側近の一人で、王都開城戦の時も王都にいた。そのため、初期からリシャナを知っている。
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