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第35話 迷子の


 バイソンを巻くことに成功し砂漠にこのまま向かう訳にもいかないため、取り敢えず大きめな岩があったのでそこに隠れた。


 抱えていたシマエナガは無事に目を覚ましたようで、私の腕の中から私を見つめていた。


 「取り敢えず君、鑑定していい?」

 「ピョッ」


 OKが出たと解釈して鑑定させて貰った。


 レベル25 シマエナガ種 

 本来雪原地域に生息する雪の妖精とも呼ばれる鳥型モンスター。

 この個体はユニークに成りかけの変わり者で旅をこよなく愛しているため一つの所に長く留まることはない。

 偶にうっかり墜落することがある。

 特技:飛行・突撃・弾丸・風魔法


 うん、鑑定出来たけど情報っ!!


 ユニークなりかけとか何ソレっ、それに弾丸って何んなの?確かシマエナガって弾丸みたいに飛ぶとか聞いたことがある気がするけど本当に弾丸になったりしないよねっ。


 叫びたい気持ちを抑えつつシマエナガに念の為回復魔法をかけると、本鳥は気持ちよさそうにした後ハッと何かに気付いたのかピョピョと鳴き始めたのだが、何が言いたいのか分からない。

 鞄からコハク達が出てきてシマエナガに向かい合うと


 「キュキュキュー。」

 「ピョッピョッピピッ」

 「⋯」


 何か会話を始めた、見てると凄く可愛いんだけどプリンは相変わらず鳴かないから会話してるか分かんないし、その場の雰囲気を楽しんでるのかも。

 

 話終わったのかコハクとシマエナガがやって来て私に向かって何かを訴えるように鳴くのだが、生憎スキルにモンスター言語なるものは見つかっていない為分からない。


 すると突然クエストの通知がやって来た、それを見るとどうやら目の前にいるシマエナガのクエストが表示されていた。


 護衛クエスト:迷子のシマエナガを案内しよう!

 どうやらシマエナガは道に迷い目的地がわからなくなってしまったようだ、君も一緒に探してくれないか?

 目的地:砂漠にあるオアシス


 いま向かってる場所じゃん、こんな偶然ある?

 それともコレはあの道を通った人に起こるイベント?あれ私のような飛べる種族か足が速い素早さ特化で逃げるか、集団で戦うの三択くらいだと思うよアレ20匹は軽くいたから。


 まあ、目的地は同じようだから受けようか。


「君迷子だったんだね、私達これからオアシスにあるらしい集落を目指してるんだけど一緒に来る?」

 「ピョ!!」


 嬉しそうにパタパタし始めるシマエナガを眺めながら、これからの予定を組むのだった。

 

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