第32話 ちょっとした考察
〝ワールドにて初めて世界神に祈りを捧げた旅人が出た事をお知らせ致します。
それに伴い転移に関する情報が開示されるようになりました。
なお、このお知らせは全旅人に送られています〟
最悪過ぎる、目立たくないからこっそり行動してるのに運営からバラされるとは思わなかった。
名前が出ないだけマシだけど、しばらくは宿に引きこもって掲示板から情報収集するしかない。
掲示板をチラッと見ただけでも大混乱になってるみたいで、思わずため息をつくと心配しているのかコハクとプリンが私の膝に乗ってきた。
大丈夫だと言う気持ちを込めながら2匹を撫でつつ、改めてこのゲームの内容について考えてみる。
・魔王と勇者達が戦い最後に呪いを受けた
・呪いはこの世界の神のおかげで弱体化するが神も弱ることに
・異世界の神に救援を求めた結果、私達旅人がこの世界に参入
・神を助ける方法は呪いによって忘れられた情報を、祈ることで神自身に返還すれば力が戻り救われる
大体こんな所かな、別に救うことが強制されることはないがこれがメインストーリーではある。
サブクエストの様にメインとは関係無さそうなことをしても問題はないようになっていて、自身の飲食店を経営したり、自前の農場を作ったり、ギルドの依頼でモンスターを倒したりして世界の生活水準を上げるようなことをすれば恐らく貢献したことになるのだろう。
私が気になったのは魔王はどうやって生まれたのかとモンスターは減らないのかと言う疑問だった。
モンスターは魔王から生まれたのか?
魔王が倒されたのなら、居なくなるか減るのでは?
図書館で調べた中にモンスターの誕生の本があったので読んでみたのだけど、モンスターは世界中に漂っている魔力素と人々の怒りや悲しみといった負の思念が合わさって生まれるのだそう。
それが一部の場所に集まってしまうと魔力素溜まりになり、長年そのままにしているとそこから魔王の様なモンスターが現れてしまうらしい。
魔力素溜まりを解消するには、その場所で魔力を使い続けることで消費するか、そこから出てきているモンスターを倒していくことで減らすことだそう。
ちなみに魔力素と幸せや楽しいといったプラスの感情が合わさると精霊が生まれることがあるらしいよ、特定の種族やスキル持ちにしか見えないようだから確認出来てないけど。
アクティブモンスターは負の感情が強く、ノンアクティブは少ない。
テイムされたモンスターはテイムスキルによって負の感情は浄化されるみたいで精霊寄りになる感じかな?サモナーも同じく。
では魔王とは何なのか、魔力素溜まりに現れたモンスター同士が食い合い生まれた説と魔力素溜まりから生まれた特殊変異体なんでは説などがあり、いまだ詳しく解明されていないみたい。
ただ共通しているのは、魔王が生まれると魔王からでる負の思念が周りに溢れ出しモンスター達が凶暴になったり大量発生したりする為、勇者と呼ばれる神の加護を持つものが現れ魔王を倒し浄化するのが使命なのだとか。




