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キャラクター紹介 第一章まで

※ ネタバレ注意。第一章終了までの内容を反映しています。


※ 作中シナリオ順の紹介です。『☆』で区切ってあります。


※ 作中において名前が出たキャラクターのみの紹介です。

☆プロローグ~


刑部おさかべ 竜一りゅういち


戦場カメラマン。36歳。


三十代半ばにして数多くの戦場を渡り歩いてきた、業界の若きホープ。

中東シリアにて人間爆弾として利用されそうになっていた少女を救ったのと引き換えに瀕死の重傷を負ってしまう。

しかし、命が潰えようとする寸前に異世界の上位存在ミネルヴァにより魂を救われ、新たな肉体を与えられた上でル・マリオンという世界に召喚される。

元々の世界での肉体を失っているため、ル・マリオンよりの帰還は不可能。召喚した者の願いを叶えた後、自由な旅をする事を目的とする。


・転生における特典


1.若返り


新たに作られた肉体は、密かに抱いていた若返り願望が反映されていたため、姿は自身の高校生くらいのものとなっている。

最初は意識して高校生くらいの喋り方を作っていたが、日が経つと共に肉体に引っ張られる形で自然と砕けた喋り方になっていった。


2.私物召喚


厳密に所持するものでなくても、誰かから冗談交じりに「お前のもの」宣言された物も対象。作中の例で言うと、戦地で実際に触れた武器火器類などがそれにあたる。

現物そのものではなく、現物を元に複製されたものが召喚されるため、同一の物を何点も同時に召喚する事が出来る。



3.世界を構成するにあたって必要不可欠な要素となる


刑部竜一そのものが世界を構成する重大要素の一つとして世界の中に組み込まれた。

この要素が壊れたり無くなったりすると世界が崩壊してしまうため、世界そのものが全力で修復・再生を図る。

平たく言えば死んでも蘇る。死んだ際は霊体のような状態となり、復活を願えば肉体が再構築される。

ただし、あくまでも『第二の人生を最後まで歩んで欲しい』という意図のため、人間としての寿命による死を唯一の例外とする。



●精霊姫ミネルヴァ


ル・マリオンにおける上位存在で神にも等しい力を行使するが、自分如きが神と名乗るのはおこがましいと思っており、神ではない事を匂わせている。

精霊達を生み出した存在でもあり、その立場上都合も良いと、人々が呼び始めた『精霊姫ミネルヴァ』という呼称をそのまま利用している。本来の名前は明かしていない。

竜一の魂を救済しル・マリオンへと導いた存在であり、それにあたって様々な特典を付随してくれるという過保護な一面もある。

人々に対し『自身に祈る儀式を成功させた者と対面し、その者の願いを叶える』というチャンスを与えており、竜一の召喚もそれによるもの。



☆001~


●エレナ


ツェントラールで神官長の立場にある女性。竜一を『神に祈る儀式』による願いで召喚した張本人でもある。

金色の美しいロングヘアーを靡かせる美女で、メリハリの効いた体型がそこに色気を上乗せしている。

普段はその立場から王城勤めであり、国内の神官を統括したり、貴族や王城関係者向けの講話を行ったりしている。

有事の際は、神に祈る事で『加護』を兵士達に付与し、反則級のパワーと自動治癒能力を与えている。

自分で想像している以上に能力はあり、上記の『加護』も、効果や範囲を考えても到底並の神官には出来るものではない。



●ティミッド国王


ツェントラールを治める国王。小心者であり、他国から攻められている現状を自分の力で打破出来そうにないと思ってしまっている。

召喚された竜一に過剰な期待をかけるも、謁見の際に見せた竜一の力が地味だった事もあり、落胆のそぶりを隠さなかった。

そんな態度に出やすく分かりやすい性質の通り、高度な駆け引きが必要となる貴族間におけるやり取りは非常に苦手で、カモにされがち。

また、先々代の王の頃から王城に居るリチェルカーレには頭が上がらず、大抵は彼女の要求を呑んでいる。

あまり国王らしくない、言い方を変えれば少々ばかり頼りない国王であるが、それでも国が回っているのは周りが優秀なため。



●セリン


竜一の世話役を任されたメイドの少女。紅色のセミロングが眩しい小柄な子で、ロングタイプのメイド服を身に纏っている。

誰かの専属を任されるのは初めてなのか、竜一と接する時にややテンパるが、基本的におどおどしているため誰が相手でも似たようなもの。

しかし、王城での勤務を認められているだけあってメイドとしての仕事ぶりはそつがなく、竜一に貴族の礼儀作法を指導するなど技量はある。

とは言え、竜一の旅に同行するだけの力までは無く、竜一のお供として名を出されず、また立候補するだけの自信も無かった事で、自分を磨きなおす事を決意する。

以降はメイド長による厳しい修行の日々に身を置き、メイドとしての業務はもちろん、主を危機から守るだけの力を得ようと奮闘している。



☆002~


●ロック


ツェントラール騎士団の騎士団長。良くも悪くも実直な騎士であり、その部分を揺さぶられると非常に弱い。

竜一が不意打ちで銃撃した際、本能的にその恐ろしさを察して回避する身体能力を持つが、銃弾は背後にいた国王の玉座に命中。

その事を『国王の盾にならずに逃げた無様な姿』と指摘された際、己を恥じて敗北を受け入れるくらいには出来た人物。

また、この件に関して竜一を卑怯だと罵った王女に対しても『王家の品位を貶める』と諫言出来るなど、目上にも意見を言える度量を持つ。



●レミア


ツェントラール騎士団の副騎士団長。緑色のセミロングが映える真面目な女性騎士。

騎士としての実力は団長のロックよりも高く、事前に宣告があったとはいえ銃弾を剣で弾く程の反応速度を持つ。

また、不意打ちの目くらましと電撃による痺れに陥った状態でも、背後からの不意打ちに対処できる。

副団長という立場から、団長に代わってあちらこちらの現場へ出向きトラブルの対処を任される事が多い。



●シャルロッテ王女


ティミッド国王の一人娘。典型的な貴族の娘と言わんばかりの高飛車な性格をしている。

王侯貴族の中で育ってきただけに、謁見の際に竜一が行った行為は下劣で許しがたい卑怯なものとして映っている。

その一方で身近な者には甘く、自身を悪く言うロックに対してはフォローを入れるなどの気配りができる。



●リチェルカーレ


ツェントラールで魔導研究室を主宰している少女。卓越した魔術の腕と魔術道具制作の腕を持つ。

『神に祈る儀式』を経て自身の存在を作り替えており、この見た目ながら既に数百年以上の時を生きている。

ありとあらゆる知識の収集を目的としており、未知の塊である異邦人の竜一に興味を示し、旅への同行を決めた。


魔術に関しては、無詠唱に始まり最高難度の術の行使、人間では不可能な領域の空間魔術の行使が出来る。

また、山と見紛う程の巨大な岩を作り出したり、その落下による粉塵をカットするだけの広域障壁も展開できる。

他にも高位モンスターや神獣などと召喚契約を結んでおり、召喚必須条件の『対象を屈服させる』事が可能な実力を伺わせる。

王城では引きこもりがちで彼女の事を正しく理解している者はほとんどおらず、その実力はあまり周知されていない。

逆に言えば、外に出ても顔を知られていないという事で活動がしやすいという利点もある。



☆007~


●フォル・エンデット


ツェントラール王城のメイド長を務める女性。腰まで届く程の長い黒髪と、ロングのメイド服からエプロン部分を取り除いた黒一色の衣装を身に纏っている。

キリッとした表情をしているが、いかなる状況においてもその表情を崩す事が無い。とは言え、決して無感情な訳ではない。

城内では『万能』と称されており、メイドとしての実力はもちろん、それ以外の様々な能力に関しても非の打ち所がないレベルで洗練されている。

竜一の目の前で空間に溶け込むようにして消えて見せた他、『メイド力』と称した近接戦闘も魔術戦闘も回復補助も可能な謎の力を駆使する。



☆010~


●ガラン


いつも『見慣れない新人』に対して絡んで行って品定めをする、一見するとガラの悪い男。

ただ話をするだけのつもりなのだが、襲い掛かられたと誤解され仕掛けられてしまいトラブルが大きくなることもしばしば。



●アイリ・フローラル


ツェントラールの首都スイフルのギルドで受付嬢をしている、肩下まで伸ばした茶色の髪が似合う女性。

その人柄に寄るものなのか、あるいは大きな胸に目が行っているのか男性冒険者の人気は高く、狙っている者もいる。

元々はBランク冒険者であるため、並の冒険者程度なら軽く捻り倒す事が出来る。


好みの冒険者タイプは、己の欲を満たすためよりも、本当に困っている人を助けるような依頼をこなす人。

逆に嫌いなのは、己の実力を誇示するために高ランクの依頼ばかりこなして、困っている人に全く目を向けない人。



☆012~


●浮遊竜シュヴィンキント


曰く、天上にあるという神の領域を護る者。曰く、空より墜ちてくる災厄から世界を護る者。その威容は『空そのもの』とすら称され、生涯を空で過ごすという神獣。

ル・マリオンに伝わる神話にそう描かれている存在。蛇型の竜で、その大きさは顔だけで二十メートルはある。

太い声に似合わず割とフランクなしゃべり方をするが、自身が認めた存在以外に対しては己の名を口に出して呼ぶ事すら許さない。

その口から放つレーザーは、直撃せずとも放った衝撃だけで付近にある建物のガラス窓を全部砕く程。


彼はあくまでも浮遊竜の『子』であり、現役の浮遊竜であり親でもある個体『シュヴィン』が別に存在する。



☆013~


●アルコ・ホール


ツェントラールの首都スイフルのギルドのマスター。併設する酒場のマスターも兼業している。

スーツで隠しきれないくらいに身体はしっかり鍛えられており、向かい合うだけで威圧感を感じさせる元Aランク冒険者。

ゾイファーという名の知れたAランク冒険者集団に籍を置いていた事がある。



☆016~


●死者の王


アンデッド系モンスターの中でも最上位に位置する『リッチ』と呼ばれるモンスターの一体。

『死者の王』を自称し、他のリッチ達を若造呼ばわりする年季の入ったベテランのリッチである。

骸骨の馬と、魔王が愛用しているとでも言わんばかりの禍々しい馬車を所有している。


リッチと化す前だった当時の名はリッチ化の代償で呪われており、発声しても聞き取る事が出来なくなっている。



☆019~


●アニス


野盗団『山岳の荒熊』の構成員で、下部組織に監視役として派遣されていた。

元々はアルバ村出身の娘だったが『山岳の荒熊』にさらわれ、奴隷商に馬車で護送されていた所をモンスターに襲撃され、そのどさくさで逃げ出す。

しかし、アルバ村に帰り着くも、野盗達の報復を恐れた事や、村のしきたりを理由に『穢れた存在』として突き放されてしまう。

どうしようもなくなって『山岳の荒熊』に戻った所、一人の仲間として扱ってもらえる事となり、野盗としての道を歩き始める事となった。

その後、竜一達と関わった事で両手首を切断された上捕縛されてしまうが、国に護送され裁判の結果を待つ事となった。



☆022~


●ネーテ


ツェントラール魔導師団の魔道師団長。リチェルカーレ唯一の部下でもある。

引き篭もり上司に代わって対外的な業務を代行するのはもちろん、材料の調達や日用品の買い物まで世話するなど苦労人気質。

茶色いストレートのロングヘアーと、それを彩るサークレットが大人の女性感を漂わせるが、ローブの下にはレオタードっぽい衣装を着用するなど若干センスが古い。

圧倒的強者に手も足も出ず蹂躙されるような一方的な戦闘にゾクゾクする性癖があるのだが、立場と実力故になかなかそれを満たせなかった。

そんな状況においてリチェルカーレの存在は渡りに船であり、高水準の魔術の指導を受けつつ己の欲望を満たす日々を送るようになる。

魔導師として弱点になりがちな近接戦に関しても格闘で補っており、冒険者の男をアイアンクローでつかみあげてボディブローを叩き込むくらいはできる。



☆024~


●皇帝ヘーゲ


コンクレンツ帝国皇帝。ツェントラールが神獣を守護に付けた可能性を聞き、今後どう動くか迷い始める。



●ランガート


コンクレンツ帝国騎士団の総騎士団長。魔術的な出来事には疎いので、今回は聞き役に徹していた。

ツェントラールへ密かに調査隊を派遣し、情報収集を試みているらしい。



●ベルナルド


コンクレンツ帝国魔導師団の魔道師団長。精霊と契約している精霊術師でもある。

国内一の使い手であり、兵士の報告から何が起きているかを自身の知識と経験から推測して語って見せた。



☆028~


●ライヒト・フース


通称ライ。主にツェントラール内で活動するBランク冒険者。首都スイフルのギルド中心に動いているが、それは受付嬢のアイリが目当て故。

アイリへのアピールとして高難易度の依頼をこなしてはその成果を自慢していたが、いまいちその反応は良くなかった。

だがある日、アイリが理想とする冒険者の姿を語っていたのを耳にしてからは、そんな冒険者になろうと活動方針を大きく転換する。


軽率でチャラい印象の男だが、駆け出しの頃に上位冒険者の下で鍛えられた経験があるため、依頼をこなすにあたっては真面目にやる。

例え雑魚モンスターが相手だろうと決して油断せず、依頼に備えて念入りに準備するなど、Bランクに上り詰めただけの知識と技量は備えている。



●ロート


『紅蓮』という冒険者パーティーのリーダーをしているBランク冒険者。

ライが背中を預けられるくらいに信用できて、過去に何度も共闘した事もある気が置けない間柄の同志。

(2019/01/08)

序盤にキャラクター紹介を追加していくと、章が増えた時に厄介になると思ったので移動させようと思ったのですが、部分の移動が出来ないと知ったので削除した上で改めて追加する事にしました。


部分がズレたりして色々ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ございません。ちゃんと最初に出来る事と出来ない事を知っておくべきでした(つД`)


(2021/03/03)

行間調整など些細な修正

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