キャラクター紹介 第五章まで
※ ネタバレ注意。第四章後から第五章終了までの内容を反映しています。
※ 作中シナリオ順の紹介です。『☆』で区切ってあります。
※ 作中において名前が出たキャラクターのみの紹介です(一部例外あり)
※ ここで新たに登場したキャラクターには(New!)マークが付いております。
☆主人公一行
●刑部 竜一
ファーミンに入国し、初めて異種族達を目撃した。
エルフの里では隠された陰謀を暴き、自身と同じ世界から召喚されてきたハルと出会う。
ハルと自分とでは、同じ世界からでも時間軸が異なる場所から召喚された事を知る。
モンスター大討伐では久々にソロで敵集団と戦うが、ラウェンと合流。
途中でハルも加え、今回の騒動を引き起こしていた黒幕・テレーグと戦う事に。
奮戦するものの最終的な決定打は与えられず、レミアの助力で撃破する。
大討伐後、友人達と束の間の再会を果たし、地方統一後にまた会う約束をした。
●リチェルカーレ
エルフの森をいきなり火で焼きはらおうとするなど、その外道ぶりは健在。
警備隊に魔術を連打し、ラウェンに対しても秘術『コンヴェルシオン』を披露し驚かせる。
エルフの森のトラブルを解決させるため、伝説の魔導師アルヴィと、エルフの女王レジーナを引っ張り出してくる。
騒動の黒幕だったハルの変身魔術を解いたり邪悪なる力を打ち払ったりして、正気を取り戻させる事に成功。
メイド長から頼みごとを引き受ける代わりとして勝負を挑まれるが、難なく返り討ちにし、彼女が泣くほどの辱めを与えた。
モンスター大討伐では上空から大量の瘴気を吸収する役目を担った。
人々の協力を促す目的なので自身は本格的には参加せず、竜一のテレーグ戦に乱入。
本体の居場所を突き止め、邪悪なる勇者達の本拠地へと乗り込んでいく。
その場に居た邪悪なる勇者の幹部四人を圧倒的な力で下し、帰還。
モンスター討伐後は、この地の守護のため『ゴッドフェニックスの羽根』を召喚。
全ての功績をアルヴィに譲り、本人はひっそりと帰還する。
●死者の王
リチェルカーレの胸部から手だけを顕現させ、アンデッド系モンスターのスカルバードを支配下に置いた。
今までに巡った三つの国では国を相手に戦ってきたが、今回は行動目的が異なるため、残念ながらほとんど表に出る事なく終わった。
●レミア
エレナが降伏させた八柱教の炎の教徒の狂乱に巻き込まれる。
エルフの里にも同行したものの、あまり前には出ずに行動していた。
モンスター大討伐では『人々の協力を促す目的』のため、あまり本気では動けなかった。
旧友と再会したりしつつ、最終的には竜一のテレーグ戦に乱入し、テレーグのメカを破壊するに至った。
●エレナ
異教徒めと八柱教の炎の教徒に絡まれるも逆に撃退。何故か女神として崇められる事に。
八柱教から離反した者達や新たな信者を加え、ジダールに彼女を信仰する神殿が作られた。
エルフの森では大人しく後ろに控えていたが、モンスター大討伐では大活躍。
瘴気の拡散を防ぐ巨大な結界を張り、参加者達に補助魔術を与え、下半身を欠損した者すら回復させてみせた。
前線で死んだ者以外の、本陣に運ばれた重傷者は余す事無く治癒して被害を最小限に抑え込んだ。
☆150~
●マイテ
ファーミンの暗殺者養成組織で育った女性。一時期エリーティ共和国に拉致されており、歌劇団の一員として革命に参加していた。
組織に戻った際に裏切り者として拷問を受けていたが、救出されてからは元々彼女が生まれたという部族に迎え入れられた。
その後、モンスター大討伐にファーミン代表として多種多様な部族が参加する際、彼女自身もその一戦力として前線に復帰した。
●スゥ
ファーミンの暗殺者養成組織で育った少女。メイド長に捕まり、メイドとしての教育を受けさせられた。
失っていた人としての心を取り戻し、メイド長流の指導により暗殺者時代よりも優れた戦闘技術を身に着けた。
先輩であり姐のような存在であるマイテの救出のため、暗殺者養成組織へ乗り込んだ。
エルフの里やモンスター大討伐では後衛や補助に徹していた。
☆151~
●セリン
竜一が召喚された際、専属メイドに選ばれたが、戦闘要員ではなかっため旅には同行できなかった。
その後メイド長の指導を受けてメイド力なる力に目覚め、心身共に劇的な変化を遂げる。
暗殺者養成組織の教官をも殺せるほどの戦闘技術を身に着けた彼女は、元暗殺者のスゥからも先輩として敬愛される。
エルフの里では遠距離からの監視をしていた者を投擲によって密かに討伐。
竜一にはかつての頃からの変化を知られないように上手く立ち回りつつ密かに護衛を務める。
モンスター大討伐では本陣で後衛の手伝いに専念。器用さを活かし全分野で貢献。
●フォル・エンデット
セリンとスゥを引き連れ暗殺者養成組織に乗り込み、壊滅させる。
組織の長の首を手に長老会議で交渉を持ち掛け、地方統一への賛成を取り付けた。
因縁あるリチェルカーレに全力を出して挑むも惨敗し、泣かされる事に。
彼女は本体が『世界そのもの』と一体化しているため、分体をいつでもどこでも自由自在に顕現できる。
日ごろから唐突に現れて唐突に消えるのはそのためであり、同時に何体も存在する事が出来る。
また完全に世界と一体化する事により存在感が消え、分体が存在しない状況下では彼女の事を思い出せなくなる。
☆159~
●ユーバー・ラッシェント・ユング(new!)
長老会議を取り仕切る立場にある最長老、この国では一番歴史の長い部族の長が『最長老』に任命される。
あくまでも『部族の歴史の長さ』が尊重されるため、最長老とは言っても、年齢的には最年長ではない場合が多い。
故に、若くして長になれば、若年ながらにして最長老呼ばわりされてしまう事になる。
また、最長老だからと言って皆の上に立つ訳ではなく、立場は他の族長達と同じまま。
長老会議において、場を円滑に進める議長の役割を務めるだけに過ぎない。
ユーバーの場合はまだ四十代であり、長老会議のメンバーにおいては最年少クラス。
☆160~
●カーティル(New!)
ファーミン最強の暗殺者にして切り札。暗殺者養成組織の長でもあった男。
なお、150や151に出てきたスゥの『教官』とは別人で、メイド長に0コマで瞬殺されている。
長老会議への土産として首だけで出演となったのに名を与えられた、稀有な存在。
☆162~
●ラウェン・ゼルフヴェルト(New!)
エルフの里の長が現役を退いた後、後継者が居なかったため本国から派遣されてきた魔導師の女性。
伝説の魔導師アルヴィースの弟子であり、魔導師としては一流だが、里の指導者としてはまだまだ未熟な部分がある。
魔術談議が好きであり、竜一が三大難題の話題を振ってきた時はテンションが上がったりしていた。
本国を嫌う里の者達に協力してもらうため、里の者達が望む『理想のエルフの長の姿』を演じていた。
それこそが徹底的な他種族蔑視であり、エルフ至上主義でもあったため、各種族間との関係が大きくこじれてしまった。
後に問題が解決した後は、ちゃんと長老会議に顔を出して謝罪の意を示し、和解へとこぎつけた。
モンスター大討伐を通じてしっかりと立ち直り、元々の性格であった自信あふれる前向きさを取り戻した。
話題も合い、戦いの渦中でも息が合った連携で共に戦えた竜一には好意を抱いており、いつしかの再会を願っている。
●アルヴィース・グリームニル(New!)
賢者ローゼステリア『十二人の弟子』の一人であり、エルフという長命種故に今もなお存命している唯一の弟子。
魔導師としての実力は歴代でも五指に入るほどとされており、現在の魔導師達からは『魔導の最終到達点』とも言われている。
エルフ族内はもちろん、他種族からも英雄視され破格の待遇を受けており、各国で国賓扱いは間違いない。
リチェルカーレとは古い知り合いで、彼女を『大姐』と呼んでいる。
何やら弱味を握られているフシがあり、容赦ない扱いをされるなど、立場的には下を思わせる。
かつてこの地で起きた戦いにより、魔族を討伐するも死に際に空間に穴を開けられてしまったという屈辱がある。
当時は空間魔術を使えなかったため『封印』で済ませるしかなかったが、現代において空間魔術を会得し、穴を塞ぐ事に成功する。
空間魔術習得のためリチェルカーレによる荒行を課せられた事で心を病むが、竜一の説得もあって無事に復調する。
☆168~
●レジーナ・プエラ・アルフヘイム(New!)
里のエルフ達からは『本国』と呼ばれるエルフの国『イースラント』の女王。
見た目は少女だが、貴族階級のハイエルフの中でも特に高貴な、正当な王家の血を継ぐいわばハイネスと呼ばれる存在。
基本的には高圧的な態度で自己中心的だが、気に入った者に対しては気まぐれな親切心を見せる事もある。
エルフの英雄たるアルヴィースと、自身が幼い頃から交流のあるリチェルカーレとは、数少ない対等に話せる間柄。
額に赤い宝石を宿している事がハイネスの証で、この宝石には『下位エルフ達への絶対的支配力』が宿っている。
彼女が力を使って発された言葉は決して逆らう事が出来ず、彼女の前においては、ありとあらゆる事が見透かされてしまう。
その気になれば、全エルフの生命活動すらも止める事が可能なその力は、まさに絶対的な支配者に相応しい。
☆172~
●ディスターヴ・ストールン(New!)
魔界からやってきた本物の魔族。人型をしており、その内に秘める魔力量は怖気を感じる程。
にもかかわらず、次元の狭間に張られた結界を抜けるため、力を抑え込まれている。
ル・マリオンには原住民を蹂躙する目的と、魔界に通じる穴を開くためにやってきている。
しかし戦闘狂の一面があり、強大な力を持つアルヴィが現地へやってきた時には、彼女との戦いに集中した。
最終的に敗れるものの、自らの身を犠牲に、空間に穴を開ける術式を完成させて散っていった。
●ラッカ(New!)
過去、アルヴィとディスターヴの決戦に居合わせた犬の獣人。
興味本位で空間に空いた穴を覗きに行ってしまい、魔界へ引きずり込まれてしまった。
●ポルッカ(New!)
過去、アルヴィとディスターヴの決戦に居合わせたエルフの魔導師。
獣人のラッカ、ドワーフのゴジャとは種族を超えた友情を築いており、トリオで戦い抜いていた。
アルヴィの結界展開に立ち合い、エルフの術者達で今後の結界を維持していく事を誓った。
●ゴジャ(New!)
過去、アルヴィとディスターヴの決戦に居合わせたドワーフの戦士。
獣人のラッカ、エルフのポルッカとは種族を超えた友情を築いており、トリオで戦い抜いていた。
アルヴィの結界展開に立ち合い、結界の防衛と監視を続けていく事を誓った。
☆175~
●影宮晴秘(New!)
『邪悪なる勇者達』の一員で、序列は八十六位。現在はハルと名乗っており、二つ名は『千の顔のハル』。
元々は竜一と同じ世界の高校生だったが、近年発売されたライトノベルの影響で自身の名をからかわれウンザリしていた。
それが溜まりに溜まっていた所で、現世への不満を聞きつけたミネルヴァによってル・マリオンへと招待される。
しかし、召喚先が悪辣な国で、いきなり王室に仇なす反乱軍の討伐という人殺しを要求してくる国だった。
それは出来ないと逃亡したハルは、別の町で勇者としての力を駆使して冒険者としての道を歩み始める。
順調に暮らしていたある日、森で『邪悪なる勇者達』のスカウトによって気絶させられ、強制的に連れて行かれる。
シンによって力を与えられ、同時に洗脳状態となった彼女は、目覚めた変身能力を駆使して様々な工作活動を行ってきた。
実は五十年以上も任務に携わって来ていたが、任務中はその自覚がなく、全く疑問も持たずに行動していた。
勇者召喚者は召喚時のまま姿が固定されるという特徴があるため、五十年以上経っていても姿は全く変わっていない。
竜一達によって倒された事でその状態から脱し、罪を償っていく事も兼ねて一行へと同行する事になった。
☆183~
●ポワール(New!)
エルフの里に暮らす若き娘で、病床に臥せる母のため一生懸命に頑張っていた。
しかしある日、母のために森へ薬草採取に出た所、モンスターの襲撃を受けて瀕死の状態となった。
その際、偶然に通りかかったハルに薬草と母への思いを託し、静かに息を引き取った。
この時以降のポワールはハルが扮していた姿であり、エルフ族を混乱させるために暗躍する事となる。
後に『エルフ独立同盟』を立ち上げさせ、本国への憎悪を植え付けたり、伝統の儀式を否定したりして里内にいくつもの派閥を生み出した。
本物のポワールの意を汲んで母親に対しては優しく接していたが、母親には本能的な部分での差異から偽者と見破られていた。
●シャリテ(New!)
ポワールの母親。ポワールが幼い頃から病床に臥せっており、ほとんどをベッドの上で過ごしていた。
だがある時、母親としての勘がポワールの些細な変化に気付き、やがて偽者が成り代わっているものだと確信した。
しかし、自身への悪意を全く感じない事もあって、決定的な何かが起きるまでは知らないフリをする事に。
数百年前は本国で王宮近衛隊を務めており、先代女王と王女だったレジーナを守護するほどの騎士だった。
侵攻してきた魔族を撃退するも、同時にその身へ呪いを刻まれてしまい、五体を満足に動かせなくなってしまった。
彼女の『病気』の正体はそれであり、近衛隊を引退し、戦いとは縁遠い僻地での療養を余儀なくされた。
後に旅立ちを決意した娘を偽者である事に触れる事無く見送った後、里を訪れていたレジーナと再会。
女王としての力で呪いが除去され、健康体へと快復する。既に一般的な若いエルフの戦士並には力を取り戻した。
ハルに関しては『娘の遺志を継いでくれたもう一人の娘』と思っており、早くも再会の時を望んでいる。
☆187~
●ノイリー
コンクレンツ出身の新人冒険者。ロート率いる『新紅蓮』に所属している。
ベテラン冒険者が同伴するパーティで活動しているからか、安全に技術と知識を学びつつ成長出来ている。
しかし、まだとっさの状況判断は苦手で、良かれと思ってやった事で墓穴を掘ったりもしている。
●ヴァーン
元々はソロでアンデッド退治をしていたが、死者の王に敗北しロートに救われた。
その縁もあってロートが新たに立ち上げた『新紅蓮』に参加。死者の王へのリベンジを誓う。
各地を巡って旅をしていた事もあり、各国における様々な事情にも詳しい。
●ロート
コンクレンツ出身のベテラン冒険者。Aランクに位置し、かつては『紅蓮』というパーティを結成していた。
しかし、現実的に仕事として冒険者をやっているメンバーから「夢を追うロートは羽ばたくべきだ」とパーティを解散する事に。
その後改めて結成した『新紅蓮』に新人のノイリーを誘い、ヴァーンの売り込みを受けてパーティへ加入させる。
高ランクだけあって『龍鱗断ち』の二つ名を持ち、名前が示す通り龍の鱗すら斬り裂く斬撃を持ち味としている。
☆188~
●ジーク・ギーレン
元ダーテ王国の王子にして、現リザーレ領の領主。
地方統一により『同国の領土仲間』となるファーミンを助けるべくモンスター大討伐に参加。
●ヴェッテ・ラーン
ジークの側近を務める大柄な老騎士。ジークが王子だった頃と変わらず忠誠を誓う。
●ジョン=ウー・ゴルドー
エリーティ共和国の指導者。魔物に支配されていた頃と異なり、現在は名実共に指導者となっている。
地方統一により『同国の領土仲間』となるファーミンを助けるべくモンスター大討伐に参加。
●シンイン(New!)
ジョン=ウーの側近。元々は歌劇団の一隊員だったが、外国組が故郷に帰ったため、現地組のみで組織が再編。
現地組の中で一番腕が立つ存在であったため、新たな歌劇団のリーダーとなり、指導者の側近となった。
●ヘーゲ・ケーニクリヒ
コンクレンツ帝国の指導者。コンクレンツ領となった後も密かに野心を残しており、今回のモンスター大討伐で一番の功績を狙う。
それにより地方統一後の統一国において、他の者達よりも上の有利な立ち位置を確保しようと狙っている。
●ベルナルド
コンクレンツ魔導師団の団長。蒼炎の精霊ブラオと契約している実力者。
ネーテがベルナルドの実力を基準にカニョンの実力を測ったため、カニョンから一方的に敵視されている。
●サーラ
コンクレンツ魔導師団・風の部隊長。風の精霊ヴィントと契約している。
●サージェ
コンクレンツ魔導師団副団長。一時期エリーティ共和国に拉致されており、歌劇団の一員として革命に参加していた。
元々は精霊を持たない万能補助役だったが、音の精霊コーラカルと契約し、その補助能力をさらに発展させた。
リチェルカーレによるコンクレンツ襲撃とその顛末を見届けていなかったためか認識が軽く、他の団員と少々意識のズレがある。
☆189~
●シャルロッテ王女
ツェントラール王家の長女。倒れ伏した王、王の看病で付きっきりの王妃、まだ若く未熟な王子の代わりに王の代行を務めている。
気が強く高圧的な性格であるが、王家に相応しい教養はちゃんと身に着けており、執務などもそつなくこなす。
☆196~
●リュック・ゲネラツィオン
ツェントラール騎士団副団長。一時期エリーティ共和国に拉致されており、歌劇団の一員として革命に参加していた。
エリーティの問題が片付いた後は元のポジションに復活しており、ツェントラール代表としてモンスター大討伐に参加した。
軍が逆境打破のためエレナの法術による強化に頼り続けていて弱体化著しいため、この機会に戦闘勘を取り戻してもらう予定。
●ネーテ
ツェントラール魔導師団長。ツェントラール代表としてモンスター大討伐に参加した。
弟子として引き入れたカニョンの修行の成果をこの機会に見る事も兼ねている。
●カニョン
元『龍伐』という冒険者パーティの一員。実力不足を補うため、ネーテに弟子入りして修行中の身。
モンスター大討伐に参加したのは、修行の成果としてネーテが場を用意したため。
弟子入り前と比べ、魔力伝達の無駄を省き効率的に運用する事で同じ魔術であっても飛躍的に威力が増している。
●ヘルファー
コンクレンツ総騎士団長代理。元々は前総騎士団長が復帰する予定だったが、出立を面倒くさがったため代理にされた。
今までに幾度もモンスター討伐などを経験している騎士団だが、場慣れにより変にだらけている現状に渇を入れるために参加。
●ワーテル
コンクレンツ魔導師団・水の部隊長。水の精霊シレーヌと契約している。
他の国が千を超す軍勢を連れてきているのに、自分達だけ十人と人数が少ない事に寂しさを感じていた。
●ゼクレ・テーリン
元ダーテ王子ジークの側近。一時期エリーティ共和国に拉致されており、歌劇団の一員として革命に参加していた。
かつてジークにより(彼女の身の安全にために)冷たく突き放されていたが、誤解が解けてからは再び側近に復帰している。
☆198~
●運び屋マッスルパワーズ
ツェントラールを中心に活動している運び屋。主に討伐されたモンスターの死体や、素材などを運んだりしている。
今回はモンスター大討伐において前線で負傷した者達を本陣に運ぶなどの形で活躍している。
☆199~
●コーラカル
サージェと契約している精霊。見た目はエルフの少女のような姿をしている。
下半身を洋鍾の如き姿に変えて、そこから発する音に乗せて魔術を拡散する事が出来る。
補助魔術のスペシャリストであるサージェと組む事で、超広範囲に渡って補助魔術の効果をもたらす事が可能。
☆202~
●ヴァージニア
モンスター大討伐に参加したソロ神官。ベテランと言う訳ではないが、回復補助役として前線に参加。
自らの身を顧みず助けてくれたノイリーに対して好意を抱き、モンスター大討伐終了後もそのままついてきた。
既に198で顔出ししているが、名前が出たのが202なのでこの位置での記載とする。
☆206~
●ヴィント
サーラと契約している風の精霊。
竜巻で多くのモンスターを巻き込みながら、縦横無尽に砂漠を駆ける。
●フォイア
コンクレンツ魔導師団・火の部隊長。火の精霊サラマンデルと契約している。
●サラマンデル
フォイアと契約している風の精霊。
ヴィントと協力し、炎の竜巻を生成してモンスターを焼き尽くした。
●シレーヌ
ワーテルと契約している水の精霊。
属性単体で効きづらい攻撃も、オスカーの雷を通す事で飛躍的に威力が増した。
●ブリッツ
コンクレンツ魔導師団・雷の部隊長。雷の精霊オスカーと契約している。
●オスカー
ブリッツと契約している雷の精霊。
シレーヌの放つ水に雷を通す事で効率良くモンスターを駆除する。
●ソンブル
コンクレンツ魔導師団・闇の部隊長。闇の精霊ネブラと契約している。
●ネブラ
ソンブルと契約している闇の精霊。
足下に大きく闇を広げ、モンスターを飲み込んで処理に貢献した。
☆209~
●テレーグ
『邪悪なる勇者達』の序列八に位置する存在で、テレーグは組織での名。
元々はプラモデル製作などの創作を趣味とする少年だった。
勇者として召喚された際、その創作趣味を買われてか、スキルとして高い創作能力を与えられた。
そして召喚先ではその能力を活かし、国の生活を豊かにする発明品を次々作り出した。
しかし、徐々に創作欲が暴走し始め、彼は武器や兵器などといった物まで開発するようになっていた。
それらのものが国内に争いを誘発し始めた事により、国から追放を言い渡される事となった。
追放後、メンバー勧誘のために世界を回っていたファーブラと出会い、組織へとスカウトされる。
邪神の力を与えられてからはさらに創作能力が向上し、元の世界にあったコンピュータなども生み出せる程に。
彼はその辺りから『遠隔操作メカ』の開発を始め、研究室に篭りだし、外では常に遠隔操作メカを介するようになった。
ある時ファーミンの結界を発見し、内側に空間の穴が開いている事、魔界の瘴気と魔物が流れ込んでいる事を知る。
それを利用するべく結界の中に入り込み、魔物達に力を示しては屈服させ、次々己の配下としていった。
後に外からも生物を連れ込み、瘴気によって変化させる実験を行い、魔物達と戦わせては改良点を探していた。
しかし、結界が破壊されモンスター大討伐と称して数多の者達が進軍してきた事により、計画は失敗に終わる。
屈服させた魔物の中でも実力の高かった二体をけしかけるもあっさり倒され、自身も苦戦させられる事に。
挙句の果て、リチェルカーレによって本体の居場所を特定された上、容赦なく殺されてしまい異世界の地で果てた。
●ドロワット
テレーグが屈服させた、魔界の穴よりやってきた魔物の一体。
ホイヘルの事を知っており、彼を倒した竜一達を倒す事でホイヘルを超えようとする。
しかし、ラウェンの氷魔術に圧倒され、念願は叶う事無く砕け散った。
●ゴーシュ
テレーグが屈服させた、魔界の穴よりやってきた魔物の一体。
戦う間もなく、遠距離から飛んできたレミアに胸を貫かれて死亡する。
☆217~
●シン
『邪悪なる勇者達』の序列一にして組織のリーダー。
拠点の一つで十勇者達を集めて幹部会議を行っていたが、途中で会議を区切って退席。
組織のリーダーとして、志を同じくする新たなる『同志』との打ち合わせのため自ら顔を出すべく出発する。
●ファーブラ(New!)
『邪悪なる勇者達』の序列二に位置する存在で、ファーブラは組織での名。
組織のスカウトマンをやっており、世界中を巡って組織に所属する多くの者を勧誘してきた。
円満に話が進む事もあれば、実力行使や脅迫も辞さず強引に引き入れる事もある。
直感のスキル『超感覚』を有しており、拠点に脅威が迫っている事をいち早く察知。
そのため、同志との打ち合わせと理由を付け、シンと共に一足早く拠点から脱出し、リチェルカーレとの遭遇を回避する。
ちなみに新たなる同志自体は実在し、打ち合わせもまた予定として決まってはいるので嘘はついていない。
●ヘクセ(New!)
『邪悪なる勇者達』の序列三に位置する存在で、ヘクセは組織での名。
元々はドイツで研究職に就いていた女性であったが、ある日唐突に勇者召喚される。
卓越した魔導の才を与えられ、特に魔術と魔工においてはトップクラスの領域にまで至った。
その力で国を魔族の襲撃から守ってきたが、国が力に溺れるようになったため出奔。
自滅を辿る国を冷たい目で見つつ、遭遇したファーブラの勧誘に条件付きで乗っかる。
以降、研究成果の提出を条件として研究環境と資金を提供され、組織の魔術道具全般を開発する。
また魔術も邪神の力により進化しており、序列も三位にまで上り詰める程となった。
リチェルカーレの襲撃を受けて戦う事になるが、四人で協力した上でなお及ばず敗北を喫する。
全力で戦った事で邪神の力を脱し『勇者』のその先へ。組織を抜けて新たな道を歩み始める事を決意した。
●ムスクル(New!)
『邪悪なる勇者達』の序列五に位置する存在で、ムスクルは組織での名。
元はアメフト選手として活躍するタフガイだった。
そのタフさを活かすかのように、己の闘気で身体を強化する能力を与えられる。
召喚された後は、その力を活かして侵略者から国を守り続けていた。
ある時を境に国の王女に気に入られるが、ムスクルを気にするあまり不用意に前線にまで出てきてしまう。
それにより王女をかばいながらの戦闘を強いられる機会が多くなり、ついには人質に取られてしまう。
力及ばず敵を倒した上での救出はならず、ムスクルは重傷を負わされた上で王女も殺される悲劇となった。
その件で一方的に彼が悪者にされた事で我慢の限界を超え、大暴れして国の中枢を破壊する程の被害を出した。
彼は国から去り、その後に力を失った国は他国の侵略を許してしまうが、彼はその事を知らないでいる。
ファーブラと遭遇した際の勧誘も快く受け、邪神の力によって身体そのものが変化するレベルの強化能力を手に入れる。
リチェルカーレの襲撃を受けて戦う事になるが、四人で協力した上でなお及ばず敗北を喫する。
全力で戦った事で邪神の力を脱し『勇者』のその先へ。組織を抜けて新たな道を歩み始める事を決意した。
●ヴェスティア(New!)
『邪悪なる勇者達』の序列六に位置する存在で、ヴェスティアは組織での名。
元々は飼っている犬を可愛がる心優しい少年だった。勇者として召喚される際も、愛犬と共に異世界へ渡る事を選んだ。
治安が悪化した国を平和にするため、勇者でありながら冒険者となり、精霊となった愛犬や仲間達と共に問題事を解決していく。
やがてある女性に想いを寄せ始めるが、奥手な彼は功績を認められて国からの表彰が終わったら告白しようと考えていた。
しかし、表彰式の当日。彼の居ない間に仲間だった冒険者の男によって強引に寝取られてしまう。
決定的な場面を目撃してしまった彼は、怒りの余り愛犬と融合して暴走し、寝取り男を引き裂いてそのまま失踪。
後に遭遇したファーブラに顛末を笑われた事から牙を剥くが、叩き潰され組織への加入を余儀なくされる。
邪神の力を得た後は、愛犬との融合が自在に出来るようになり、融合した後も暴走しなくなった。
心優しき少年は犬の獣性が混じる事により、言動が荒々しいものへと変わってしまった。
リチェルカーレの襲撃を受けて戦う事になるが、四人で協力した上でなお及ばず敗北を喫する。
全力で戦った事で邪神の力を脱し『勇者』のその先へ。組織を抜けて新たな道を歩み始める事を決意した。
●リーヴェ(New!)
『邪悪なる勇者達』の序列七に位置する存在で、リーヴェは組織での名。
元々は世界規模の宗教における聖地でシスターとしてお勤めをしている女性だった。
召喚された際も、その慈愛の心を象徴するかのように癒しと補助に長けた力を開花させる事となった。
疫病や飢餓に苦しんでいた国を、彼女は自身の力を惜しみなく使い、見事に救済してみせた。
当初は救世主として崇められたが、国が改善した事により彼女を頼る者は徐々に減っていった。
自分を必要とされない現状に耐えられなかった彼女は、あろう事か自分自身で再び国に疫病を巻き起こした。
旅の冒険者に企てを暴かれた事により国から逃亡。当てもなくさまよっていた所でファーブラに出会う。
組織ならば常に救済を求める者が居るという事であっさり加入。邪神の力の影響で聖なる白衣が黒く染まった。
邪神の力により治癒能力が反則的な領域にまで進化し、ついには死をも拒むほどの能力を手に入れた。
リチェルカーレの襲撃を受けて戦う事になるが、四人で協力した上でなお及ばず敗北を喫する。
全力で戦った事で邪神の力を脱し『勇者』のその先へ。組織を抜けて新たな道を歩み始める事を決意した。
☆228~
●ジルド(New!)
ファーミンの西隣にある国フーシャンの北東端にある地ウログノムの領主。
私兵の前でわめきたてるなど小物ぶりが目立つが、生存競争が非常に厳しいフーシャンにおいてしぶとく生き残っている存在。
しかし、自分が処刑される事への恐ろしさよりも愛する祖国が害される事を嫌うなど、愛国心は非常に強い。
自国の力を過信するあまり猪突猛進気味な者達が多いフーシャン勢の中で、その慎重さが時に重要な核心を突く事がある。
そのため、無能のようで有能。有能のようでいてやっぱり無能なのではないかと言う複雑な評価をされている。
☆229~
●フジヤマ(New!)
スラーンとスネイデンがエスタルド国の港町ロフィーラのスラムで出会った男。
和国風の着流しを身に纏い、刀を使って戦う。その剣速はAランク冒険者スラーンでも捉えられない。
剣聖の存在を求めてネグニロスに向かおうとする二人に興味を示し、旅に同伴する事に。
各地を巡るという作品の都合上、その土地土地で一期一会というキャラクターも存在します。
ただ、この先またかつて訪れた場所を再訪する展開があるかもしれませんし、必ずしもフェードアウトする訳ではありません。
少なくとも主人公達に積極的に関わった人達は、今後において何かしらの活躍があると思います。




