キャラクター紹介 第四章まで
※ ネタバレ注意。第三章後から第四章終了までの内容を反映しています。
※ 作中シナリオ順の紹介です。『☆』で区切ってあります。
※ 作中において名前が出たキャラクターのみの紹介です(一部例外あり)
※ ここで新たに登場したキャラクターには(New!)マークが付いております。
☆主人公一行
●刑部 竜一
自身の能力をフルに生かし、自ら殺されて『魔族の食料』として加工され出荷される形で敵地へと乗り込んだ。
コンクレンツ帝国以来久しぶりのソロで屋敷内をガン=カタで駆け抜け、不意打ちで魔物に食われて再び死んでしまう。
しかし、大公相手に対しては死を戦略に組み込む事無く、己の自力のみで撃破してみせるなど、成長が伺える。
その後も王城前の雑兵を蹴散らすなどして、ダーテ王国の者達に異邦人ならではの特異っぷりを見せつけた。
最終決戦では地味な役どころに徹するものの、蓮弥との会話やレーゲンブルートとは自らが中心となって話を進めた。
ジークとは気兼ねなく話せる間柄となっており、エリーティのジョン=ウーと並ぶ友人となった。
最近は、自身がなぜ呼ばれ、特別とも言える不可解な力を与えられたのかという事についても疑問を持っている。
ツェントラールにはリチェルカーレをはじめとした過剰な戦力が集中しているのに、果たして自分の存在が必要だったのか。
もしかして他に何か隠された意図があるのではないか。それを探るのが密かな彼の目標となっている。
●リチェルカーレ
ジークとヴェッテ相手にその力を見せつけ、魔力で空間を塗り替えるという荒業を披露する。
そうして作られた光景は、竜一からすれば地球のウユニ塩湖の夜の景色のようであり、非常に美しいものであった。
ダーテ屈指の強豪二人を何度も何度も殺しながら組み手を続け、最終的に二人にトラウマ級の恐怖を与えた。
王都侵攻の際にレーゲンブルートが現れ、しばらくの間異空間で戦闘をする事になってしまったため、最終決戦時は不在。
再出現後もレーゲンブルートの戯れに付き合わされたが、どちらもこのやり取りを楽しんでいる節があった。
●死者の王
無惨に虐殺された村人達を支配下に置いて復讐させるほか、四肢を失った存在すら回復させる秘術『冥王のゆりかご』を披露。
レジスタンス組織に入り込んでいたスパイが口を割る事を拒むも、死後に支配する事によって口を割らせるなど、反則的な能力を惜しみなく使う。
また、魔の者に向けた人間屠畜場に違和感なく客人として入り、人間では到底出来ないような形で事態を大きく進展させた。
王城では次々倒された者をゾンビ化して手駒に加え、意識は奪わずに身体だけ操って仲間を殺させるなど、死者の王らしい悪趣味な一面を見せる。
その後ゾンビを城の周りに配置して逃げ出す者を取り囲むが、その最中に偶然天然の聖性持ちを発見して保護する事となった……。
●レミア
ジークとヴェッテを相手に優勢で勝利するなど、力を取り戻してからますます脳筋ぶりに磨きがかかっている。
平原から王都までを一足飛びで跳躍して軽々と門を打ち破り、門から最奥部までも一瞬にして突き抜け、突破口を開いた。
ステレットには鎧を斬り裂かれるなどダメージを負わされたが、何とか相手の技を見切って勝利した。
その後、次々と現れる強敵に対して容赦なく必殺技を放ち、ダーテ王城や森、その先の山までも消し飛ばし、一同を戦慄させた。
これ程の力を発揮しながらも、シルヴァリアス曰く『まだまだ全然使いこなせていない』というのだから恐ろしい。
●エレナ
今回より同行。瀕死の重傷を負ったゼクレの治療に挑むも、延命しか出来ずに己の力の無さを悔む。
だがそれは己の覚悟の無さが原因であり、最初から覚悟を決めていればゼクレはおろか村にも被害は出なかったと死者の王談。
本名はエレファルーナ・フォン・アザマンディアス。ミネルヴァ聖教の教皇ヴェーゼルの娘である。
欲に目がくらみ人として堕ちた父のもとを出奔し、全てを忘れてやり直したかったため、現状に甘んじていた。
しかし、土壇場の状況でようやく覚悟を決め、皆を救うためにその秘められた力を行使する決意をする。
教皇の資質を持つ者だけに引き継がれる秘術『アンティナート』。それは歴代教皇の力を封印した倉庫のようなもの。
『アプリーレ』の言葉で力を引き出す事が出来るが、そのためには歴代教皇についての知識が無ければならない。
エレナは現時点では父と祖父の知識しかなく、仮に他の力を引き出せても身体が力の行使に耐えられない状態にある。
☆090~
●ゼクレ・テーリン
エリーティから戻った元王室秘書。ニヒテン村の惨劇を止めに入るが、子供を人質に取られ死ぬ寸前まで痛めつけられる。
死者の王の秘術『冥王のゆりかご』で傷は回復したが、目を覚ますまでにはしばしの時間が必要だった。
ついに自身を追放した王子と再会する事が出来たが、追放されたのは腐り果てた王国の魔の手から自身を護るためだったと聞かされた。
……その後、本音を隠さなくなった王子からプロポーズされる。
☆094~
●シャフタ(New!)
レジスタンス組織ヴィーダーに所属する偵察員の少女。和国の『ニンジャ』に憧れている。
女性忍者である『クノイチ』の存在までは知らなかったため、竜一にそれを聞いてからはくノ一を目指すようになる。
最初は忍者の格好を模していたくらいだったが、竜一から聞いた話に影響を受けて『ござる』という口調も使うようになった。
忍者に憧れているだけの少女と思いきや、実はかなり鍛えられており、ティアが見切れないほどの速度で動く事ができる。
その速度は自身で投げた苦無に瞬時に追いつく程。他にも、己の気を具現化した分身体を生み出す事も可能。
現在の目標は、異世界の書物に書かれている『黒い鎧の忍者』の奥義、通称キャンプファイヤーを真似て己のものとする事。
☆096~
●スピオン(New!)
レジスタンス組織ヴィーダーを創設した一人。鋭い視線を眼鏡の下に隠し、肩より下まで伸びる銀色の髪と痩せた風貌。
元は王国の文官であり、ヴェッテが武力で王子を支えるのに対して、彼は知識で王子を支えていこうとしていた。
しかし、モーヴェによって家族を人質に取られてしまったため、スパイとして帝国にレジスタンスの情報を送り続けていた。
王子に処刑された後は死者の王の眷属として蘇り活動する。最初は意識を支配されていたが、後に解除され自らの意思で動くようになる。
平時は元の姿を維持しているが、力を解放すると額が割れて血が零れ落ち、首を一周する切り傷が蘇り、死亡した当時の姿に立ち返ってしまう。
後に精霊と化していた妻子と再会を果たし、死者の王の計らいで精霊契約を結ぶ事で再び家族共に過ごせるようになった。
☆097~
●ヴェッテ・ラーン(New!)
レジスタンス組織ヴィーダーを創設した一人。重厚な鎧を纏った、二メートルはあろうかという大柄な老騎士。
元は王国近衛騎士で王の護衛についていたが、王のあまりにも人の道を外れた言動を嫌悪し、息子である王子の側についた。
巨大な鉄球や斧など見た目通りの豪快な武器を使うが、そんな武器を用いてなおレミアの剣のスピードに匹敵する。
親友であり対の近衛騎士でもあるフェデルとの勝負では、胴を両断する程の勢いで放たれた一閃を長い付き合いによる読みで防御する事に成功。
瀕死になりながらも相手をわしづかみにし、床を崩壊させるほどの剛力で叩き付けて、自身に負けず劣らずの重傷を負わせた。
●ジーク・ギーレン(New!)
レジスタンス組織ヴィーダーのリーダーにして、ダーテ王国の王子。金色の短髪が映える少年。
人の道を外れた父である王を嫌悪し、出奔してレジスタンス組織を結成した。
元々は非力なただの少年に過ぎなかったが、ヴェッテの容赦なき訓練を革命に向けた強固な信念で耐え抜き急成長を遂げる。
素の状態のレミアを圧倒し、シルヴァリアスを纏った状態でもホイヘルと戦った時以上に力を引き出させた。
しかし、実戦経験の無さ故に教科書のように綺麗な攻め方しかできず、勝つためなら何でもする実戦の流儀に翻弄された。
☆107~
●ティア・ツフト(New!)
ヴェイデンの支配者。三十代半ばに見える外見で、スラリとした長身に鋭い眼光、血のような赤い髪が良く映える成熟した美貌をもつ。
既に魔族化しており、食料として人を喰らう。人間の姿のままでも、爪を伸ばして束ねる事で鋭いナイフを作り出す事が出来る。
人間を加工する工場を取り仕切っているだけあってその手際は実に鮮やかであり、己の爪だけで竜一の身体を綺麗に解体してみせた。
死者の王と握手した際に実力差を悟っており、竜一を大公へ発送した後すぐさま死者の王に降伏し、寝返った。
異邦人の肉――特に竜一の肉に関しては香りだけで酔うほどに魅力を感じており、竜一がそばに居るだけで乱れてしまう。
後に、死者の王から竜一の指一本を報酬として貰い、かつて支配していたヴェイデンの中枢を破壊した。
☆109~
●ファウルネス大公(New!)
ダーテ王国の大貴族。ライオンみたいな髪と髭の大男で、豪華絢爛な衣装を纏い、指に指輪をジャラジャラ付けている派手好き。
その恵まれた体格は今でもなお最前線で戦えるほどに鍛え続けている証。権力や富よりも、ひたすらに強さを求めている。
異邦人・浜那珂蓮弥より与えられたクローン技術で幾人もの自分自身を創造し、また人間や動物を用いて強き手駒の製造実験を行っている。
魔族化している影響で本気を出す際は筋肉が著しく隆起した色黒い姿に変貌するが、この姿を醜いものとして嫌っている。
本体は既に解体されて実験室の奥で水槽に収められており、この本体のデータを元にして繰り返し別の自分自身を生み出していた。
他の貴族達のような方向性の外道を嫌悪しているが、自身は強さを求めるためであれば何でもする外道だった。
傍から見ればどちらも外道ゆえ、他の外道を否定する資格も無く容認せざるを得ず、結果自身にあらゆる悪評を集める事になってしまった。
☆121~
●モーヴェ(New!)
ダーテ王国の宮廷魔導師。豪奢な服を纏った小太りなハゲで、まさに腐った貴族を象徴する男。
自身の屋敷で乱交パーティを行ったり、捕らえた者達の拷問を行っているなど、品性は下劣極まりない。
平民に対する扱いも人間のそれではなく、兵士達による数々の所業も多くは彼の差し金である。
しかし魔導師としての腕は確かであり、スピオンに監視の魔術を埋め込んで裏切りを予防するなど頭も切れる。
また、同時にスピオンの家族も人質同様に扱う事でさらに裏切る可能性をつぶすなど、用意周到。
彼もまた既に魔族化しており、本性を現す際は下半身がスライムのようにゲル状と化した醜い姿へと変貌する。
☆122~
●ジュモーナ(New!)
スピオンの妻。再会した時には、背中から天使の翼のようなものが生えた光の精霊へと転生を果たしていた。
元々は高位の神官でもあり、人間から精霊へと転生する秘法を把握しているなど、その実力は極めて高い。
夫の失踪後、自分達を狙うモーヴェから逃れるため精霊となって裏界へと逃げ込むが、死者の王の計らいにより夫との再会を果たす。
●フィリア(New!)
スピオンの娘。再会した時には、背中から天使の翼のようなものが生えた光の精霊へと転生を果たしていた。
光の精霊となっていたため、闇属性のアンデッドと化していた父に触れるだけで身体を焼いてしまう。
死者の王の計らいで光と闇の橋渡しが成され、スピオンと契約を結ぶ事によってようやく家族を抱きしめる事が叶った。
☆123~
●ステレット・コラヴォラトーレ(New!)
セミロングの金髪をなびかせる軟派な男。王城へ続く道の門番を務めているが、実はレジスタンス所属の潜入者。
ジークの親友でもあり、多くの者が挫折したヴェッテの訓練にも耐え抜くなど戦力としては非常に優れている。
シルヴァリアスを纏ったレミアの突撃を平然と短剣一つで受け止め、彼女の闘気を斬り裂いた上シルヴァリアスを破損させた。
『ルミーネ』という、自身を雷に変えて飛ぶという荒業を編み出したが、未だにコントロール不足。
短剣などを投擲してマーキングとし、そこへ向けて飛ぶなどのコントロールをしないと任意の方向や距離を飛べない。
自身が雷に変わっているため打撃などの攻撃は無効化し、逆に触れた相手にダメージすら与えてしまう。
☆129~
●オスティナート(New!)
ダーテ王国騎士団長。三十代後半ほどに見える、彫りの深い顔立ちに鋭い目が特徴の男。
絶対的な王至上主義者であり、王がどんな考えを抱きどんな行動をしても必ず従うイエスマン。
瘴気によってその傾向はさらに悪化しており、鎧が黒く染まり瞳が赤く輝いている。
ヴェッテの訓練にも耐え抜いた一人だったが、ステレットには遠く及ばずルミーネの一撃で黒焦げとなり死亡した。
☆130~
●フェデル(New!)
ダーテ王国近衛騎士。ヴェッテと双璧を成す同年代の老騎士で、幼き頃からの親友である。
王を守る立場だがオスティナートのような妄信ではなく、ヴェッテとの信頼関係と己の確固たる信念でそれを決めている。
故に瘴気の影響は全く受けておらず、王城で待ち受ける数々の相手の中で唯一のまともな人物となった。
小柄で痩身、穏やかな口調にしわが深い顔と、一見するとひ弱な老人にも見えるが、剛の極みたるヴェッテとは逆の柔の極みに立つ人物。
細身の剣一本でヴェッテの苛烈な攻めを全ていなし、レミアでも攻めきれなかった彼の懐へと攻め入る事が出来る程。
親友との戦いの果てに胴を切断するつもりで一閃を放つが止められてしまい、反撃として全力で地面に叩き付けられてしまう。
☆131~
●テュラン大臣(New!)
ダーテ王国の大臣。小太りで小柄な中年で、腰巾着であり太鼓持ちでもある。そして、そうやって王を自身の都合の良いように動かしている。
王に侍らせている女性達はいずれもテュランの子飼いであり、護衛としても戦力になる他、既に魔物化しているため、いざという時は醜い本性を現す。
美女達を醜い魔物へ変えた事でステレットの怒りを買い、首を刎ねられてあっさり死亡する。
●ゲシュルクト・ギーレン(New!)
ダーテ王国の王にしてジークの父。テュランの良いように動かされており、あらゆる欲を自重しない。
欲塗れの俗物を絵に描いたような丸々と太った体躯で、パンツ一丁の姿で女に囲まれ鼻を伸ばす姿にもはや王の風格は無い。
大臣に乗せられているだけにもかかわらず、この世を自分のものとでも言わんばかりに勘違いしたその姿は怒りを通り越して滑稽にすら思える。
失望した王子によって首を落とされ死亡。欲望の海に沈んだ父に息子の声は届かず、最後の最後まで和解する事はかなわなかった。
☆132~
●フィーラー(New!)
人間界を魔界へと変えるべく遣わされた瘴気生命体で、実体を持たない霧状の存在。
自身を構成する瘴気をダーテ王国内に分散し、特に欲望に忠実な王侯貴族達に力を与える事で思考を狂わせていた。
物理攻撃、魔術、闘気の放出と様々な攻撃を無効化するが、瘴気ゆえに法力には弱く、焼けるように痛い。
後にアンティナートを解放したエレナによって、国内に留まった瘴気全てを完全に消し去られて消滅する事となった。
☆135~
●浜那珂 蓮弥(New!)
竜一と同じ世界からやってきた異邦人で、戦場カメラマンとしての刑部竜一を知っていた。
医学者であり、近年に細胞学の分野で歴史に残る大発見をしてノーベル生理学・医学賞を受賞した経歴をもつ。
異世界へ渡り魔術と出会った事で、元の世界では出来なかった領域の実験が出来る事を喜んでいる。
実は組織『邪悪なる勇者達』の序列・八に位置する存在で、勇者としての名は『ガードン』
☆136~
●レーゲンブルート
リチェルカーレと密かに協力関係に合ったという、道化師面を着用した謎の人物。
魔界の存在であるらしく、こちらの世界にやってこれない本体に代わって人形を操作する事で活動している。
結界に阻まれる力量の持ち主だけあってか、人形の状態でもレミアや死者の王を圧倒する程の驚異的な力を発揮する。
色々と楽しませてくれた礼代わりにと、自身の軽い情報と、世界の裏に潜む敵の情報を暴露して去っていった。
☆139~
●シン(New!)
組織『邪悪なる勇者達』の創設者にして頂点の序列・一の男。邪悪なる神によって最初に選ばれた存在。
シンとは勇者としての名前であり、本名及び国籍は不明。組織名の由来となった『邪勇者』の称号を持つ。
定例集会ではマントとマスクを着用して自ら司会を行うなど、リーダーとしてのカリスマ性は高い。
☆141~
●セーリオ(New!)
レジスタンスに所属する隊員の一人。固い性格で、良く言えば真面目、悪く言えば頑固で融通が利かない。
余所者をあまり信じておらず、他国からやってきた流離人の面々にも懐疑的。リチェルカーレ主導の作戦を良く思っていなかった。
そのため敵対する貴族の殺害まではせずに居たが、屋敷に乗り込み真実を知ってからは、己の認識の甘さを自覚した。
それでも何処か人間を切る事には抵抗があったため、相手は同じ人間ではなく悪魔・魔族と思い込む事で、葛藤を抑え込んだ。
他の者達のように過剰な虐殺にならないように自制しながら、あくまでも討伐であるとして一刀で斬り伏せるように心がけていた。
自分が隊の中で存在感が無い事を自覚しており、スピオンに名前を呼ばれただけで思わず感動してしまった。
実は119と120で出ていた人物だが、名前が出たのが141だったためここに記載。
☆143~
●ピュルテ(New!)
ダーテ王城に仕えていたメイドの一人だが、一番の年下という事もあってか先輩メイド達にいじめられていた。
それでも一切文句を言わず邪念を抱える事も無い清らかな心の持ち主で、その領域は自然と聖性を宿す所にまで至っている。
先輩達がゾンビから逃げるための時間稼ぎにと突き飛ばされるが、聖性を嫌うゾンビ達からは無視された。
死者の王は彼女に聖女としての資質を感じると同時、この資質を狙う輩が現れる事を考慮して保護する事に決めた。
無口な少女であり、王に対しては割と饒舌に喋っていたが、竜一達と合流してからはあまり口を開かなかった。
天然の聖性を宿す彼女を守り、かつ力をコントロールできるようにするため、ツェントラール王城内に預けられた。
☆149~
●ヴェーゼル・フォン・アザマンディアス(New!)
ミネルヴァ聖教の総本山であるレリジオーネという地に存在する大聖堂に居を構える教皇。
表面的には信者達にとっての理想像である良き教皇の姿を演じているが、その本性は権力と金に溺れ欲望のままに動く俗物。
自分の言葉一つで信者達が思うがままに動く事を快感に思っており、内心では信者達を完全に見下している。
影武者である少女を本当の娘のように扱っているが、同時に本当の娘ではない事もあってか、成熟してきてからは性的対象としても扱っている。
●エレファルーナ・フォン・アザマンディアス 影武者(New!)
実の娘が出奔してしまったため、対外的な体裁を繕うために急遽用意した影武者。孤児の中から姿形が似ている子供が選ばれた。
本物に匹敵あるいは超えるような力と教養を身に着けさせるため、教会から地獄とも言える修練と調整を課されており、一度は自害すら試みた。
しかし、その果てにたどり着いた世界最高峰とも言える権力と富に魅了されてしまい、今ではこの立場を失いたくないとすら思っている。
各地を巡るという作品の都合上、その土地土地で一期一会というキャラクターも存在します。
ただ、この先またかつて訪れた場所を再訪する展開があるかもしれませんし、必ずしもフェードアウトする訳ではありません。
少なくとも主人公達に積極的に関わった人達は、今後において何かしらの活躍があると思います。
(2021/03/03)
行間調整など些細な修正




