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「その二人の間に」

「ど、どういう意味かな、葵ちゃん」

「……立ち話ですませる話じゃないから、中庭にでも行こう」


 時沢を病室まで送り、廊下で立ち止まっていた二人だったが、葵がクルリと背を向けて歩き出し、武士は慌てて追いかける。

 長い夜が明け、空は白んでいる。

 病院の中庭は広く、まだ夏の太陽が差す前の早朝の涼しさが心地いい。

 しかし、武士にそんな空気を感じている余裕はなかった。


「葵ちゃん、どうして今更そんな……」

「武士、気を悪くしないで聞いてほしいの」


 美しい黒髪を朝の風で揺らしながら、葵は振り返る。


「次の戦いは死闘になる。灯太が連れ去られた場所の特定が遅れれば遅れる程、敵の準備が進む。敵は多分、あのガキ……日野神楽が意思統一した北狼。覚えてる? 前に芹香を助けに行ったビルで襲われたでしょう」


 忘れるはずもない。

 武士にとって、あの戦いが初めての「戦闘のプロ」との実戦だった。

 感情がまるで感じられなかった、ロボットのような兵士。

 その一人に、武士は自動小銃で足と心臓を撃たれたのだ。


「アイツらの戦闘力は尋常じゃない。私は刃朗衆の里が襲われてから一年近く、北狼を相手にして逃げ回ってきた。その時にはまだ対処できた相手だったけど、あのビルで戦った時の北狼はまったく別物だった。日野神楽の術で意思統一されて、気配もなく動く。あれは集団でひとつの化け物よ」


 ごくん、と唾を飲む武士。

 確かにあのとき、武士など及ぶべくもない高い戦闘能力を持つハジメ、葵、翠が揃っていながら、神楽に操られた北狼部隊に手も足もでなかった。

 あの九龍直也をして「この部隊には勝てない」と言わしめる集団なのだ。


「加えてあの伝説の傭兵、深井隆人がいる。普通に考えて、私たちで勝負になる相手じゃないの」

「でも葵ちゃん、ここに来るときだって、あの深井って人とはなんとかやり合えたじゃないか」

「だからこそだよ、武士」


 武士の甘い考えを、葵は即座に切り捨てる。


「こちらの手の内をあの男に知られてしまった。武士の不死身も、霊波天刃の力も見られてしまった。同じ手は二度と通じない」

「あ……そういえば」

「どうしたの?」


 武士はふと、高速道路上での深井との戦いを思い出す。


「それで思い出したんだけど、霊波天刃。弾かれたんだ、あの人に」

「えっ……まさか」


 ここ一ヶ月の訓練で使えるようになった、霊波天刃の力。

 武士の意志次第で、斬りたいものだけを斬ることができる光剣。

 受け止めたり防いだりする事は不可能な代物であったはずだ。


「周りの部下みたいな人達には通じたんだ。武器とか車だけも斬れて、多分だけど、あの人たちの『戦意』も奪えた。けど深井って人だけには通じなかった。霊波天刃の光が、あの人の腕で弾かれたように見えたんだけど……」

「九色刃に対する防御策を持っていたってこと? ……いや、あの神道使いのガキと組んでるんなら、ありえない話じゃない、か」


 顎に手を当てて、葵は考え込む。


「……だったらなおさらだね、武士」


 そして、すぐに顔を上げた。


「葵ちゃん」

「武士を連れて、そんな危険な相手が待ち構える戦場には行けない」

「どうして! 一緒に戦うことはもう、納得してくれていたと思ってたのに」


 武士にとっては本当に、なにを今更、だ。

 この黒髪の少女と共に戦う為に。

 生まれた時から決められてしまっていた戦いの運命から救い出すために。

 あの渋谷のビルの屋上で、雨に打たれながら「助けて」と。

 「戦いたくない」と。

 絞り出すように漏らした救いを求める声を聴いて。

 必ず助けると決めた。

 その為にこの数ヶ月何度も死ぬような、実際に何度も死にながら、訓練を続けてきた。

 地獄のような日々だったが、それでもハジメ達に及ぶべくもないが、少しずつ命蒼刃の使い方を覚え、目の前の少女を助ける為の力を少しずつ、少しずつ得ていく日々。

 それは武士にとってこれまでの人生の中で、もっとも充実した時間だった。


 それなのに。

 今になってそれを、無駄なものにしようと言われたのだ。


「納得は……していたつもりだったよ。でもずっと、違和感も感じてた」


 伏し目がちに、けれど真剣な眼差しで話す葵の言葉は、しかし武士にとって空々しく聞こえる。


「ずっと? ……それがどうして今になって」

「それは……」

「芹香ちゃんに言われたから?」


 青梅の病院に来る途中の車内で、その前の吉祥寺のファミレスで。

 芹香は葵を責めた。

 なぜ普通の高校生のはずの武士を戦わせるのかと。

 あのダークブロンドの少女の言葉がもし、葵の心を揺らがせたというのなら。

 自分と葵を繋いでいたと思っていた魂の繋がりとやらの、なんと脆いことか。


「違う、芹香に言われたからじゃ……いや、うん。そうだね。正直、あの子の言葉は響いたよ」


 戸惑いながらも、葵は武士の言葉を肯定する。


「結局、刃朗衆が私たちを予言の為に戦わせるのと同じで。私も武士の事を、自分の為の道具にしているのかもしれない」


 そうであっても構わない。

 武士は思う。

 何者でもなかった自分が、剣道からまた逃げ出そうとしていた自分が、葵と出会って。

 強くなることに目的ができた。

 それがこの可哀想な少女を助けることに繋がるのなら、利用されることだって本望だ。


「道具でもいいんだよ、葵ちゃん。それが」


 君の為になるのなら、と言いかけて武士は言葉を飲み込む。

 そんな恩着せがましい言い方は、葵にとって逆効果だろう。


「……ダメだよ、武士」


 押し黙った武士に、葵は言葉を重ねる。


「君にそんな真似はさせられない。君は道具じゃないし、神様じゃない。私を助ける為に、そんな都合よく戦わせるなんてできない」

「僕の意志なんだよ、葵ちゃん」

「ダメだよ」

「葵ちゃん。僕は命蒼刃のおかげで死なないんだ。大丈夫なんだよ」

「そんな武士だからダメなんだ!」


 静かに、葵は叫ぶ。

 俯いて、澱のように溜まってきた思いを吐き出す。

 武士と出会って、一緒に戦うことになってからずっと、考えることを途中で止めて、目を背けてきた思い。


「武士は平気で自分のことを盾にする。全部、自分のせいにする。ゆうべの深井との戦い方だってそう。あんな戦い方は、ダメだよ。もし武士が死んでいる時に私もやられたら、武士は復活できない。不死身の体っていっても、弱点がないわけじゃないんだよ」


 武士が「自分は死なないから大丈夫だ」と言うたびに、葵は不安に駆られてきた。

 自己犠牲の精神の塊のような彼が、自分の命をどんどん軽く見ていく。

 それは、紙一重なのだ。

 その時に自分が死んだら、武士も死ぬ。

 危険は皆無なわけではない。


「だったら、葵ちゃんがここに残ったら?」

「……武士?」


 葵が俯いていた顔を上げると、そこには今まで見たこともないような表情を浮かべている武士がいた。


「葵ちゃんが死なない限り、僕は死なない。葵ちゃんが僕が死ぬのがそんなに嫌なら、葵ちゃんこそここに残ればいい。魂の力に距離は関係ない。管理者が安全な所にいてくれれば、使い手の僕は何度だって甦れる」

「そんなこと、できるわけがないじゃない!」

「葵ちゃんが言っているのはそういうことだよ」


 暗い目で、ボソリと武士は呟く。


「……いや、思いつきで言ったけど、いいかもしれないこの作戦。そうだ、葵ちゃんはここに残って。灯太君は必ず、僕とハジメたち皆で助けるから。僕も死ぬことはないし、名案でしょ?」

「どうして私が残って武士が戦うの!? 刃朗衆のことは武士に関係ないでしょう!?」

「……関係ない?」

「……あ」


 言ってはいけない言葉を言ってしまったことに、葵は気づく。

 だが、一度口にした言葉は無かったことにはできない。

 武士の瞳から、光が消えていく。


「武士……違うの」

「分かってくれてると思ってた。仲間になったと思ってた」

「仲間だよ! 武士は、私にとって大切な……」

「芹香ちゃんに言われたくらいで、こんな風になっちゃうんだ」


 武士は自覚のないまま、目の前の黒髪の少女と、彼女を追い詰めたダークブロンドの少女に仄暗い感情を抱いていく。


「武士……やめて、そんな目しないで」

「葵ちゃんをここに置いていく作戦、継さんに提案してくるね」

「武士!」


 武士はクルリと背を向けて、葵から離れていく。

 葵は慌てて追いかけようとするが、自分の足が震えてうまく動かないことに気が付いた。


「……まって……」


 口の中がカラカラに乾いて、声も上手く出せない。


 暗く、厳しく、孤独で、逃げ場もなく、踏み出せば谷底に落ちるだけの、細く冷たい鉄の橋を素足で歩み続けるようだった、葵の半生。

 一人の少女がともに歩んでくれた。

 幼い少年が自分を姉と呼んでくれた。

 だが、ともに歩む少女も同じ戦いの最中で苦しみ、自分を慕ってくれた少年は守ってやることもできず血塗られた運命の渦中に放り込んでしまった。

 この国を戦争の災禍から救う為に、これからも戦い続けなければならない。

 その孤独の闇に、眩しい光のような少年が現れた。

 抱きとめて、戦いたくないと言った自分の弱さを受け止めてくれた。

 戦わなくてすむように、力を貸してくれると。一緒にいてくれると。

 葵にとって、田中武士は光そのものだった。

 

 その武士が。

 初めて葵に、暗い感情をぶつけてきた。

 全部自分のせいなのだ。

 何度も何度も、文字通り死ぬような思いをして、葵とともに戦ってきてくれた彼を。

 そんな彼の思いを、裏切った。

 どんな顔をして呼び止めればいいのか。

 ただ、傷つけたくなかっただけなのに。


「……どうして分かってくれないの……」


 葵は膝から崩れ落ち、拳を地面に叩きつけた。



  ***



「……我ながら悪趣味だとは思うけどね」


 そんな中庭の二人を、遠く窓から見下ろしている人影があった。


「お兄ちゃん、何を見てるの? ……あ、武士君と葵さん」


 直也の横からひょこっと顔を出し、芹香は兄が眺めていた人物の姿を見つける。


「あれ? あの二人どうしたんだろう」

「さあ。なにか話をしていたみたいだけど、遠いから分からなかった」


 直也はしれっと答える。

 その手にはいつの間にか、芹香が抱えていたはずの日本刀が入った袋が握られていた。


「あれ? え? あ、お兄ちゃんいつの間に! ダメだよ! ここにいる間はお兄ちゃんの武器は私が持ってる約束なんだから!」

「もういいだろう。俺は継君から朱焔杖を持った紅華さんの見張りを命じられているんだ。武器がなければ、もし彼女が翻意して襲ってきた時に太刀打ちできない。それとも芹香、お前が紅華さんを止めてくれるのかい?」

「うう……や、やれって言われたらやるよ、それに紅華さんは、そんな真似」

「よく言う、九龍直也」


 同室のベッドの上で、御堂組から返還された朱焔杖を抱えた紅華が、もごもごと喋る芹香を遮って声を掛けた。


「力が使えるならともかく。ただの仕込み杖となった朱焔杖では、貴様相手にそれこそ私は太刀打ちできない」

「……キミとは戦ったことはないはずだが?」

「戦わなくてもわかる……貴様は相当な使い手だ」


 立ち居振る舞いを見ただけで、紅華は直也をそう判断した。


「謙遜だね、紅華さん。御堂四天王の時沢さんにダブルイーグル。翠さんが加勢してこなければ、あの二人を相手にもう少しで勝つところだったそうじゃないか。そんな使い手が、例え九色刃の力が無くとも俺程度を相手に苦戦するとは思えないけど?」


 不敵な笑みを浮かべて直也が返す。

 牽制し合うような会話に空気を読まずに割り込むのは勿論、


「すごい! 達人同士の二人は、手を合わせなくても相手の強さが分かるんだね!」


 朗らかな笑顔を浮かべる達人の妹だ。


「……芹香にそう言われると、途端にそうでもない気がしてくるのはどうしてだろうね」

「なにそれ、どういう意味?」


 芹香は腰に手を当て、ぷんぷん! 擬音が聞こえてきそうなポーズで屈み、直也の顔を覗き込む。


「九龍直也。灯太を助けてどうするつもりだ? 神道使いに裏切られ、契約解除のテストはもうできないだろう。この共同戦線、貴様になんのメリットもないはずだ」


 間に入っておどける芹香を意図的に無視して、紅華は直也に問う。

 紅華は、灯太救出の為に共同戦線を張るのはいいとして、協力者たちの真の意図は掴んでおきたかった。


 刃朗衆や御堂組の意図は明らかだ。

 口で何を言っても、結局は助け出した灯太を説得して、自分と共に刃朗衆に呼び戻し、予言遂行の為の駒にしたいのだろう。


 だが、鬼島首相の息子だという目の前の青年の意図が読めない。

 彼は刃朗衆の予言にある、救国の英雄だという。

 その目的は、誤って命蒼刃と契約してしまった『偽りの英雄』の契約を解除する為のテストだったと言っていた。

 だが、その要となる神道使いに裏切られた今、テストもなにもない。

 現状で直也が灯太救出に手を貸すメリットはなにもないのだ。

 むしろこの場で朱焔杖本体を奪い取り逃げ去った方が、偽りの英雄を担いでいる今の刃朗衆に対して有効なカードとなりえるだろう。

 真に警戒すべきはこの男かもしれないと、紅華は疑っていた。


「責任を感じているんだ。俺を頼って日本に来てくれた灯太君を守れなかった。なんとしても助け出してやりたい」

「うんうん。わかるよ、お兄ちゃん」

「そう言っても紅華、君は信じないんだろうね」

「当然だ」

「え?」


 ポカンと口を開ける芹香。


「じゃあ本心を語ろう。俺は刃朗衆に取り入りたいんだよ」

「……」

「ちょっと、お兄ちゃん?」


 何を言い出すの、と芹香は直也の腕を掴む。

 その妹に向かって直也は微笑んだ。


「芹香。田中を元の世界に帰して、俺が予言の英雄になるのは賛成なんだろう?」

「え……う、うん。べつにお兄ちゃんにあの人と戦ってほしいって訳じゃないんだけど……」

「そのためには、俺が命蒼刃の使い手にならないといけない。けど無理矢理な方法で、例えば田中や葵さん達の意志を無視するような形で事を進めるのには反対する。そういうことだろ?」

「そうだね。それだとまた、前みたいな事になっちゃいそうだから」

「だから方針転換することにした。命蒼刃の管理者が、葵さんが田中よりも俺の方が英雄にふさわしいと認めれば、契約解除に積極的になってくれるだろう。余計な諍いを生むこともない」

「え、それって……」

「その為に、灯太救出に協力するというのか」


 紅華の問いに直也は頷く。


「葵さんや翠さんにとっても、灯太君は特別な存在らしい。彼を助け出すのに田中よりも俺が力になれれば、きっと彼女らも考え直すだろう。俺にとってのメリットはそういうことだ」

「お兄ちゃん」


 芹香は紅華に向かって話していた直也の顔を両手で挟んで、ぐるりと自分の方を向かせる。


「本当に灯太君を助けたいだけなのに、わざと悪い風に言ってるでしょ」

「……どちらも本心だよ、芹香。約束しただろう? もう隠し事はしないって」


 愛しい妹の肩を抱いて、直也は芹香と額を合わせ、その瞳を覗き込む。


「でもお兄ちゃん、そんな言い方」

「それに、つけいる隙はありそうだしね」

「えっ?」

「……よくわかった」


 紅華が目を閉じて言った。


「九龍、お前は少なくとも刃朗衆より信用できそうだ」


 あの偽りの英雄よりも。そう紅華は感じた。

 直也は人間の醜さを知っている。

 だからこそ、己の利害をハッキリさせて紅華に提示することにより、信頼を得ようとしたのだ。

 その性分は、紅華には好ましく思えた。

 むしろ武士のような純粋な善意の方が、大陸の地下組織で人間の嫌な面ばかりを多く見てきた紅華には、俄かに信じがたいものだったのだ。


「そう言って貰えれば、なによりだ」

「九色刃の力を統べて、真の英雄になるのは呉大人だ。最終的に貴様とは敵になるのだろうが……今は、感謝する」

「それは、無事に灯太君を助けてから言ってくれ」

「ああ。……っ!!」

「どうした!?」

「紅華さん!?」


 会話の途中で、唐突に頭を抑えて蹲る紅華。

 片手に朱焔杖を持ったまま、目を閉じて額に脂汗を浮かべている。


「灯太!? ……ちょっと待っ……何……!!」

「どうしたの、頭が痛いの!? 大丈夫!?」

「待つんだ芹香!」


 紅華に駆け寄ろうとする芹香を、直也が腕を掴んで止める。


「紅華は今、灯太君と話をしている……! 繋がったんだ、二人の意識が」

「え、それってさっき言ってた……!」


 直也の読み通り、紅華は灯太と念話が繋がっていた。

 だがそれは、これまで交わしてきた会話のような形での念話ではなかった。


(ちょっと待って灯太! こんなに一気に……!!)


 例えるならそれは、圧縮された情報の塊。

 朱焔杖を介した魂の繋がりが回復したと同時に、いっぺんに灯太の意志が紅華の脳に直接流れ込んできたのだ。

 そしてそれは、唐突に終わる。


「灯太っ!!」


 紅華の方からは何も伝えることができないまま、繋がりは再び断たれる。


「灯太! 返事をして、灯太っ!!」


 叫ぶ紅華の声に、ドアの外で見張りをしていた御堂組員も駆け込んでくる。


「どうした!」

「何事だ!」

「待つんだ。邪魔をするんじゃない」


 紅華に駆け寄ろうとする御堂組員を遮るように立つ直也。


「おい、これはなんの騒ぎだ!」

「落ち着け、これはチャンスなんだ。紅華の邪魔をしないでくれ」

「……大丈夫だ九龍。もう終わった」


 逸る御堂組員たちを押しとどめる直也の背中に、落ち着いた声がかかる。

 振り返った直也が見たのは、その大きな瞳に燃えるような意志を宿した、戦士の姿。


「それよりも地図を持ってきてくれ。それと御堂継も呼んでくれ。……灯太のいる場所が分かった」


 杖をヒュンと振って小脇に抱えると、紅華はベッドから飛び降りた。



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