関係ないでしょう!
鈴仙過去話いってみよ〜
「鈴仙!?いったい何をしたのさ!?」
襖を開けると、永琳を介抱しているてゐがいた。
もちろん、鈴仙がそう仕向けたのだが……
「何って……師匠は味見をしただけよ?」
「味見?何を?」
「それよ」
鈴仙が指差した先には……アレがあった。
「あれ……何?」
「師匠が作った料理よ」
「料理?アレが?料理?嘘お!?」
「本当よ。楽冶さんはアレを食べさせられて気絶してるから、私は薬を取りに来たのよ」
「食べたの!?」
「食べさせられたんでしょ。じゃあ私は行くから」
薬だけさっさと取り出して、出て行こうとする鈴仙の肩を、てゐが掴む。
「いやおかしいでしょ」
「何が?」
「どうして お師匠が 倒れてるの?」
「私が……味見したらどうですか?って言って、食べてもらっただけよ」
実際はそんな優しい言い方では無かったが。
むしろ「食えや!」と言わんばかりであった。
だが、てゐにはそんな事は言わず、あくまでも永琳に進めただけであると主張する。
「食べさせたなら看病しなよ!」
「てゐ……」
「何?」
「第一発見者はあなただから。師匠も記憶飛んでると思うし。じゃあ頼んだわね」
今度こそ鈴仙は出て行った。ご丁寧に襖を閉めて。
そして……明らかに脅しであった。
「どうして私が不老不死の人を看病しなきゃいけないのさ……」
そう言いながら、てゐは永琳の為に布団を敷くのであった。
「ふう。よかったあ」
持ってきた薬を楽冶に飲ませたところ、顔色がだいぶよくなった。
落ち着いたところで、もう一回額のタオルを変えてやる。
「はあ……今日は疲れたな。私も寝ようかな」
そう言って、楽冶の横に寝転がる。
横から見ても、やはり楽冶は小さいままである。
「本当。何でこんな子が、あんな風になっちゃうんだろ……」
楽冶に失礼なことを言いながら(そうでもないが)鈴仙は、意識を睡魔にゆだねる事にした。
「!つっ……」
てゐの罠に嵌ってしまい、自身の体に消毒液を塗っている私は、小さく悲鳴をあげてしまった。
それが恥ずかしかったのか、私は独り言を言っていた。
「全くてゐったら……また罠なんて作って」
その声が聞こえたのか、襖を開いて誰かが入ってくる。
「よお。誰だっけ?」
「いきなりそれですか……」
入ってきたのは先日から(一応)入院している楽冶さん。
来たばかりなので、まだ全員の名前を覚えていないらしい。
というか……
「あれだけてゐと罠に掛けてて覚えてないんですか!?」
「待て。俺は掛けてはいない。サポートしているだけだ」
「何ですかそれは!変わらないでしょう!それよりも名前を知らない人を罠に掛けてたんですか!」
「人じゃないだろ?」
「そんなの関係ないです!」
「じゃあ罠に掛かるのが悪い」
「横暴すぎますよ!?あと、じゃあって何ですか!」
殆ど話した事が無いのに、完全にペースに乗せられてしまった。
何故か分からないが、ものすごい疲れる。
「悪戯業界では当たり前なんだがなあ」
「私はそんな業界にはいませんよ」
「いるだろう。悪戯(掛かる側)業界に」
「いませんよ!人を勝手に変な所へ引きずり込まないでください!」
「だから人じゃないだろうと何回言ったら……」
「関係ないと何回言ったら分かるんですか!!!」
また、ペースに乗せられ、感情を抑えれずに立ち上がる。
「イタッ!」
「どうした?」
膝の怪我が、急に立ったために痛み、また小さな悲鳴をあげてしまう。
「何だ?怪我してたのか」
「……てゐにやられたんですよ」
「そりゃお気の毒に」
人事のように言いながら、私の膝に手を当てる。
「女性の足に何触れてるんですか……」
「まあまあ。気にするな」
「あのですねえ……」
デリカシーが無いというのか、これはセクハラとして訴えれば勝てるのではないか?ここには裁判というものは無いから、閻魔様に相談でもしてみようか。
等と思った私だったが、中々あの閻魔様とは話しづらいので、断念する事にした。
「よし。どうだ?」
「?。何がですか?」
「足だよ足。だいぶ楽か?」
「あ……」
見ると、足の傷が少しよくなっていた。痛みも和らいだような気がする。
「そうですね……ありがとうございます」
「顔赤いぞ?」
「あ!あんまりお礼を言うのに慣れてないんですよ!」
あまりにも恥ずかしかったので、私は逃げるように、部屋を飛び出した。
今日明日夜勤なんですよね〜
厳しいです。はい。
フランちゃんが描けないorz




