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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第九十七話 ふーちゃんデビュー

皆さんの応援のおかげもあり、まもなく100話に到達しそうです。

この辺りでssなんかも書いていこうかと思いますので、もしこんなシチュや誰をメインにした話など希望がありましたらコメントに書いといてください。

可能な限り書いていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

 俺たちはセーフエリアで昼食をとってから、外に出るべく11階のポータルに向かった。

 ちなみにちみっ子達のポジションは肩車・抱っこ・ダイフクの3つとなる。

 来るとき同様に熾烈なポジショニング争いが発生した。

 行きではじゃんけんだったので、帰りはトランプを取り出し大きい数字を引いた人から選ぶ方式にしてみた。

 1が一番小さく13が一番大きい。ジョーカーは抜いておいた。


「おりこうさんなみーちゃんは、きんぐをひけるの!」


 引いたのは3だった・・

 思わず崩れ落ちるみーちゃん。


「・・私はみーちゃんと違って優等生だからキング――いえ、相応しいクイーンが引けるわ」


 みーちゃんの横に2を引いたちーちゃんが同じように崩れ落ちた。

 君たち打点低すぎだろ・・


「僕は高望みはしないよ。4以上でいいから」


 ふーちゃんはやればできる子だった。

 お約束の1を引いたのだから・・


「綺麗に並んだな。これだけカードがあって123とは」


 そう言いながらせっかくなどで俺が引いたカードは4だった・・

 ということでポジションはみーちゃんが抱っこ、ちーちゃんは肩車、半べそをかいているふーちゃんがダイフクになった。

 ちなみに俺は両手が塞がってしまうので、敵が出た場合の迎撃はちーちゃん、サブでみーちゃんとなる。

 後ろにいるふーちゃんが攻撃すると俺に当たってしまう可能性があるので無しになった。出番があるとしたら挟撃された場合のみだ。

 とは言えこのあたりの魔物では俺たちの敵にはならないので、サクサクと11階入り口まで到着した。


「まだこのままでもいいの」

「・・そうね、このまま桜木亭に行きましょう」


 いいポジションをとってるちみっ子2人がそんなことを言い出すが、この後の目的を考えるとそうはいかない。


「ここからはふーちゃんを抱っこして行くよ。今日はふーちゃんのお披露目だからね」

「やったー! 僕の番だ!」


 そう言ってみーちゃんとちーちゃんを下に降ろして、ダイフクに乗っていたふーちゃんを抱き上げた。

 ふーちゃんは俺の首に手を回して、顔をこすりつけるように肩につけた。なんか猫みたいだ。

 ここからはダイフクはアイテムボックスにしまい、歩いて桜木亭を目指す。

 ここまで来ると仕事終わりの冒険者の姿もちらほらとある。そしてそのうちの何人かはちみっ子が増えていることに気づいただろう。

 俺はその冒険者たちに見せつけるようにふーちゃんを抱っこしてみんなで歩いて行く。

 今のところ特に声をかけてくる奴はいない。そういったものは桜木亭まで待ってほしい。

 ポータルから一階に戻り、そのまま桜木亭に向かった。

 やはり日本人はこのくらいの時間が仕事終わりと考えるのだろうか、多くの冒険者がドロップアイテムを買い取ってもらうために桜木亭に足を向けている。

 そのため常に開かれている冒険者用の出入り口を通って建物の中に入った。

 買取カウンターに並ぶ長蛇の列、買取が終わったのかそこかしこで雑談してる者たち、食事スペースで夕食をとっている者たちとギルドハウス内は大変賑わっている。

 がやがや・・と騒がしかったのだが、次第にそれがざわ・・ざわ・・に変化していった。

 そしてちみっ子が現れる所にこの男あり。

 他の者たちが遠巻きにこちらを見ているのに対し、その男は後ろから俺の肩をポンと叩き真顔でこう言ってきた。


「ユタカさん。新しい衣装の発注は?」

「頼む」


 俺は後ろを振り返らずにそう返事をした。

 もちろんその男はアレンだ。


「今回の子もとてもプリティーですね! お名前を聞いても?」


 俺が返事をするやいなや今度はささっと前方に回り込み、ふーちゃんを見て笑顔になる。


「ふーちゃん、この人は俺のお友達だよ。自己紹介しようか」

「うん。僕は風の精霊のふーちゃんです」

「ユタカさんのお友達のアレンだよ〜。しっかり挨拶できて偉いですね。良い子にはお菓子をあげましょう」


 そう言ってアレンはポケットからスニッ○ーズを出して、ふーちゃんにプレゼントした。


「あれん! みーちゃんだっていいこなの!」

「・・私はみーちゃんよりもいい子よ」

「分かっています。二人にもあげましょう」


 ここぞとばかりに主張してきたちみっ子達にも、アレンはス○ッカーズを渡した。

 そうしてると奥から見知った二人が歩いてきた。


「こんばんは本城君」

「おう、豊」


 高倉さんと龍二さんだ。高倉さんがいるということは二人で食事でもとりに来たのだろうか?

 すると俺に抱っこされているふーちゃんが二人のほうを見てビクッと反応した。


「うわぁぁぁん! 大きなクマの魔物がきたよー!」


 近づいてくる龍二さんを見て泣き出してしまったふーちゃん。

 そしておろおろする高倉さんと龍二さん。

 特に龍二さんは自分がクマの魔物だと言われたのを分かっていないようで、さらにこちらに近づいてくる。


「ふえぇぇん、倒さなきゃ!」

「誰が魔物だ!」


 そう言って右手を伸ばし魔法を使おうとするふーちゃん。

 ようやく自分がクマの魔物だと言われたと気付いた龍二さんはそう怒るが、マズいと思ったのかさすがに足を止めた。


「ふーちゃんストップ! あんな見た目でも魔物じゃないから。ギリギリ人間だから!」

「りゅうじー! ふーちゃんをなかせるなんて、めっなの!」

「・・少しは見た目を気にしなさい。ふーちゃんが怖がってるでしょ」


 俺はふーちゃんをなだめ、みーちゃんは龍二さんの足をポカポカたたき、ちーちゃんは龍二さんダメ出しをした。

 カウンター内にいる女性職員たちからは殺気のこもった視線さえ感じる。


「・・なんだこれ、新手のイジメか?」

「ふーちゃんを泣かせるのが悪いんです」

「子供を泣かせちゃだめだよ龍さん・・」


 アレンと高倉さんにまでそう言われて、龍二さんは地面にのの字を書き始めるのだった・・

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― 新着の感想 ―
[一言] 竜二は出るたびに格が下がりょル
[一言] ifで良いので他のメンバー達をガーデンに招待して異世界にって話しを少し読んでみたいですね~
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